想いを重ねて。インディゴ染めのお財布「青藍」

※2022年秋冬のカタログはこちら

夜空や深海のように、
一色ではない、奥深い青の魅力。

「青藍(せいらん)」

深い青をまとった藍色、インディゴブルーは
高貴でありながら、どこか懐かしく温かい。

そんな神秘の色と革との出合いが織りなす、唯一無二の表情をお届けします。



日本らしい深みのある藍色の美しさと誇り

鮮やかな藍色を意味する「青藍(せいらん)」。
藍色は、古く奈良時代から根付く、日本人にとって馴染み深い色彩。

店先に掲げられた暖簾に、衣服に。
明治時代初期に英国より来日した化学者は日本の文化や日々の営みに息づいた藍色を「ジャパン・ブルー」と呼んで、その美しさを称賛しました。

インディゴは、藍色の別名で深さを増した青色。
深い藍色は「勝色(かついろ、かちいろ)」とも呼ばれ、縁起物としても古くから愛されてきました。

凛としたインディゴを手に。
手にするたび、愛でるたびに、ちょっとだけ背筋が伸びるような、誇らしさを携えて。




素材が引き立つ色彩
革の“景色”もさまざまに

「青藍」はインディゴ染めを用いています。
インディゴは粒子の大きい特性があるため、デニムのような生地に染めるのと革に染めるのとでは難しさが違ってきます。革の場合は「染める」というよりも「乗せる」といった表現が近いかもしれません。
革の繊維にインディゴを浸透させるにあたっては、一度では染まらないため、時間をかけて何回も染める作業を行っています。繊維の密度によっても、色の乗り方が変わってくるため、写真のように、色の出方もさまざまに仕上がります。


革が生きた証であるシミも味わいに

素材はクロムフリーの牛革を使用。使っていくうちに、革はやわらかく手に馴染み、艶が増してゆきます。藍色もさらに奥深い色味へと変化してゆきます。

革はその動物の個性や個体差によって銀面(表面)に現れるシミや治りキズが異なります。染める工程でそうした部分は色が濃く表現されますが、それこそが革の持つ個性、生きてきた証でもあります。一つひとつ景色が異なりますので、一期一会の出合い、そしてその変わりゆく様をお楽しみください。




熟練の職人の技が生み出す
繊細な美

青藍のシリーズにがま口型の財布がありますが、このがま口の曲線部分は熟練した職人のなせる技。一枚の革をしわやたるみなく巻き付けています。

しっとりとした手ざわり、それでいて口を閉じる時の心地よい響き。
手仕事ならでは温かみもどことなく感じられます。



ライフスタイル、使い慣れたかたち
型の選び方は人それぞれに

使い慣れた型で選ぶのも良し、ライフスタイルに合わせて新しい型を試みるのも良し。
財布の大きさや形に求めるものは、持ち手によって違ってきます。青藍では4種類の形をご用意しています。


がま口長財布30,800円(税込)

長財布は2型をご用意しています。そのうちのひとつ、がま口長財布は、職人の手仕事による革巻きの美しさを存分に満喫できるつくりです。

内装は、小銭入れに活用できるスペースを中央に設けてあり、カードポケットも充実。お札を折りたたまずにしまうことができます。がま口を開けるだけですっと中身が取り出せ、わずらわしさを感じません。



がま口ミニ財布19,800円(税込)

がま口はミニサイズもご用意。

マチが広く、小銭やカードを取り出しやすいつくりになっています。キャッシュレス派の方におすすめ。



二つ折り長財布29,700円(税込)


シンプルなデザインで性別を問わず、お使いいただけます。

もうひとつの長財布は、手にしていただくとお分かりいただけますが、ふっくらとした手ざわりが特徴です。その秘密は、袋縫いによる縁の仕上げ。縫い目による硬さがないので、独特のやわらかな手触りをお楽しみいただけます。

内装は仕分けやすいつくり。カードの収納部分が仕切りになっていて、めくるとさらにカードを収納することができます。カードを用途や使う頻度によって、整理できます。

小銭はファスナー付きの収納スペースに分けてしまうことができます。



二つ折りファスナー財布26,400円(税込)


コンパクトなサイズでバッグを持ち歩かない男性にもおすすめです。

持ち物はなるべく少なく、小さくという方におすすめのミニ財布。角に丸みを持たせてやわらかな表情に仕上げています。

ファスナーを開くと小銭入れ、ボタンを開くとお札入れとカードポケットというつくり。コンパクトでありながら十分な機能性を備えています。


使う人の個性に合わせて、変化してゆく革。

常に傍らに寄り添い、共に年を重ねて。
重ねた思い出が革の景色となって。
やがて、かけがえのない存在に。

■青藍のお手入れについて■

マットな質感をなるべく長く楽しみたい方は、使い始めは防水スプレーを塗布する程度にとどめ、乾いた布(毛足の短くてやわらかなもの)で拭く程度のお手入れで十分です。表面の素材がやわらかいので、過度な摩擦にはご注意ください。

乾燥が気になってきたら、クリーム類でお手入れすることをおすすめします。クリーム類は、革が濃色なのでシミになりにくいですが、艶が出やすくなります。
なお、クリームによるお手入れをしなくても、使ってゆくうちに自然と艶が出て、色も濃くなってゆきます。


青藍は店頭、オンラインショップ共に販売中です。
※店頭での販売は以下の店舗限定となります。


【直営】genten仙台、genten tenotsutae 市谷店、genten銀座、genten パルコヤ上野、genten吉祥寺、genten横浜元町、genten上大岡、genten大阪、genten ららぽーとEXPOCITY、genten伊丹

【百貨店】丸井今井札幌、福田屋宇都宮、西武池袋本店、新潟伊勢丹アネックス、ジェイアール名古屋タカシマヤ、名古屋松坂屋、大丸梅田店、JR京都伊勢丹

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2022年8月5日公開

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