【2021新春】心まで軽やかに。「バークポシェット」

暦の上では立春を過ぎ、春の到来が待ち遠しい季節になりました。梅の花の便りも届いて、寒空の下にも少しずつ新しい季節の兆しが感じられます。あなたはこの春、どんなバッグを新調しますか?
ワンマイルバッグが手放せない今だからこそ、気軽に持てながらも大人に相応しいバッグがあると心強いものです。
新しい日常にフィットした軽快さとタフさ、そして天然素材ならではのぬくもり。自然の恵みである革の魅力をありのまま受け止めて仕立てた「バークポシェット」ができ上がりました。「気付けば、いつも一緒」。きっと、あなたにとってそんな存在になるミニポシェットです。



左から、グレー、レンガ、キャメル

自然の恵みである革を
余すことなく大切に使う

高く積み上げられたゴート(山羊革)の山。
gentenと長いお付き合いのある日本のタンナーさんで目にした光景が、「バークポシェット」づくりのきっかけです。

山羊は牛や馬と比べると身体が小さいため、とれる革の大きさはおおよそ50~100cm四方のもの。革は天然の素材ですから、生きていた時のケガ等で残ったキズやシミがあります。もともと小さな革からキズやシミを避けてバッグのパーツをとるのは容易なことではありません。


ゴート(山羊革)の山

ゴートの山は、そんなキズやシミのためにパーツをとることができず、積み上げられたものでした。

革のキズやシミも景色の一部として受け止めること。そして、余すことなく使い切ること。サスティナブルなものづくりでありながら、手にする方が愛着を持って使い続けられるものをつくろう。そんな想いを大切に、ゴートには手間を惜しまない加工を施しました。

まず、ゴート本来の風合いを生かしながら、二人の職人が革の端と端を持ち絞り加工を施します。そのあとは、一枚一枚の風合い見極めながら、手染めでもうひと塗り。表情にさらなる奥行きを生み出します。表面におおらかな凹凸感のある立体的な風合いが木の皮のように見えることから「木の皮=Bark(バーク)」の名をバッグに付けました。


天然の素材を手仕事で染めているため、裁断する前の革を並べてもご覧のとおり個体差があります。この個体差はバッグに仕立てると、一つひとつの個性となります。


バークポシェット22,000円(税込)。左から、グレー、レンガ、キャメル

8色ものカラーを試作した末に辿り着いたのは、グレー、レンガ、キャメルの3色。どの色も日常の装いでコーディネートしやすく、飽きがこないので長くご愛用いただけます。




バークポシェット(グレー)。モデル身長161cm

まるで、もう一つのポケット。
さっと斜め掛けして手ぶらでお出掛け

でき上がった「バークポシェット」は、いわば身に付けるポケットのような存在。必要最小限の持ち物を入れるのにぴったりのサイズ感です。財布にスマホ、ハンカチ、アルコールスプレーなどの衛生用品。そんな持ち物で出掛けるシーンはもちろん、出勤時に貴重品だけまとめるサブバッグとしても活躍します。

本体もショルダーベルトもゴートで仕立ててあり、斜め掛けすれば、身に付けていることを忘れてしまいそうな軽快さ。ショルダーベルトは、シンプルに結んで長さを調整できます。身長や装いに合わせてお好みの長さでお楽しみください。

ラフな巾着型で、開けるときは口元を指先で広げるだけでループエンドが動きますから、手間なしでストレスを感じません。


バークポシェット(キャメル)

内装には生地を使っていますが、口元は、ゴートを内側まで折り返して使うことで革の質感を生かしました。上部はもっとも革が寄るところなので、手間を惜しまずひと工夫。目にしただけではわかりにくいのですが、職人が部分的に革を薄く漉いています。わずか数ミリの違いではありますが、きれいに絞れて口元が無理なく閉まります。


バークポシェット(レンガ)

さっと取り出したいスマホやパスケースなどを入れるために、背面には大きめのポケットを付けました。安心感のある深さで使い勝手にもご満足いただけると思います。




バークポシェット(キャメル)。モデル身長161cm

ゴートの魅力を
身軽なポシェットで存分に

ここで、ゴートという素材の魅力を改めてお伝えしておきたいと思います。
「はじめてのgentenは、ゴートのバッグでした」。そんなお客さまも多いゴートは、gentenの数あるバッグの中でも根強い人気を誇る素材です。その秘密は、なんといっても驚くほどの軽さ。繊維質が緻密で詰まっているので、丈夫な上にしなやかでやわらかいのが特長です。

ご近所での散策や公園や室外での子どもとの時間、大きな荷物の時のサブバッグとしても。外で急な雨にあたってしまっても、多少の事なら大丈夫。絞り加工をする際に一度水に濡らして加工しているので、極端に革が縮んでしまったりシミになったりしにくいというメリットがあります。
どんなシーンにも寄り添うワンマイルバッグは、日々の心強い味方です。「気付けば、いつも一緒」。あなたにとって「バークポシェット」がそんな存在になれば幸いです。

■バークポシェットのお手入れについて■

ゴート(山羊革)は比較的摩擦に強く、キズやシミが付きにくいのが特徴です。その扱いやすさもゴート(山羊革)が人気を博している理由ではないでしょうか。お手入れの時間がなかなかとれないという忙しい方にこそおすすめの素材です。

乾燥が気になり出したら、クリームで保湿をしてあげて下さい。こすれやすい角の部分を中心に、その後、バッグ全体に馴染ませるようにすると良いです。革に保湿をすることでバッグが長持ちします。
濡れてしまった時は、やさしくタオル等で拭いた後、風通しの良い場所で陰干しして下さい。

色の経年変化についてですが、お使いいただくうちグレーは赤味が増していき、よりあたたかみのあるグレージュ系の色に。レンガとキャメルは、ゆっくりと少しづつ色が深くなっていきます。こういった色の変化も天然素材の魅力としてお楽しみください。

2021年2月5日公開

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