秋冬の装いに欠かせない上質なレザー。gentenが半年の歳月をかけて辿り着いたのは、伝統的な植物タンニン鞣しを受け継ぎながらも、軽さと柔らかさを備えた新しいイタリアンレザー「リラサート」です。オイルの深みとドライな質感が共存するこの革から、トートバッグや財布といった新しいアイテムが誕生しました。伝統と革新が交差する、この特別な素材の魅力を紐解きます。
イタリアンレザー「リラサート」とは
gentenが新たに生み出したオリジナルレザーの背景をご紹介します。
伝統的な製法と現代的な進化
リラサートは、イタリア トスカーナ州の名門タンナー「italpel」に依頼して開発されたgenten独自のイタリアンレザー。伝統的な植物タンニン鞣しを守りながら、牛革に軽やかさとソフトさを与えるために工夫された、比類なき素材です。
ミネルヴァからの挑戦と誕生の経緯
従来、イタリアンレザーの代表格であるミネルヴァは、オイルをたっぷり含むことで豊かな風合いを持つ反面、どうしても「重厚感」や「重さ」が否めませんでした。
そこでgentenが挑戦したのは、「ミネルヴァの風合いを残しつつ、より軽やかでドライな革を作ること。」油の配合と染料の加減を繊細に調整することで、革本来の質感を損なうことなく、新しい風合いにたどり着きました。
イタリアンレザーの特徴と魅力
リラサートは、ショルダー部分の牛革を用いたソフトシュリンクレザー。オイルアップならではの奥行きを持ちながらも、手に取ると軽やかで柔らかいのが特徴です。
銀面（表面）には自然な傷やムラが残され、本革らしい表情を存分に楽しめます。
2色のカラーと経年変化が描くリラサートの表情
リラサートのカラーは、繊細なグレーと大人キャメルの2色展開。どちらも植物タンニン鞣しでは表現が難しかった色味で、gentenが新たに挑戦して生まれた特別な仕上がりです。
グレーは時の流れとともに赤みを帯び、やがて深みのあるダークラベンダーへ。
キャメルは徐々に濃色を増し、落ち着いた大人の表情をまとっていきます。派手さではなく、静かに熟成していく色の変化は、イタリアンレザーの魅力そのもの。
経年変化が描くのは、革そのものの味わいだけではありません。使い込む時間と持ち主の暮らしが重なり合い、あなただけの色と艶へと育っていくのです。
バッグシリーズ｜リラサートの存在感
リラサートを用いたバッグは、軽さと収納力、そして持ち方の自由度を兼ね備えています。
トートバッグの軽やかな収納力
A4サイズやノートPCをすっきり収められるサイズ感を持ちながら、底板を設けない柔軟な設計。内容物に合わせて自然に馴染み、リラックスした雰囲気を演出します。内装も必要最低限のポケットで構成され、軽さと実用性を両立。日常からビジネスまで幅広く使用できます。
ベルトデザインが生むフォーマルとリラックスの表情
バッグ前面のベルトは、締めれば端正でフォーマルな印象に。外して垂らせば、カジュアルでリラックスした表情へ。
持ち方の変化で印象を自在に切り替えられるのも、このシリーズの大きな魅力です。シーンや気分に合わせて楽しめる柔軟さが、長く使いたいと思わせるポイントになっています。
アコーディオンカットが生む自然なフォルム
口前に施されたアコーディオンカットが、自然に内側へ収縮。内容物が外から覗かれにくく、安心感のある設計です。軽やかなフォルムを保ちながら、快適さも兼ね備えています。
小物シリーズ｜リラサート財布を持ち歩く喜び
バッグと同じ素材で仕立てた財布シリーズも登場。毎日手に触れる小物だからこそ、革の質感をじっくりと楽しめるアイテムです。
ラウンド束入れの大容量デザイン
カードや現金、小銭、レシートまでを仕分けできる4層の内装を備えたラウンド束入れ。
大容量ながらもイタリアンレザーの柔らかさで手に馴染み、使うたびに安心感を与えてくれます。ジェンダーレスに持てるシンプルなデザインで、ビジネスにもプライベートにも自然に馴染みます。
コンパクトな2つ折り財布
手のひらサイズでありながら、お札を折らずに収納できる機能的な設計。小さくても実用性が高く、日常の相棒として活躍します。
また、革の色になじむメッキのファスナーを採用することで、全体に統一感と上品さを添えています。ステッチワークや金具の色合いも革と調和し、細部にまで上品に仕上げられています。
秋冬に寄り添うイタリアンレザーの新境地
gentenが贈る「リラサート」は、イタリアンレザーの伝統と革新を一枚に宿した新しい素材です。軽く柔らかい手触り、時間とともに深まる経年変化、そして持ち方によって変化する表情。
リラサートのバッグ・財布は、店舗・オンライン共に10月上旬販売予定です。
あなたの日常に寄り添い、ともに時を刻むリラサートとともに、革が育つ時間をゆっくりとお楽しみください。