新茶の時期、
美味しい緑茶をいただきに
蔵前「norm tea house」へ

風薫る5月。
新茶の季節が到来しました。gentenスタッフは美味しいお茶を求めて茶屋「norm tea house(ノーム ティー ハウス)」を訪ねました。
店主の長谷川さんに、お店でいただけるメニューと合わせて、自宅で味わう新茶の美味しい淹れ方のコツを教えていただきました。


ボタニカ(緑茶) 64,900円(税込)。モデル身長161cm
ジャガードミックスシャツ43358-00 28,600円(税込)※シャツは一部店舗での販売です。

お供に連れて行ったバッグは、新作ボタニカ(緑茶色)。こちらについては巻末でご紹介いたします。



こだわりのお茶がそろう
「norm tea house」

訪れたのは蔵前エリア(台東区三筋)にある「norm tea house」。古い民家を改装したお茶の専門店です。

町の景色に溶け込む外観。一歩店の中へ入ると、古き良きものと新しいものが共存する温かな空間が広がっています。

カウンターの向い側には古い小さな階段が。

店主の長谷川さんが「norm tea house」を開店したのは2021年の11月のこと。それ以前から「norm」として国内外の飲食店への卸販売やイベント出店、ワークショップなどを通して日本茶の魅力を発信してきました。

「3年間ほどは、日本各地の生産者さんの茶畑で収穫期に住み込みで働いたり、お茶の閑散期には海外へ行ったりという暮らしをしてきました」(長谷川さん)

そんななか突如として訪れたコロナ禍。「東京から自由に動きづらくなるのであれば、いっそのことお茶のお店をやろう」と思い立ち、始めたのが「norm tea house」です。

扱っているお茶は20種ほど。どれも長谷川さんが茶畑や製茶場へ足を運んで生産者から直接仕入れている有機栽培のお茶ばかりです。
茶葉はオンラインショップや店頭で購入できるほか、店内でいただくこともできます。


Tea(お茶請け付)1,000円(税込)

お茶の香りも存分に楽しめるよう、温・冷問わずワイングラスで提供されます。この日いただいたのは奈良県産の春の煎茶を原料にしたほうじ茶。緑茶らしい凛とした芯のある飲み心地に、杏子のような甘さをほんのり感じる味わいです。この日のお茶請けはやさしい甘さの羊羹とドライいちじく。


Tea soda 500円(税込)

珍しいお茶、ティーソーダ。こちらは急冷したお茶をソーダメーカーで炭酸にしたものです。その味わいはとてもフルーティー。まるでソーダの泡にお茶の香りが包まれて鼻に抜けていくような爽快感と、後味にはしっかりお茶の味わいが楽しめます。


8杯分のティーバッグが入ったボックスは、茶畑で会える動物をデザインしたパッケージ。各1,200円(税込)。

棚に並ぶお茶は、釜炒りの緑茶「おくみどり」、浅蒸しの煎茶「在来」、最後に焙煎をかけずに仕上げる烏龍茶「たかちほ」……。古くから名の知れた銘茶といわれるものではなく、長谷川さんが口にして美味しいと思ったものをそろえています。



新茶をより美味しく手軽に。
失敗しない緑茶の淹れ方

シンプルなものだからこそ、淹れ方が味わいを左右するお茶。
自宅で楽しむお茶の淹れ方を長谷川さんに教えていただきました。

【温かい緑茶の淹れ方】
用意するのは、茶葉(3g)とお湯(160~180ml)。

「お茶を美味しくいただくには、お湯の温度が大切です。
新茶の緑茶は赤ちゃんのような柔らかい新芽なので、お湯の温度は低め60-80度(お茶によりけり)がおすすめ。
お湯を注いで2分ほどじっくり蒸らすと、甘くとろみのある味わいになります。
一般的に煎茶は低めの温度、釜炒り茶は高温で淹れるのが良いといわれています。うちで扱っているものは比較的高温で淹れるものが多いです。高温で淹れる場合は、80-90度くらいのお湯で 1 分~1分半程蒸らすと、香りが引き立ち、すっきりとした味わいになります」(長谷川さん)

お湯を注ぐ際にもポイントが。
「沸騰させたお湯を一旦湯呑みに注ぎ、湯呑みを温めてから、そのお湯を急須に注ぐのがおすすめです。お湯の温度が下がって適温になり、旨みが抽出されると共に、湯呑に注いだ時にお茶が冷めないので、美味しく味わうことができますよ」(長谷川さん)

