カットワークのコーディネート

いくつものパーツを縫い合わせしつらえたバッグ。
「サスティナブルカットワーク」
新色ノウチャのご紹介。


左上/2WAYバッグノウチャ 77,000円(税込)、右下/トートバッグノウチャ(大)61,600円(税込)

「独特な花模様」

「サスティナブルカットワーク」の名にあるように、余すことなく有機的な革を使い切れるよう、小さな革のパーツにカッティングを加えて組み合わせて仕上げたのがこのシリーズの特徴です。一点一点を職人の手仕事で型抜きして仕立てています。

今回は「サスティナブルカットワーク」というカッティングで生まれる独特な花模様との『コーディネートの相性』にふれてみます。
バッグ一面に連なる花模様は一見すると合わせる服装が難しそうと思われがちですが、これからご紹介する素材感や表情を意識してみると、コーディネートの幅が広がります。


「革の重なりと抜き」の織りなす立体感

「カットワークとテクスチャー(質感、表情)を合わせる」

花模様のカッティングの凸凹とした質感に、洋服の一部に質感のある素材を合わせたコーディネート例をご紹介します。



「テクスチャーを合わせる」

左から、刺しゅう、編み、モコモコとしたウール。
共通項は、「立体感」「手仕事の利いたアイテム」「天然素材の“素”の魅力が詰まったアイテム」。



「刺しゅうアイテム×サスティナブルカットワーク」



「編み物アイテム×サスティナブルカットワーク」



「モコモコウール×サスティナブルカットワーク」


「カットワークの色のグラデーションで統一感を出す」

もう一つ、「土や樹木など自然から連想する色」を取り入れるとまとまりやすくなります。
カットワークの模様が「花」ということを意識すると、分かりやすいかもしれません。

「ノウチャ×サスティナブルカットワーク」

同系色で合わせ、オフホワイトまでいかないベージュ色を取り入れ、適度に軽快に。

※カットワークを持つと、品の良さをまといます。一つひとつの丁寧な手仕事がそれを生み出しています。
※今回の相性例にさらにバッグの形に合わせて洋服のテイストを選ぶと、より素敵なコーディネートになりますのでぜひお試しください。




時を重ねるとともに表情豊かに
4型3色の「サスティナブルカットワーク」

何枚ものパーツを縫い合わせる「サスティナブルカットワーク」は、ほかのバッグの3~4倍ほど手間と時間がかかります。それでもこのバッグをお届けしたくて、それぞれ限られた数ではありますが、4型のバッグをご用意することができました。でき上がったのは、サイズの異なる3つのトートバッグとショルダーバッグ。先に紹介したノウチャとチャ、クロの3色展開です。


ショルダーバッグ(チャ)57,200円(税込)。モデルの身長は152cmです(以下同)。

ショルダーベルトのホールは10個開けてありますので、身長や装いに合わせてフレキシブルにお使いいただけます。


トートバッグ(小・チャ)38,500円(税込)

小さなボディにカットワークの魅力が詰まったコンパクトなトートバッグ。身軽なお出掛けスタイルにぴったりです。


トートバッグ(中・チャ)49,500円(税込)

大きすぎず小さすぎず、日常使いで活躍するサイズ感。食事のシーンにもふさわしい佇まいです。


トートバッグ(大・チャ)61,600円(税込)

大サイズは、ハンドルを肩掛けできる長さにしました。幅も約33㎝あり、重い荷物もしっかりホールドします。




限りある資源を大切に。
副産物である革を余すことなく

「サスティナブルカットワーク」は、副産物である革を余すことなく、そして大切に使いたいという想いから誕生したシリーズです。

世界中でサスティナブル、地球環境を守るという考えが浸透し始めるよりも前から、gentenではそうした取り組みを行ってきました。今さえよければいいという考えではなく、次の時代につながる、今を。自然から与えられるものに感謝と敬意をもって大切に使うこと。長く使っていく中でこわれたら直してまた使う。愛着を持ってもらえるものづくりがgentenの原点です。


「サスティナブルカットワーク」で使っている素材は、gentenを代表するバケッタレザーのミネルヴァボックスです。

ミネルヴァボックスは、しっかりとした重厚感が特徴のひとつですが、「サスティナブルカットワーク」は見た目の印象よりもずっと軽量で、手にすると「あ、軽い」と驚かれることと思います。

その理由は、カットワークを型抜きした革のパーツを一つひとつ縫い合わせてバッグの形にしていることにあります。パーツ同士の重なりは縫い代のところだけ。そのため、ひも状の革と革を交互に編み込むメッシュバッグと比べて革の量が少なく、とても軽やかなのです。


天然素材である革には、人間と同じようにキズやシミがあります。キズもシミも革の表情であり天然素材である証ですが、それらを避けて大きなパーツをとるのはとても大変なことです。

では、小さなパーツにしたらどうでしょう。キズの大小にかかわらず、創意と工夫によってキズを避け、複数枚のパーツをとることができます。

革にはキズやシミだけでなく、通称“トラ”と呼ばれるシワもあります。大きな一枚革の状態では縞模様のように見える“トラ”も、小さなパーツにすると新しい個性となります。


タイで腕を振るう自社工場の職人たちが、革を小さなパーツにカットして、一つひとつに模様の抜きを入れていきます

とはいえ、このパーツのとり方は、とてもたくさんの手間と時間が必要になります。通常のバッグであれば、10パーツ程度で作ることができますが、このバッグは多いもので40~50パーツ要します。でも、優先すべきは効率やスピードではありません。限りある資源を大切に使うものづくりであるとgentenは考えます。


■サスティナブルカットワークのお手入れについて■

天然の脂をたっぷりと含んだミネルヴァボックスのお手入れは、やわらかい布で乾拭きするだけととてもシンプル。使用する布の素材は、繊維の凹凸が少なく目の細かい綿100%がおすすめです。着古したTシャツをご利用いただいても構いません。また、乾燥してきたと感じたらクリームで保湿をしてください。
バッグには人となりが表れます。ともに成長すれば、きっと気の合う友のような存在になります。
節目節目のお手入れ手を掛けることによってさらに愛着がわくことでしょう。

店頭、オンラインショップともに発売中です。

2022年8月26日公開

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