毎日の頼れる相棒「ゴートベーシック」新型入荷

「ゴートヌメ」シリーズを、よりナチュラルな表情に仕上げた「ゴートベーシック」。頼りになる軽さと丈夫さ。長く使えるシンプルさ。
ご好評をいただいている「ゴートベーシック」に新型が入荷しましたのでご紹介します。

いつでもそっと寄り添える
シンプル、軽量、柔らかでいてタフな革、多様なシーンで活躍してくれる相棒、ゴートベーシックシリーズに新型ショルダーバッグが2型加わりました。
潔くシンプルなデザインでどんなコーディネートにもマッチしやすく、冬場のボリュームのあるアウターにもしっくりと馴染みます。

左:2WAYショルダー(グレー)48,000円(税別)。右:ミニショルダー(スミグロ)27,000円(税別)。

●2WAYショルダー「42411」
A4ハードファイルまで収納可能なサイズ感で、ワンショルダーから斜めがけショルダーへの調整が可能です。オンオフ共に活躍できる頼れる存在です。
※オンラインショップでは1月中旬の発売を予定しております。

ミニショルダー「42410」
デイリーユースにぴったりな小型のショルダーはマチが広めに取られているので見た目よりも収納力があります。ショルダー穴のピッチを長く取っているので、その日の装いに合わせてお好みのバランスに調整できます。


初めてでも楽しめる
ゴート(山羊革)の魅力

ゴートは、牛革などに比べると一般的にはなじみの薄い素材ですが、gentenではその特性に注目して、19年ほど前からバッグや小物づくりに生かしています。
ゴートの魅力は、なんといっても軽くて丈夫なこと。薄い革ですが、繊維質が緻密で弾力があるため、銀面(革の表面)の強度があります。それでいて、しなやか。さらに雨染みにも強く、扱いやすい革です。だからこそ、革のバッグは初めてという方でも手に取りやすく、ゴートは幅広い世代のお客さまに愛され続けています。



加工前の革(左)と加工後の革(右)

職人の技が光るグレージング加工で
ゴートの表情に奥行きを

「ゴートベーシック」は染色と加工、縫製を東京都内で行っているシリーズです。
ムラ染めをしたあとに、グレージング加工というひと手間をかけています。グレージング加工は、革の表面にメノウなどの石をあてて磨き上げ、摩擦によって透明感のある艶や色の濃淡を出す技法です。昔は「石かけ」とも言ったそうです。

定番素材であるゴート(山羊革)ですが、シリーズによってこれまで少しずつ革の加工方法を変えてきました。
「ゴートヌメ」では、使い始めからエイジングの風合いが楽しめるよう、「バフ加工」という“焦がし”を製品に入れることでヴィンテージ感を演出していました。
リニューアル後の「ゴートベーシック」では、製品にする前の革の段階でグレージング加工を取り入れ、ゴートの革そのものの持つ豊かな表情の魅力を引き出しています。


グレージングマシンの先端(左)。この円筒形の石に革をあてて、磨いていきます。
職人による加工の様子(右)。

グレージング加工で使用するのは、アームの先端に円筒形の石がついたマシン。アームを動かし、石を革に押しあてる作業を繰り返します。職人は革の繊維方向を見極めながら、絶えず革を手で動かし、石が触れる場所を変えてゆきます。
革の銀面(表面)を摩擦熱と圧縮によって強く緻密にすることで、透明感のある美しい光沢と色の濃淡が生まれます。傷やシワを隠すために革表面に余計な塗装をして綺麗にしてしまうのではなく、あくまでも素肌の革を活かした染料仕上げだからこそ活きる加工です。

ゴートはgentenで長く扱っている素材ではありますが、今回、加工方法を変えたことで苦労もありました。
銀面(革の表面)に見られるキズ跡が、グレージング加工を施したことでより浮き出てしまったのです。使用する原皮の質をさらに上げ、染色方法を工夫し、試行錯誤の末に、美しい仕上がりを実現しました。テストは10回以上に及びましたが、17年に亘って共にものづくりをしてきた職人は、根気強く要望に応えてくれました。
「ゴートベーシック」は、確かな信頼関係があるからこそ、辿り着けたシリーズです。


■ゴートベーシックのお手入れについて■

ゴート(山羊革)は比較的摩擦に強く、多少の汚れは乾いたタオルなどでサッと拭くだけでキズやシミが付きにくいのが特徴です。その扱いやすさもゴート(山羊革)が人気を博している理由ではないでしょうか。gentenのデリケートクリームやコンディショニングクリームは使用可能。お手入れの時間がなかなかとれないという忙しい方にこそおすすめのシリーズです。



>>ゴートベーシックのご紹介記事


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