タフでしなやか。
精緻な編み目がうつくしいメッシュバッグ - 網代

うつくしく精緻な編み目と、光のあたる角度によって変化する色の濃淡。

ハリのあるバッファローレザーを丁寧に編み込んだメッシュバッグは、
耐久性がありながらも、しなやかに身体になじんでくれます。

かご細工の伝統的な編み方である石畳網代(いしだたみあじろ)を取り入れ、
ミニマムでタイムレスなメッシュバッグをおつくりしました。


精緻な編み目がうつくしい
バッファロー革のメッシュバッグ

職人の高い技術を感じさせる、目が詰まった均一な編み目は、古くからかご細工に用いられてきた「石畳網代」という技法で編み上げたもの。元々は木や竹のひごを組み上げ、網の代わりに使用していたことから「網代」という名前がつけられたとも言われています。縦横に隙間なく続く編み目は、まるで石畳のようにも。

革紐は、細長く裁断した後に、職人が1本1本手染めで仕上げています。そのため、紐によってわずかに色合いが異なり、それが編み目の凹凸と相まって、豊かな色の奥行きを生み出しています。顔料で染めた革にはない、手染めならではの表情をお楽しみください。

革紐に使っているのは、南インド産のバッファロー(水牛)レザー。アジアでは農耕牛として水田などで活躍するバッファローは、強靭で水に強い性質を持ちます。

「ピット鞣し」という古くからある伝統的な鞣し方で、じっくりと時間をかけてタンニンの槽に漬け込み丁寧に鞣しています。細かく裁断してもハリやコシが失われず、編み目の美しく整った精悍なバッグに仕上がりました。

タフな素材であるバッファローレザーと、目の詰まった丈夫な編み方である石畳網代の組み合わせにより、長く愛用していただけるバッグになっています。

しっかりとした耐久性を持ちながらも、木や竹のかごバッグにはないしなやかさを兼ね備える網代は、使い込むほどに増していく身体なじみの良さもその魅力です。


網代(チャ)88,000円(税込) モデル身長176cm ※ウエア:スタイリスト私物

網代(インディゴ)88,000円(税込)



網代(チャ)88,000円(税込)

素材と編み地をいかす、
シンプルでタイムレスなデザイン

奥行きある表情やその経年変化を存分に楽しめるように、デザインはシンプルに。メッシュバッグならではのクラフト感がありながら、随所でバランスを取ることで、スタイリッシュな佇まいに仕上げました。

わずかに縦長に設計したスクエア型の形状は、バッファローレザーのほどよい質感により、やわらかさの中にも端正な印象を。


サイズ感は、横向きにA4のクリアファイルがジャストで収まる幅で、厚すぎないマチにしているためすっきりと持っていただけます。

内装は裏地をつけずに、大きめのレザーポケットをひとつ。少し深さがあるバッグのため、見失ってしまいがちな小物やよく取り出すスマートフォンはこちらへ。

さらにモダンな印象を演出しているのは、持ち手部分。通常のトートバッグのように、バッグ前面と背面に持ち手をつけると、少しやわらかな印象が強くなってしまいます。今回はあえて、ワンショルダーのようにマチ側に持ち手をつけることで、洗練された雰囲気を演出しています。



ワンショルダーのような見た目ですが、持ち手は2本。そのため、肩に掛けた時にも安定感があり、荷物の重さの負担を分散してくれるのも嬉しいポイントです。

ツヤが増し、深みのある色合いへ
経年変化の魅力

色はチャとインディゴの2色をご用意しています。かごをイメージしたチャは、genten定番のいつものチャよりも少し淡めの色合いに。いずれの色も、重たい印象になりすぎず、春夏の装いにもしっくりとなじんでくれます。

光にふれるたびに違う表情を見せてくれる、網代。その豊かな表情は、経年変化によって一層魅力あるものに。

バッグを使い込んでいくと、チャは深いブラウンに、インディゴは深みのあるグレーに変化していきます。使うほどに増していくツヤが、まるで研磨された石のような趣を醸し出します。


手仕事のぬくもりと職人のたしかな技術を感じる、
うつくしい編み目。

変わりゆく豊かな表情と、しなやかさを楽しんで。

いつの時代もあなたに寄り添い、使い込むほどに馴染んでゆく。唯一無二の存在になれたら幸いです。

■網代のお手入れについて■

比較的摩擦に強く色の濃淡があるバッファロー(水牛)レザーを編み込んだメッシュのため、キズやシミが付きにくく目立ちにくいのは大きな魅力です。使い始めは多少ハリとコシを感じるかもしれませんが、次第にやわらかさが増し、しっとりとした手触りになっていきます。

細かく裁断した革紐は空気に触れる面積が多く、オイルや水分が逃げやすいため、2〜3ヶ月様子を見て乾燥していると感じたらクリームを塗ると、油分が足されて経年変化をより楽しめます。クリームを塗る際は、メッシュの編み目にたまらないよう、必ず一旦布に馴染ませてから塗るようにしてください。クリームを塗った後は、防水スプレーの使用を推奨します。(お使いの際は30cm以上離して、円を描くようにまんべんなくおかけください)

経年変化の味わいを重視した手染め革の特性上、色落ちが生じる場合があります。革の風合いとナチュラルな魅力を重視した特性のひとつですので、ご了承ください。
心配な方は、初めに防水スプレーを吹き付けてからご使用になるのがおすすめです。

網代は店舗、オンラインショップともに6月上旬の販売予定です。



左から時計回りに、アンティーコ 口金ミニポシェット(インディゴ)28,600円(税込)口金二つ折り財布(インディゴ)25,300円(税込)口金財布20,900円(税込)

カード&コインケースも新登場
アンティーコの、新しい色あい

5月から「色あいコレクション」として、人気の定番シリーズ、アンティーコにもインディゴ(ネイビー)の色をご用意しています。濃いインディゴ色に、口金はエイジングした様なシルバーのカラーが大人な印象の仕上がりです。


長時間日光に当てて日焼けのみをさせたスワッチ ※右側が日焼け後

タンニン鞣しのカーフは使う毎にツヤが生まれ、色合いも深くなっていきます。日に当たることで、次第にスチールグレーの色味に変化。お財布の方は、日に当たる機会が少ないため、元のカラーを維持しながら濃くなっていきます。

アンティーコでは、お客様からのご要望でコンパクトなカード&コインケースもおつくりしました。gentenで長くご好評いただいているベストセラーの形です。
もともとおつくりしているコンパクト財布よりもさらに小さな手のひらサイズ。

メインはカードと小銭を入れていただく仕様ですが、3つ折りにすればお札も数枚収納でき、現金をあまり持ち歩かない方におすすめです。

アンティーコの新色、新型は店頭、オンラインともに販売中です。

2024年5月31日