余計な飾りたては、要らない__金具を使わず、裁断も最小限。革の生命そのものを抱くように仕立てられたgentenの「ユーフラテス ドゥエ」。イタリアの名門タンナーが手掛ける一枚革は、キズも染みも個性として息づき、持つ人の日常に溶け込みます。
初代ユーフラテスの哲学を受け継いで
2009年に誕生した初代ユーフラテスは、「革であつらえた袋」という原始的な発想から生まれたバッグでした。余計な装飾を排し、自然の表情そのものをデザインとする大胆な試み。その根底には「材を余すことなく使う」という考えをもとに、キズやムラさえも革の一部として受け入れる姿勢がありました。
進化を遂げた「ユーフラテス ドゥエ」
その後、仕様や革質の改定を重ね、時代の感性に寄り添う形へと進化を遂げました。
快適さと機能性

身体に自然と馴染むよう設計された広幅ショルダーは、長時間の使用でも負担を感じさせません。
また、ステッチにはバッグ本体に近い色の糸を選び、自然なグラデーションで温かみを感じさせる仕上がりに。金具を一切使わず、軽さと柔らかさを両立させた構造は、初代の哲学を受け継ぎつつ、さらに高い完成度を実現しています。
選び抜かれた一枚革が語る存在感
ユーフラテス ドゥエを特別な存在にしているのは、他にはない素材へのこだわりです。
イタリアの名門タンナーによる革「Eufrate」
素材には、イタリア・トスカーナ州の老舗タンナー「Badarassi Carlo社」による植物タンニン鞣し牛革「Eufrate(ユーフラテス)」を採用。1.2mmという薄さながら驚くほど軽く、手に取るとしなやかで柔らかい質感が広がります。
ひとつとして同じものがない革の表情

鞣し後の染色によって生まれる自然なシボやムラ、キズは、ひとつとして同じものがない証。1枚の革からわずか1〜2点しか作れないという希少性も、このバッグが持つ価値のひとつです。革が語る表情をそのまま生かす──そんなgentenの想いが宿っています。
金具を使わない、革の呼吸を感じるデザイン
構造の一つひとつにも、革を“生かす”ための設計思想が宿っています。
一体構造がもたらす自然なライン

ハンドルやショルダーは、本体と一体構造で裁断部分を極力減らした設計。余分なパーツを削ぎ落とすことで、革の柔軟性と流れるようなラインを引き立てています。
革ひもで仕上げるクロージャー

開閉部は革ひものみのクロージャー仕様。使う人自身が直接結え、自分らしい形に調整できます。コバ(革の端)は波縫いのハンドステッチで仕上げ、ハリ、コシを活かしながら革の自然な“やれ感”を引き出しました。金具を使わないことで、革が呼吸し、生きているような温もりが伝わるデザインです。
型とカラーで選ぶユーフラテス ドゥエ

同じ素材でも、型とカラーによって印象は大きく変わります。自分のライフスタイルやファッションに合わせて選べる3タイプです。
幅広2wayショルダータイプ

ショルダータイプは体に沿うように設計されており、荷物の重さを自然に分散してくれるため、日常使いにもぴったりです。
ミニショルダー

幅広2wayショルダーと同じく、肩への負担を軽減するベルト設計が特徴のミニショルダー。長財布やペットボトルがすっきり収まるコンパクトサイズです。
くり手タイプ

初期から受け継がれている、くり手タイプのミニトートは、革のしなやかさと曲線美を活かした造形が特徴。無駄を削ぎ落としたフォルムがシンプルながら個性を放ちます。
革とともに育つ時間
植物タンニン鞣し革ならではのキズやムラは、使い込むほどに深みを増し、唯一無二の表情へと経年変化していきます。艶が増し、手に馴染む感覚が育っていくその過程は、革と過ごす時間そのものです。
革と、あるがままに生きる

gentenのものづくりの真髄が、このシリーズに凝縮されています。
「飾らない。だから、美しい。」というブランドの思想を体現するユーフラテス ドゥエ。革の原点に立ち返りながら、現代のライフスタイルに溶け込むよう進化を遂げた本革バッグです。
使うたびに柔らかく、艶を増していくその姿は、まるで持ち主と共に呼吸するよう。革の自然な魅力と職人の技が融合したgentenの代表作として、これからの時間をともに歩んでくれるはずです。