【限定生産】希少なリザードの財布「藤黄」

東雲の空のように、凛とした空気をまとった色彩。
きめ細やかにきらめく、革の表情。
使うたび耳に届く、口金の心地よい響き。

それぞれが日常の彩りとなって。
日々をやさしく照らす。

平淡ではない、
色の奥行きを楽しむ

“藤黄”とは日本画や友禅染めにも使われる日本の伝統色。
その伝統色に着想を得て、おだやかで繊細な“黄色”にこだわって生み出した財布が藤黄です。

植物をはじめ自然界に存在するものは、単色ではなく、ゆらぎのある多色の集合体でできています。さまざまな色が重なり、濃淡や色の変化が生まれ、織りなす繊細な色彩。
藤黄も同じように、色のゆらぎや移ろいを感じていただける色彩に仕上げました。

一般的には革の仕上げの多くは「顔料」です。顔料を使うと均一に染まり、低コストで安定的な品質を生み出せます。反面、革の表面をコーティングすることになり、革の持ち味が隠れてしまいます。

上質なリザード革だからこそ、素材を生かし、シンプルに。
藤黄では素材を生かす「染色」を採用しています。染色は繊維に色を浸透させるので、革本来の味わいを残して染めることができます。革の手触りや経年変化を楽しむことができ、共に過ごす豊かさを感じていただけます。

唯一無二の革から生まれる、たったひとつの財布。

原生林の生い茂る大自然の中をたくましく生きてきたトカゲたち。
自然を生き抜いた証として、生きていた頃のシワやキズ、シミが革の表面に現れます。また、濃いラインは背の部分の密度が詰まっているために生じています。リザードの小さい個体にはなく、大きい個体ほど繊維が詰まるので出やすいです。その特性が個性となって唯一無二の表情を生み出します。

一期一会の出会い。
自然の恵みである、革のあるがままの魅力を楽しむ。
それこそが革を持つ醍醐味だとgentenは考えます。

リザード革ならではの
繊細で上品な表情

藤黄で使用している革は、35～40㎝ほどの小さなリングトカゲ（別名：リングマークトカゲ、ミズオオトカゲ）の副産物の革。

リザード革は表面の模様が非常に細かく、繊細な凹凸による多面体の輝きが魅力の美しい革です。輝く宝石にも似た気品ある華やかさが持つ人の心を捉えます。

藤黄では「頭張り」という革の表面に立体感を出す工程を施し、陰影を作り出しています。角度によって異なる表情の変化は、自然の持つ優美さに熟練の職人による手しごとが加わって生まれています。
ほのかにソフトなタッチ感でありながらも、繊維が密なので、染みやキズが付きにくく、扱いやすいのも魅力です。

左：がま口ミニ財布 33,000円（税込）
右：がま口長財布 61,600円（税込）

2型それぞれ
30点ずつの限定品

藤黄は「長財布」と「ミニ財布」の2型をご用意しています。小さな革でかつ希少なので、つくられる財布の数は限られており、それぞれ30点ずつの限定生産となります。

がま口長財布 61,600円（税込）

内装は表の素材の上質さを引き立てる、確かな素材のカーフを採用。カーフの中でもしっかりとタンニンを染み込ませたピット鞣しによる、こだわりの内装。きめが細かく、使うほどに艶が増します。
長財布はお札を折りたたまずにしまうことができ、カードも十分に入るつくりです。

がま口ミニ財布 33,000円（税込）

ミニ財布はコンパクトながら、マチが広く、カードや小銭が取り出しやすいつくり。ワンアクションで入れたものを一望できます。キャッシュレス派の方やミニバッグをお持ちになる方におすすめです。

藤黄は、繊細な革の扱いを得意とする日本の熟練の職人の手でつくられています。

特に職人技が光るのが、がま口の部分。スムーズな開閉を考え、均一の幅でリザード革を巻き付けた美しい革巻きは熟練の職人のみがなせる技です。
革巻きは一体感のあるリザード革の景色を生み出すと共に、希少なリザード革を余すことなく生かすための工夫のひとつでもあります。

口を閉じたときに鳴る、美しい響き。

和の小物のイメージが強いがま口ですが、実は西欧からの舶来品。
フランスを中心に舞踏会用として流行していたがま口のバッグを、明治時代に商人が持ち帰ったことが始まりとも。日本では、がま口の由来である「ガマガエル」から「使ったお金が返る」縁起物としても知られ、長く愛されてきました。

所作が生む心地。
昔ながらの美を引き継ぎ、
時代に合わせ洗練されてゆく。

人と人とを結ぶ、ひとつの道具。

ささいなことに
小さな幸せが溢れている。

藤黄は直営店、オンラインショップ限定での販売で、長財布、ミニ財布、各型30点ずつの数量限定となります。店頭は6/25（土）以降、オンラインショップは7/1（金）より販売開始予定です。

2022年6月24日公開