線のぬくもり。
手仕事のにおい。
使い続ける、富山の美と用を。

どこか、懐かしくて、温かくて。
それでいて、新鮮で、軽快で。
富山固有の文化、風土にまつわる民芸と、ふところ深い自然の豊かさをまとうデイリーバッグを。
そんな思いで仕立てた「サスバッグ」のご紹介です。



gentenの、愛着への思いと、かたち。

使い捨てるだけではなく、丁寧に長く使い込むことで育まれる、「ものへの愛着」。
そんなものたちに囲まれて過ごす暮らしは、やさしい気持ちになれるだけでなく、少しずつ、環境を守ってゆく循環に寄り添ってゆくことでもあります。

そんな思いがめいっぱい詰まった、サスティナブルなデイリーバッグの「サスバッグ」。
今回はこのシリーズに、富山を題材にした仲間が加わりました。



富山の自然や伝統文化にならう、
ものの持つ「生活を豊かにするちから」

富山サスバッグは、素材や仕様はそのままに、幾何学柄をあしらいました。
豊かな自然や、累々と受け継がれる「八尾和紙」の柄行きをもとに、手書き下絵を描きおこしてゆきます。

末広がりみたいな、あるいは実り豊かな収穫のような。それとも繁栄が長く続いてゆくような……。手の筆運びのゆらぎをあえて整えず、味わいある線描を残してゆきます。

柄が途切れることなく繰り返されてゆく下絵。手描きならではの筆致に、軽快さとやさしさが。

お得意様の家を訪ね歩き、薬を販売してゆくことを生業とする、いわゆる富山の薬売り。
彼らが持ち歩く薬入れの袋や、広告景品の紙風船など、八尾和紙は常に暮らしの傍らに寄り添って使われてきました。



そんな地域文化とともに発展してきた越中の和紙の数々。五箇山(ごかやま)、八尾(やつお)、蛭谷(びるだん)の三大産地で脈々と培われてきた、民芸の美しさ。
軽快さ。たのしくなるような柄や、素朴な色彩。
この素敵さを、手書きの下絵に込めてひと筆ずつ描き進めてゆきました。




手仕事のぬくもりを感じる
素朴な柄の味わい

できあがった絵柄を印刷するときも、ひと工夫。
生地に印刷するときは、安価で大量に安定生産できるよう、最近は顔料や熱転写式、インクジェットによるデジタルプリントが採用されます。

今回は、手描きの素朴さや、染められた和紙のもつ透明感を活かせるよう、手摺り印刷と水性染料にこだわってみました。手間もかかるし、印刷にムラが出たり、ちょっと柄がずれたり。でも、そのゆらぎのおかげで、やさしい風合いと鮮やかな色彩に仕上げることができました。

印刷の柄はこの和紙柄と、立山の雪原を歩く雷鳥の二種類を準備しました。



夏は褐色の羽根をまとい、冬は真っ白な姿へと変化する雷鳥。冬の雷鳥をモチーフに、デザイナーが手書きでイラストを描き起こしました。愛らしい雷鳥と、その雷鳥が棲む山々。牧歌的な富山の自然風景をやわらかなモチーフに。

左から小サイズ(税込3,300円/横幅:28.5cm/高さ:21cm/マチ:7cm)、
中サイズ(中央2点ともに税込4,180円/横幅:24cm/高さ:36cm/マチ:15cm)、
大サイズ(税込4,950円/横幅:32cm/高さ:41cm/マチ:19cm)

サイズは八尾和紙モチーフのサスバッグが「小」「中」「大」の3型、雷鳥モチーフは「中」の1型よりお選びいただけます。

※モデルの身長は152cmです。
小サイズ。コンパクトで、ちょっとしたおでかけに。

中サイズ。A4サイズの書類やノートパソコンを収納でき、ビジネスにも。

大サイズ。高さがあり、たっぷり収納できるサイズで毎日のお買い物に。

和紙柄のバッグは、左右で異なるデザイン。遊び心を取り入れました。
中サイズと大サイズは、幅の広いショルダーベルトも備えているので、斜めがけにして自転車での移動などにも便利です。

詳しいサイズや内装は過去のサスバッグのご紹介の記事をご覧ください。
過去のサスバッグのご紹介はこちら

気軽に装える伝統柄と色彩の楽しさ。咄嗟の買い物を詰め込んでも様になる頼もしさ。
使ってこなれてゆく素材感と、着こんだヴィンテージスウェットのプリントのような、洗いざらしの魅力。

今時ながらの“用”の美をかたちにした、サスティナブルにも貢献できるバッグ。
気取らずに、いつでも持ち歩いて。
毎日を豊かな気持ちで暮らせるお手伝いができたら幸いです。

■富山のサスバッグのお手入れ■

手洗いで汚れを落として、干すときには形を整えて天日干しでの乾燥を。洗濯機を使ったお手入れは傷みを伴うため推奨してはいませんが、使用する場合は、手洗いモードなど弱水流のコースを選んでお使いください。

また生地やテープには、無加工の綿糸を用いています。洗濯後は縫製部分が収縮し、著しく縮みが発生しますが、素材の特性としてご理解ください。
プリント部分は使用回数、状況により、色が薄くなってゆきます。色あせたヴィンテージウェアのような雰囲気をお楽しみください。

▼過去のサスバッグのご紹介
https://genten-life.kuipo.co.jp/contents/509/

富山サスバッグのオンライン予約販売はこちら
※店頭での一般販売開始は9月15日(水)を予定しております。

2021年8月6日公開

予約販売はこちらから