つながる、かたらう、とどく
「つどいのgenten」＃03

gentenを愛する「ゲンテナー」の皆さんとの出会い、語らいを楽しむ「つどいのgenten」。
初めて参加されるゲンテナーはもちろん、何度かご参加いただいているゲンテナーにもさらなるgentenの魅力を堪能していただきたい。
今回で3回目を迎える「つどいのgenten」。その様子をご紹介します。

2022年11月
【第3回】「つどいのgenten」開催

作り手である、gentenのデザイナーや職人、店舗にかかわるスタッフたち。
使い手である、ゲンテナーの皆さん。

普段は顔を合わせることのない私たちが、ひとつの場所に集い、想いを共有する空間。
そんな機会を設けることができたなら…。

「つどいのgenten」は、そうした想いを叶えたいと発足しました。

３回目となる今回は、genten市谷店のフロア各所に体験ブースを設けて、ちょっとしたお祭りのような雰囲気に。

■当日のリスト
１．gentenメンバーの紹介、市谷店の紹介
２．参加者の自己紹介とゲンテナー歴の紹介
３．自由時間

• ・職人体験
• ・デザイン画体験
• ・工房体験（ワークショップ）
• ・お手入れ体験
• ・ゲンテナーの皆さんのmy genten展示
• ・デザイナー偏愛コレクションの展示
• ・新作見学など

「体験」を通して
想いをより確かなものに

会場となったgenten市谷店には、楽しげな話し声や笑い声があちらこちらから。
皆さん、どのような体験を楽しんでいるのか、当日の様子を少しずつ覗いていきましょう。

■職人体験

gentenの代表格でもある「アマーノ」の製作体験…ではなく、こちらはつくっている仕草を写真で撮影できるフォトスポットです。
「肩にかなり力を入れて、眉間にしわを寄せるのがベテラン職人に見えるポイントです」（genten荒井）。
工房で実際に使用している器具を手にする姿はまさに職人そのもの。アマーノの製作途中の様子を見ていただけるのも新鮮な体験。

■デザイン画体験

「デザイン画体験」は、gentenのデザイナーが皆さんにお持ちいただいたmy genten（お気に入りのgentenアイテム）を見ながら、その場ですばやくスケッチし、お渡しするという企画です。ユーフラテスのバッグを描きながら「お使いいただいているこのバッグ、私がデザインを担当したんですよ」と制作秘話を共有する場面も。
「額に入れて飾ります！」「宝物にします」など、うれしいお声をたくさんいただきました。

■工房体験

「工房体験」では、genten職人と一緒に小銭が入るケース作りに挑戦です。
ヌメ革は予め形作ってあり、ゲンテナーの皆さんには糸に蝋引きする作業と、縫う作業を体験していただきます。糸はノウチャやチャ、ベージュから選んで、革紐も好みの色で。
「硬くてびっくり」「留める作業が難しいですね」「完璧！と思っていたけど糸が浮いちゃった」
ゲンテナー同士で会話を楽しみつつも、仕上げが近づいてくると真剣なまなざしで作業に集中。できあがった「作品」を手に満足げな表情が印象的でした。

■お手入れ体験

「自己流でケアするのが心配で、今まで手入れできなかったんです」
革のプロにケアの方法を教えてもらいたいと「お手入れ体験」コーナーも常に賑わっていました。

「爪傷がついたらどうケアすればいいですか？」「このシミはどうしたらいいですか？」
尽きることのない質問に答えながら、スタッフがお手入れを指南していきます。

「ごめんね、今まで」と潤いを取り戻したバッグに謝りながら気持ちよさそうになでるゲンテナーさんに「お腹が空いていたと思います」と“革の気持ち”を届けるスタッフ。お手入れを通し、革とゆっくり向き合う時間を過ごしていました。

ゲンテナーの皆さんのmy gentenの展示の様子

わたしだけの「作品」、愛するポイント
「my genten」

今回もゲンテナーの皆さんに自慢のmy gentenをお持ちいただきました。使い込まれたバッグや小物の表情は、ご購入いただいた時よりも個性が出て、とてもいい表情をしています。経年して商品と呼ぶよりも「作品」という言葉がしっくりとなじみます。