茶海へお茶を注いでいるところ

湯呑みに注ぐ前に活躍するのが茶海(ちゃかい)です。
「お茶の海と書いて茶海といいます。ロマンを感じる名前で大好きな茶器です」(長谷川さん)
急須から湯呑みへ直接お茶を注ぐと、最初は薄く次第に濃くなってしまいます。急須から茶海へお茶を移してから湯呑みへ注ぐことで、同じ濃さのお茶を味わうことができます。

お茶の旨みを味わう冷茶の淹れ方も伺いました。これからの季節にぴったりの淹れ方です。


【氷出し緑茶の淹れ方】

用意するのは、温かいお茶を淹れるときの倍くらい(6~8g)の茶葉と氷、少量のお湯です。
まず、急須に茶葉を入れたら上から氷をぎっしりと。

上から80度くらいのお湯を少量回しかけて5~10分ほど時間を置きます。

「お茶を淹れる時に抽出しすぎや温度が高くなりすぎて渋みや苦みが出るといった失敗がありますが、氷出しの方法だと簡単で失敗しにくいです」(長谷川さん)

その後、茶海に移してから、湯呑に注いでできあがり。
氷出しの緑茶は、まるでお茶のエスプレッソのように濃い味わい。

「この飲み方には、香りがのぼる感じのお茶がよく合います」
gentenスタッフがいただいてみると、とろりとしてお茶の風味がしっかり。
「氷出しで味わったあとは、お湯や水で淹れて2~3煎楽しむこともできますよ。徐々に茶葉が開くので、味わいも変わってきます」(長谷川さん)

自分で茶葉から淹れるお茶の味わいは、また格別。
茶葉の香りに心が安らぎ、気分転換にも。

新茶の美味しいこれからの時期、お仕事や家事の合間のひと休みに楽しんでみてはいかがでしょうか。

norm tea house(ノーム ティー ハウス)
東京都台東区三筋1-11-8

【営業時間】
月・金・土・日11:00 - 18:00
火・水・木 定休日
※今年(2022年)の夏期は、土・日の11:00 - 18:00のみ営業する冷茶屋さんになります。
※毎週木曜17~23時のみ「茶と酒のクラブ chake club」としてオープンします。

ONLINE SHOP




ボタニカ(緑茶)バッグ 64,900円(税込)

ボタニカ(緑茶)ポーチ 9,900円(税込)

緑茶色のサステナブルな
「ボタニカ」とともに

今回の散策のお供は「ボタニカ」シリーズの新色。お茶に縁のあるバッグです。

革作りのもとになっているのは、実は”茶殻”のタンニン成分。
伊藤園の緑茶飲料などの茶殻※を活用して、大正12年創業の皮革卸問屋 富田興業が開発した「LEZZA BOTANICA(レッザボタニカ®)緑茶」という革を使用しています。
やわらかな色と風合いはgentenオリジナルの仕上げです。

近年、ペットボトル飲料の消費拡大などにより、大量に発生する茶殻。その茶殻をアップサイクルしたエシカルなバッグです。茶殻に含まれる緑茶成分のカテキンにより、抗菌・消臭効果も兼ね備えています。

※伊藤園の「茶殻リサイクル」の取組みはこちら
※「ボタニカ」のつくりなどは過去の記事やオンラインショップをご覧ください。

■ボタニカのお手入れについて■

ボタニカ(緑茶)の経年変化はゆるやかです。お使いいただくうち乾燥が気になる時は、gentenのデリケートクリームをお使いいただけます。塗色が少し濃くなりますので、内装のポケットや底面など、目立たない場所で試してからのご使用をおすすめします。


「ボタニカ」はオンラインショップと直営店のみの販売で、現在のところ合計 30 本の数量限定での販売を予定しております。 店頭は5/15(日)以降、オンラインショップは5月末頃に販売を開始する予定です。

直営店の情報はこちら

今回、ボタニカ(緑茶)を直営店でお買い上げいただいたお客様に伊藤園「緑茶からうまれたカテキンマスク」をプレゼントいたします。
※先着順でなくなり次第終了となりますのでご了承ください。

2022年5月13日公開