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日々の暮らしにうるおいをくれる、瑞々しい花と緑。うつろう季節を、肩肘をはらずに楽しめる、花や植物のいろいろ。第5回は、日本でもこの数年でぐっと身近になった「ハロウィーン」をテーマに、オレンジ系の花を中心にしたアレンジを、「リリー オブ ザ バレイ サロン ド フルール」代表・橋本さんに教えてもらいました。
10月31日は古代ケルト人の祭りが起源と言われる「ハロウィーン」。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊を追い出すものとして行われていましたが、アメリカに渡ることで、仮装をして街を歩くような行事になったそう。日本でもこの数年でぐっと身近になりました。仮装して街を歩くのはちょっと恥ずかしい、という方でも、ちょっとだけそのエッセンスをくらしの中に取り入れて見ると、家の中もぱっと華やぎます。
まずは、普段生ける花をちょっと変えて、オレンジ系の花を中心にしてみましょう。そこに小物を少しプラスするだけで、ハロウィーンの情景が目に浮かぶような楽しいアレンジに。
「フェルトや画用紙で魔女の防止を作って、お花の上に乗せるだけでも雰囲気が出ますよ。丸く切り抜いたところに、グルーガンでとんがり帽子をつけて乗せるだけなので、誰にでも簡単に取り入れることができます」と橋本さん。
もちろん、街で売られているかぼちゃやおばけのピックなどをあしらってもOK。一輪挿しの花がちょっとお祭り気分になります。
オレンジ系の花に、赤系の花を合わせるだけでも“それっぽい”のがハロウィーンアレンジ。
「赤系では、ケイトウも秋らしくて可愛いですし、雪柳も紅葉したものが出回るので、それを用いてみても。また、ハロウィーンは収穫祭でもあるので、食べ物を生けるのもおすすめ。唐辛子はとても使いやすいと思います。この時季になるとお花屋さんや八百屋さんに出回りますよ。もちろんドライでもいいと思います」
鉢カバーの中には紙コップにいれた水や、水に浸したオアシスを使えば簡単に生けられます。これも、最後にドライフルーツや、おもちゃの小さなかぼちゃをのせれば、ぐんと雰囲気アップ!
ここまででも可愛いアレンジできっとお子さんにも喜ばれると思いますが、もうひと手間を加えるとちょっと大人向けな仕上がりに。お友達が集まるホームパーティーなどにいかがでしょう。
「グリーンを入れてあげると全体が締まって、主役のオレンジ系の花が引き立ちます。白っぽいピットスポルムや、実のついたヒペリカムなどをちょっと挿すだけで表情が変わります」
グリーンは花器の縁周りを隠すように生けるのがコツ。上から見たときに立体感も出ます。普段料理に使うローリエも、実は良いあしらいになります。
部屋をオレンジの花で簡単に手早く彩ったら、おいしい食事をゆっくりと。せっかくの収穫祭ですから、それを楽しみましょう。
「お花を生けるのは、時間がかかると思われがちなのですが、一輪挿しに花をちょっと挿すだけでも、気持ちが違うものですよね。それに小物を加えるだけでハロウィーンの雰囲気は出るので、小物を使うのはおすすめです。その分の時間で、日々のくらしを大切にしたり、うるおいの時間を持ってもらえたらと思います」
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第1回「桜」
第2回「すずらん」
第3回「カーネーション」
第4回「秋の七草」
橋本美穂(はしもと・みほ)
第一園芸ホテルオークラ店勤務の後、ヒビヤフラワーアカデミーでのインストラクターを経て2003年独立。リリー オブ ザ バレイ サロン ド フルール代表。
【店舗情報】
東京都新宿区新宿1-3-2 サンクチュアリ新宿御苑アネックス1F
03-6808-2555
営業時間 平日:12:00~19:00、土日祝:11:00~17:00
定休日:月曜
公式サイト:http://www.suzurankai.com
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