一点物の味わい、my genten。
自慢の表情、愛着ポイントを教えていただきました。

左／メンズライクな表情がかっこいいリュックです。荷物が多い私のよき相棒です（HARAさん）
右／仙台店5周年記念のミニトート。ぽてっとしたフォルムが気に入っています（milkさん）

左／手に収まるサイズ感が気に入っています。なめらかな質感も格別です（mochaさん）
右／見た目よりも収納力があります。5年目を迎えていい色になってきたなと思います（neneさん）

左／表面のシボと艶、ずっと触っていたい質感もたまりません（benioさん）
右／両サイドの動物の耳のようなところがお気に入りです。シーンや服装を選ばない、かわいい＆かっこいいデザインも魅力です（nissyさん）

左／カゴバッグですが革がアクセントできいているので一年中使っています。大人っぽいデザインも◎（bakerattaさん）
右／内ポケットのステッチがデザインの一部になっている点がおしゃれで好きです（neroさん）

左／ラインの美しさがポイントです。バッグと紐の色のコントラストが好きです（ykkyさん）
右／モダンな色使いと巾着型がかわいいので気に入っています。きれいな肌もいいですね（hamhumさん）

左／使い始めて半年です。上の部分をきゅっとできる作りが楽しくて好きです（NONさん）
右／手になじむ質感が気に入っています。使い勝手も良くて携帯入れとして愛用しています（AOZORAさん）

左／財布もカードも十年以上愛用しています。カットワークのカードケースはイエローからチャへと変化していて、いい味が出ています（yukiさん）
右／帆布のくたくた感がかわいくて購入しました。（marumeroさん）

左／お気に入りポイントは太い持ち手の握り心地。使い始めて3年目ですが、艶も上がっていい表情になってきました（NAMIKOBAさん）
右／1999年に購入したトスカです。チャとノウチャのコントラストがものすごく好きです。体に触れる側の背胴の艶感が最高です（Natsukoさん）

左／友人が使っていたのがかわいくて私も買いました。見た目以上に物が入るので重宝しています（negichamさん）
右／新卒で働くときに大人っぽいバッグがほしくて選んだカットワークのトート。何年も使い続けているので思い出がいっぱいです（kieさん）

gentenデザイナーのコレクションブースも設けさせてもらい、自慢のアイテムたちをお披露目いたしました。棚の上に飾った毛付きのバッグの所有者であるデザイナーは、つむじの入った毛のかわいらしさがお気に入りポイント。これぞ偏愛。皆さま、ご覧いただきありがとうございました。

ゲンテナーの証
アマーノチャーム贈呈式

「つどいのgenten」の締めくくりは、恒例のアマーノチャームの贈呈式です。

アマーノはgentenの顔ともいえるバッグ。そのバッグのイラストを用いた特別なチャームに、アマーノの生みの親であるデザイナーがひつとひとつに参加された方のお名前と日付を記してお渡しします。

参加の回数を重ねるたびに小さなアマーノのチャームが追加されていきます。左が初めて参加されるゲンテナーさんにお渡しするチャームで、右が３回目のゲンテナーさんのチャーム。
月日を経てきれいに変化している革の色を見ていると、１回目、２回目の開催当時の様子が思い出されます。

最後は、ゲンテナーの皆さんとの記念撮影。体験を通して、作り手とゲンテナー、そしてゲンテナー同士が繋がり、アットホームなひとときとなりました。

「皆さんのgentenに対する想い、職人さんのお話も伺えてとても楽しかったです」
「工房体験でつくった小銭ケース。宝物がまたひとつ増えました」
「1年ぶり２回目の参加です。パワーと愛が増していて素敵な時間を過ごせました」
「最初は人見知りしてしまいましたが、気づくとゲンテナーの方たちとお話ができてとても楽しかったです」

たくさんの声が寄せられて、スタッフ一同とてもうれしく思っています。

ゲンテナーの皆さんにお会いしてお話することで、つくることの喜びを実感し、バッグやアイテムたちがたくさんの愛をいただいていることを実感します。

次回の開催は、2023年5月を予定しています。
参加できなかったゲンテナーさんもぜひ次回お待ちしております。

価値観の合う仲間と出会い、 
心に想う声が届く場所。
“つどいのgenten”

2022年12月16日公開