自然の力できれいになる。手づくりリップバーム
新しい年を迎えて、何か新しいことをはじめてみようと思っている方も多いのではないでしょうか。そんなときは、手づくりコスメをはじめてみませんか? 自宅でゆっくり過ごすお休みの時間は、手づくりコスメのはじめどき。自然からの贈り物、みつろうの保湿成分を活用して、乾燥対策に役立つサステナブルなリップバームをつくりましょう。
自然由来の素材を合わせて
冬の肌をうるおす
みつろうは、ミツバチの巣から採れる天然ワックス。ヒトの皮脂にも含まれる成分でできています。そのため肌になじみやすく、乾燥して皮脂が失われがちな冬の肌をうるおすにはぴったりの素材です。
手づくりコスメというと少し難しそうに感じますが、みつろうは沸点が低く、溶けやすいので簡単に素材同士を混ぜ合わせることができます。今回は、サイズ感も手軽なリップバームに挑戦。自然由来のやさしい質感と香りで、さっと塗ればリラックスできるひとときになります。
それでは、つくってみましょう。
準備するものからご紹介します。
■準備するもの
(リップスティック1本分の目安は、ホホバオイル5mlにみつろう10粒程度です)
・みつろう
・ホホバオイル
・エッセンシャルオイル
・容器(お好きなもの)
・ピッチャーやビーカーなどみつろうを溶かす耐熱性の容器
・木製マドラー(なければかき混ぜられるもの)
・アロマウォーマーやキャンドルウォーマーなど(なければティーウォーマーや低温のホットプレートで温めるなどでも)
■作り方
①使用する容器をアルコールなどで消毒する。
②ピッチャーなどの入れ物にエッセンシャルオイルをのぞくすべての材料を入れて、ウォーマーで温めながら溶かす。
(寒い時季は、あらかじめ入れ物を湯煎などで温めておくとみつろうが溶けやすいです)
③溶けたら、お好きな香りのエッセンシャルオイルを2~3滴入れてよく混ぜ、容器に流し入れる。
④冷えて固まったらでき上がり。
実際につくってみると、工程がシンプルでとても簡単です。
みつろうが熱で溶けたり、容器に入れた透明な液体が少しずつ固まってゆき色が変わったり。見た目でも手づくりを実感できて、エッセンシャルオイルで香りを自由にアレンジできるのも魅力です。
手づくりコスメで
楽しみながらできるエコアクション
今回は、ベースオイルに熱に強いホホバオイルを使いましたが、植物性オイルであればお好きなものに替えてつくることができます。
香りづけのエッセンシャルオイルは、お好みに合わせてアレンジ。ローズで女性らしい香りに仕上げたり、夏はミント系でさっぱりさせたりと、お好みや季節に合わせて楽しむことができます。
ハンドバームのつくり方もリップバームと同じですが、ベースオイルとなる植物性オイルを少し多めにして溶かすと、テクスチャーがやわらかくなり塗りやすくなります。
自然由来のものだけでつくる手づくりリップバームもハンドバームも、添加物などによる心配はありません。容器は使い終わったら洗って何度でも再利用することができるので、手づくりコスメはとてもサステナブルです。心も体もリラックスできる、自分だけのリップバームで冬の乾燥を楽しみながら乗り切りましょう。
今年一年も自然と寄り添いながら、心地よくうるおいに満ちた年となりますように。
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2021年1月1日公開