精緻な職人の技を託して。 生命の息吹を讃える「レガーメ」

始まりは、たったひとつの細胞から。
それぞれが手を取り合い、生命を紡ぎ出す。
生命は繁茂し、いつしかそれは、地球上を覆いつくす。
その草萌ゆる姿に、生命の息吹を感じて。

動植物が繁茂してゆく躍動や生命力を、かたちに。

※レガーメは、受注生産となります。ご注文の詳細はページの一番最後をご覧ください。



レガーメ(ノウチャ)253,000円(税込)

数多のパーツが織りなす
孤高の存在「レガーメ」

一瞬で目を惹く、その存在感。
レガーメ(legame)はイタリア語で、「結ぶもの」「きずな」「縁」などの意味を持ちます。それぞれのパーツが幾重にも重なり合うことで生まれるその出で立ちは、さながらショーピース。

パーツはすべて、ミネルヴァリスシオを使用。キズやムラなど、パーツがそれぞれに放つ存在価値をすべて余すことなく反映させました。個性を持つそれぞれのパーツは、1つとして欠けて良いものはなく、相互に繋がりながら1つのバッグという生命を紡ぎ出しています。

小さな細胞が連なり、やがて大きな命へ。自然の神秘に敬意を表して。




バッグに宿す
モノづくりへの飽くなき探究心

レガーメは、人の手だからこそ作り上げられる価値にこだわりました。
一昔前に人の手でしか作れなかったものは、技術の進歩に伴い、機械で代替され始めています。「機械ではできないこと、職人の手仕事でしかできないことはなんだろう」。丁寧で精緻な職人の技を託したい。レガーメには、そんな想いも込められています。

バッグに使用しているパーツの数は、実に60枚以上。
複雑な形のパーツを、一つ一つ手作業で組み合わせていきます。どのような形であれば、上下左右にパーツをつなげていくことができるのか。そんな問いを前に、幾度となく職人とやり取りを重ね、今の形に辿り着きました。
出来上がったパーツはこれまで目にしたことのない、ユニークな形。それ自体が生命を宿しているかのような、有機的な輪郭が生み出されました。

型抜きしたパーツは、エッジの完成度を高めるために、革の端々を温めたコテで一つ一つ捻引きして、焼きしめてゆきます。そのパーツを、今度は一定の位置で他のパーツと貼りつけ、ミシンで固定。この工程を、パーツの枚数分、ゆっくりと繰り返し、組み合わせてゆきます。

店頭でバッグをみていただくとわかりますが、パーツの左右はミシンで縫い、上下は革紐を通してつなげています。複雑な工程を、幾重にも重ねて。手を緩ませることなく作り上げる、職人の信念の賜物です。

このような職人の細かい手仕事の積み重ねとともに、レガーメを作り上げるのに欠かせないのが、丹念に鞣され、繊維がしっかりと詰まった良質な革です。細かなパーツや作業の多いレガーメに、繊維がもろく質の悪い革を使用した場合、どうしても断面の毛羽立ちが目立ってしまいます。また、革の端を交差させたり、差し込んだりといった複雑な手仕事に、質の悪い革は耐えられず、バッグ本体の形を成り立たせることができません。

レガーメは、gentenが創業当初から使用している最良質の革、ミネルヴァリスシオだからこそ、作り上げられるバッグです。




レガーメ(左:マルチ、右:ノウチャ)253,000円(税込)

気負いなく、あるがままに、
調和を楽しんで

レガーメは、マルチとノウチャの2色をご用意しています。マルチは、植物の繁茂する熱帯雨林のような密林を、一方のノウチャは、夜の森や一軒家を覆う蔦の生命力をイメージしています。どちらも、パーツに使用した3色が相互に調和し落ち着いた印象に仕上がっています。


レガーメ(マルチ、横幅28㎝/高さ34㎝/マチ12㎝)253,000円(税込)

一見コーディネートが難しそうに感じるかもしれませんが、実はあまり服装を選ばずに持てるバッグです。3色のパーツから成るため、服装の色合いを問わず、馴染みやすく、気負いなくお持ちいただけます。シンプルな服装と合わせて、バッグの存在感を強めても。



持ち手やショルダー部分にいたるまで、多様な植物のイメージを形にしました。パーツと同じ色の紐を細かく編み込むことで、まるで蔦のような生命の息吹を感じる仕上がりに。バッグを手に取っていただくとわかりますが、持ち手は細いものの、程よい握り具合に革の厚みを持たせてあるので、心もとなさは感じません。

持ち手やショルダー、バッグの側面、ポケットの引手など、見える部分にあえて残しているのが、紐の結び目。これがバッグ全体に、生命の躍動感を生み出します。

バッグの内装に使用しているのは、上質なピッグスエード。軽く耐久性に優れながら、そのなめらかさは、触れる度に心地よさを感じさせてくれます。品質の良さは裏側を見ると一目瞭然。始末の丁寧さに職人のプライドを感じます。


経年変化の比較(左:マルチ、右:ノウチャ)。写真の右側が経年後のサンプル。

レガーメは色の異なる複数の革を使っているため、その経年変化も魅力の1つです。日々をともに過ごし、雨風や太陽にさらされる中で、その姿は自分だけの特別なものに。

深みを帯びていく色もあれば、薄くなっていく色もあり、煩雑そうな色彩のコンビネーションは、ゆらぎつつも調和された色彩に収まっていきます。その姿は、あたかも鮮やかな草花が朽ち枯れてもなお、おだやかな均衡と自然な姿を支え合うように。

稀有な形態に平和な灯を宿してくれる、
職人のものづくりへの飽くなき探究心と、ひたすら寡黙なその精神。
そして、自然のめぐみである、革という生き物たちからの恩恵。

この世に生きとし生けるものたちが、讃えあい、許しあい、分かち合える。
お互いの慈しみと生命讃歌を、この「レガーメ」に託して。

■レガーメのお手入れについて■

ミネルヴァリスシオは天然のオイルをたっぷりと含んでいるので、使い始めは乾いた布で拭くだけで十分です。お使いいただくうち、オイルが乾燥してきたらクリームで保湿すると透明感のある艶が出てきてより長く愛用いただけます。
バッグの内装はピッグスエードです。クリーム類はシミになりますので使用をお控えください。

使い始めに防水スプレーをご使用になると、天候を気にせずお使いいただけます。


■レガーメのご注文について■

レガーメは受注生産となります。
ご注文をいただいてから、市谷の工房で職人が一つ一つ作り上げるため、お届けまでに約3カ月お時間を頂戴いたします。受注状況により、お届けまでの期間が前後する場合がございますので、予めご了承ください。

■店舗での受注会スケジュール
tenotsutae市谷店は、お電話もしくはご来店にて承ります。その他の店舗は、ご来店にて承ります。

・tenotsutae市谷店  1/5(金)~1/11(木)
・銀座店  1/15(月)~1/21(日)
・横浜元町店   1/25(木)~1/31(水)
・吉祥寺店    2/5(月)~2/12(月)
・大阪店    2/21(水)~2/27(火)
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■オンラインショップ受注会スケジュール
3/15(金)~3/24(日)
→4月中旬予定

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2024年1月5日公開