フレッシュな香りで涼を呼び込む。 ミントのアイスを初夏のテーブルへ
清涼感のある風味が魅力のミントを生かして
自家製のアイスをつくってみませんか。
意外にも簡単に手づくりできて
親しみやすい味わいのミントアイスのレシピを
料理家の江口恵子さんに教わりました。
生のミントの葉がたっぷり。
手づくりミントアイス
夏にかけて旬を迎えるミントは、清涼感のある風味が暑い季節にぴったりのハーブ。
スーパーなどで入手しやすく、自宅のプランターで育てやすいのも魅力です。
「さわやかな香りでリラックスできるだけでなく、ミントに含まれるメントール成分による整腸作用やビタミンCによる美白効果なども期待できます。自宅で育てるときは、風通しの良いところを選んで、水を切らさないようにします。ミントは旺盛に育つので、ほかの植物と一緒に植えるのは避けた方がよさそうです。寄せ植えするときは、異なる種類のミント同士と一緒に植えるのがおすすめです」（江口さん）
今回、教えてもらうのはミントアイスの作り方。ミントはデザートや料理に添えるだけで、ほかの使い方がわからないという方もぜひお試しください。市販のミントアイスのイメージをくつがえす味わいをお楽しみいただけます。
■ミントアイス
【材料（作りやすい分量）】
牛乳 ．．．300ml
生クリーム ．．．100ml
卵黄 ．．．3個分
きび糖 ．．．80ｇ ※上白糖でも可
生のミントの葉 ．．．10ｇ
【作り方】
（1）ミントの軸を取り除き、葉を細かく刻む。
（2）ボウルにきび糖と卵黄を入れ、泡だて器で白っぽくなるまでよくすり混ぜる。
「きび糖のざらざら感がなくなるまでしっかりすり混ぜると舌触りがよくなります」（江口さん）
（3）鍋に牛乳300mlと生クリーム100mlを合わせて弱めの中火にかけ、沸騰直前まで温める。（1）で刻んだミントの葉を加える。
「葉を加えたらすぐに火を止めましょう。ミントのフレッシュさが生かされます」（江口さん）
（4）（2）のボウルを泡立て器で混ぜながら少しずつ（3）を加える。
「（3）を入れるときは、最初は少しの量だけでしっかりと混ぜます。温度が下がってきたら、残りを少しずつ加えていきます」（江口さん）
（6）3時間くらい凍らせてバットのまわりが固まってきたら冷凍庫から取り出して、フォークやスプーン、小さい泡だて器などを使って全体をかき混ぜる。
「固まっているところと固まっていないところをならすようにかき混ぜます。フォークなどでかき混ぜることで空気が入って食感が良くなりますよ」（江口さん）
（7）その後、30～45分おきくらいに2～3回、同じようにかき混ぜ、全体がしっかり凍ればでき上がり。
「（7）の工程で2～3回かき混ぜる時間がないときは、フードプロセッサーを使ってもつくれます。（5）で冷凍庫に入れてしっかり固まったものをフードプロセッサーに入れて、様子を見ながら少しずつ混ぜます」（江口さん）
「シェイク状にしたものをバットに戻して1時間以上凍らせたらでき上がり。フードプロセッサーを使うと、よりなめらかな食感のアイスになります」（江口さん）
チョコレートソースをかけたり
クロワッサンにサンドしてアレンジ
でき上がったアイスは、ミルクの風味の中にミントの爽快感が楽しめる味わい。そのままでもおいしいですが、ひと手間かけるアレンジレシピも教えてもらいました。
■アレンジ１＿チョコレートソースとナッツのトッピング
チョコレート25gと牛乳10ccを耐熱容器に入れて600Ｗで20秒加熱しチョコレートソースを作る。刻んだナッツと一緒にミントアイスにトッピングする。
「今回は、胡桃とアーモンド、カシューナッツを使いました。食感も楽しめるアレンジです」（江口さん）
■アレンジ２＿クロワッサンサンド
クロワッサンに切り込みを入れてミントアイスをサンドする。
「クロワッサンのバターの風味とミントアイスがよく合う、手軽なサンドです」（江口さん）
どこか懐かしいミルクの甘みと
ミントならではの爽快さが口いっぱいに広がるアイス。
暑い季節にぴったりのデザートを
おうち時間に手づくりしてみてはいかがでしょうか。
natural food cooking／ORIDO 江口恵子（料理家・フードスタイリスト）
雑誌、広告、WEB、食品メーカーのレシピ提案、料理撮影に携わる。また、料理教室、ケータリング、カフェ、とあらゆるシチュエーションで野菜たっぷりの美味しくて体に優しい料理を伝えるべく活動を続けている。
『作って伝える郷土ほっこりおやつ』（赤ちゃんとママ社）
『子どもと一緒に季節の食しごと＆保存食』（マイナビ出版）
2023年6月16日公開