穏やかなリズム、心地よい質感。 あたたかな手しごとが生み出す「Lusso(ルッソ)」


職人による絞り加工と、手にした時のドレープが生み出す、
豊かな表情。

革の持ち味を存分に。
使い手が気兼ねなく革を楽しめることを追求したシリーズ「ルッソ」。
見た目の美しさだけでなく、ラフな使いやすさにもこだわったシリーズです。

ルッソは、昨年9月の登場から、多くの革好きの皆さまにご愛用いただいてきました。その中で「気軽に持てるミニサイズが欲しい」とのご要望を多数いただき、今回、Sサイズよりも一回りコンパクトな「XSサイズ」が新たに仲間入りしました。

カラーについても、定番色に加え、近年人気の高いグリーン系の「カーキ」を追加。

使い手の暮らしに合わせ、進化してゆく「ルッソ」。
あなたの日々の一部となれば幸いです。

ルッソM(ネイビーグレー)63,800円(税込)。

ルッソS(チャ)52,800円(税込)。

ルッソXS(カーキ)47,300円(税込)。


入れるもの、持ち方次第で
多彩に変わる表情


ルッソは、形は同じで、サイズの違う中・小・小小の3型をご用意しています。新型の「小小サイズ」は、上部の幅31㎝、高さ20㎝、奥行6㎝と、コンパクトでありながら、長財布や500mlのペットボトルが横に入る絶妙なサイズ感。

色は既存のチャ※、ネイビーグレーに加え、「カーキ」が新登場。
※チャはSサイズのみのご用意です。
カーキは、山々の連なる風景を思い起こさせるような、深い緑色。主張しすぎず、日々に安らぎをもたらす色味です。

写真はM・S・XSの3型それぞれで、ものを入れる前と後の違いを比較しました。
ものが入ることで、持ち手のスペースにゆとりが生まれ、腕が通しやすく。フラットな口周りには優雅なドレープができ、躍動感のあるシルエットに。
※使い始めは口元に硬さがありますが、使うほどにしなやかな風合いへと変化してゆきます。

手で持つとき、肩掛けするとき、置いたときで異なる表情を見せるフォルム。
「ルッソ」は、使う人の用に即して形を変える点に面白さがあります。

「革ならではの自然な表情を引き出したい」
そうした想いから、ルッソでは、タックを入れて作為的なドレープを作るのではなく、荷物の重みで自然とドレープが生まれるシルエットにこだわっています。

素材を生かしたシンプルさの中に、
ほんのひとさじを加えて、エモーショナルをまとわせる。

ドレープを生み出す要となったのは、持ち手。
あえて持ち手をバッグの“内側”に“斜め”につけるという通常とは異なる手法をとりました。
ものを入れて持つと、口元が反り返り、うねり、革表面にツレが生じ、表情豊かなリズムを刻みます。

ルッソは薄くしなやかなので、折り畳んで持ち運ぶことも可能。軽くコンパクトなので、旅先でも“自分らしさ”をお楽しみいただけます。

バッグにお付けしたカラビナチャームは、鍵をつけて持ち歩く「機能」として活用いただけるだけでなく、折り畳んだ際にくくる紐としても。

■コンセプト動画



手間ひまをかけて
手仕事で生み出す革の景色


「ルッソ」の革は、新たに生み出したオリジナルの革です。
薄く強度があり、柔軟で軽い。ツメキズやシミを気にすることなく、水にも強い。
目指す革にたどり着くまでに、試行錯誤を重ねました。

「ルッソ」の革の厚みはわずか1ミリ前後。
繊維を詰めることで薄く仕上げることはできたのですが、キズやシミ、虫刺されの跡が目立つように。そうした革は一般的には捨てられてしまうことが多いのが現状です。

gentenの理念のひとつに「革という大切な資源をムダなく活かす」というものがあります。
大切な革を無駄なく使うためにはどうすればいいのか。タンナーと共に思案して、たどり着いた答えが“絞り加工”を加えることでした。

