オーガニックワインのすすめ 第1回 桜色のワイン

オーガニックワインの良さってどんなところ?
この季節に飲むならどんなワインがおすすめ?


季節は春。屋外での食事が気持ちのいい時季です。旬を盛り込んだ食事を用意したら、やさしい味わいのワインを合わせたいですね。今話題の、オーガニックワインなんて、いかがですか?

添加物を使わず、ナチュラルで、からだにやさしいイメージのあるオーガニックワイン。日本初のオーガニックワイン専門店「マヴィ」の創業者、田村安さんに、オーガニックワインの良さと、この季節におすすめの、桜色のワインを選んでいただきました。

 
「オーガニックワインは、ワインに詳しくない人ほど親しんでほしいワインです。余計なものが使われていない分、本来の特徴が現れやすいため、ワインが生まれた土地の個性を感じたり、自分の好みを探しやすいんです」。

桜の季節に、桜色のワインを選ぶ理由は、とても日本の食事に合うからだそう。ロゼワインというと甘口のイメージがあるかもしれませんが、今回選んでいただいたワインは全て辛口。

「冷やせばすっきりと飲めて、少し温度が上がるとしっかりした味わいになるので、食事に合わせやすいです。特に春野菜や山菜などと相性がいいですよ。お花見弁当なんかぴったりです」。

 桜 オーガニック 2017

まず最初に選んでくれたのは、漢字で“桜”と記されたエチケットが印象的な1本。このワインの生産者が来日した際に、咲き誇る桜の花にインスピレーションを受け、生まれたワインです。

桜を思わせる華やかな色合いと、いちごのようなフレッシュな味わい。香りに桜のような印象があり、さまざまな料理に華を添えてくれます。

 LW ツヴァイゲルト&ポルトゥギーザー 1L ロゼ

このワインの生まれ故郷、オーストリアは農地の20%以上がオーガニックというオーガニック先進国。このワインはラントヴァインという、日本でいうところの「地酒」。

すっきりとしたきれいな酸味と、いちごをつぶしたようなフルーティーで親しみやすいワインは、ゲストが大勢の時にぴったりの1Lボトル。スクリューキャップでワインオープナーも必要なく、カジュアルに楽しめる1本です。

 コート ド プロヴァンス ロゼ

「私が家で一番よく飲むワインです。それくらいどんな食事にも合うし、気軽に楽しめるロゼです」
数多くのワインを飲んできた田村さんがそう語るのは、南フランス・プロヴァンス地方で造られるロゼ。なんと、ギリシャ時代からの畑をもつ生産者なのだそうです。

和食からイタリアンまで、野菜はもちろん軽い肉料理もカバーする懐の深いワイン。力強さのあるワインなので、飲み残したら栓をして冷蔵庫へ。翌日は味がより深まります。味の変化が楽しいのもオーガニックワインのいいところだそう。

オーガニックワイン専門店マヴィ創業者、田村安さん

主観的な味覚だけを頼りに、
自分好みのワインと食を選ぶ。

「どのワインがおいしいかといった判断は、他人に委ねてはだめ。味覚とは主観的なもので、好みは自分にしかわからないもの。○△×でどの料理と合うかリストを作ると、自分の好みがわかりますよ。他人と好みが違ってもいいんです」。

お花見弁当のおかずと桜色のワインを合わせながら、これは○、これは△と、自分なりのマリアージュを探すのも楽しいかもしれませんね。




オーガニックワイン専門店マヴィ 赤坂本店
住所:東京都港区赤坂2-21-5
電話:03-6277-7169
営業時間 月~金曜:12:00~20:00 土・日曜:12:00~19:00
定休日:祝日