絞り加工は、一枚一枚、“職人の手”で行っています。力加減や掴み方で、それぞれに違うニュアンスのある表情が生まれます。
ただでさえ手間ひまのかかる作業ですが、さらに1回ではシワが定着しないので、鞣しの途中でも再度絞り加工を行っています。


完成したチャ(左)とネイビーグレー(右)の革。

チャは濃淡のコントラストがしっかりした色。それに対し、ネイビーグレーは濃淡が少ないのが特徴。

そうして職人が丹精を込めて仕上げた革は、革本来のシミ、キズやシワに、手仕事の不規則な要素が合わさり、豊かな“個性”へと昇華してゆきます。この偶然と手仕事が生み出す、非対称な様をgentenでは「美しい景色」と考えます。

試行錯誤の末、出来上がった革からバッグを作ったところ、ここでもまた新たな課題が生じました。
それは“革の強度”。
薄く仕上げたからこそ、荷重に耐えられるか不安が残りました。そこで、通常は行わない革の裏面に特殊な加工を施す工程を加えました。その結果、十分な強度が保たれ、安心して長くお使いいただけるように。

最終的に、ルッソは、繊維を詰める工程、絞り加工2回、裏面の加工、水に強い加工と、通常の3倍の時間をかけてゆっくりと作られています。

それゆえに生まれる、さりげない贅沢さ≒「Lusso(ルッソ)」。
それは見た目だけではなく、使う際の心地よさにもつながっています。



ルッソM(ネイビーグレー)63,800円(税込)。モデル身長177㎝
※ショルダーベルトの長さは85㎝です。

ルッソS(チャ)52,800円(税込)。モデル身長177㎝
※ショルダーベルトの長さは98.5㎝です。

ルッソXS(カーキ)47,300円(税込)。モデル身長177㎝
※ショルダーベルトの長さは115.5㎝です。

シーンや入れるもので
持ち方もさまざまに


荷物が軽いときには手提げ持ち、重いときにはショルダーベルトを使ってワンショルダー持ちにと、シーンや用途に応じてご利用いただける2Way仕様になっています。
ワンショルダーで使用する際は、持ち手を内側に入れて、シンプルにお使いいただけます。

持ち方によって、フォルムやドレープが変化し、印象ががらりと変わります。
バッグのサイズに比例して、革の抑揚が大きくなり、ダイレクトに魅力を体感いただけます。

ショルダーベルトは、軽さを優先し、さらっと持てるようにあえて調節機能を設けず、男女共にお使いいただきやすい長さに。ショルダーで持った際にはバッグの口が5~10㎝たわむので、そちらも長さのご参考になさって下さい。

しなやかな革なので、クラッチのようにラフに持つこともできます。口部分はマグネットで閉じる仕様。

気兼ねなくイージーに。
シンプルさの中に、
機能美と革ならではのエッセンスを加えて。

あるがままの革風情。
さりげなく贅沢に≒「Lusso(ルッソ)」。

■「ルッソ」のお手入れについて■

日本産原皮の牛革を使用。
傷跡やシワ、血筋などが見られます。これらを個性や味わいとして、ありのままの姿を受け入れて、ものづくりをしています。個性豊かな天然素材である革。同じものは二つとありません。
あなたが手にした、ただ一つだけのもの。それぞれの革の個性をより深く知ることで、さらに愛着が深まります。

素上げ調に仕上げているので、エイジングを重ねるとツヤが上がり、色が濃くなって味わい深い表情へと変わってゆきます。革のしわ部分や、また寒い冬の時期に、油分が染み出てきて白っぽくなる場合がありますが、気温が上がると自然と馴染みます。表情豊かな革ならではの魅力です。

表面には水に強い加工を施していますが、防水スプレーの併用をおすすめします。デリケートクリームやコンディショニングクリームはお使いいただけます。

ルッソは、店舗、オンラインショップともに販売中です。

2024年6月28日公開