いつか、
ずっと気ごころ知れた、友のように。「エテルノ」

頬をなでる風のつめたさに、少しずつ、冬の訪れを気付かされる頃。
お気に入りのコートに身を包み、落葉で埋まりはじめた往来に、足を進めてゆく。
着こなれた袖を通すたび、気ごころ知れた友に久しぶりに会えたような。そんな気持ちにも似て。
時代は変わり、季節が流れていっても、色あせることのない印画紙に刻まれた思いにも似て。
「エテルノ」“永遠”という名のバッグの準備が整いました。


職人技から生まれる
優美なシルエット

「エテルノ」を仕立てるにあたり選んだ革は、genten定番の良質素材であるタンニンなめし革のミネルバリスシオです。ありのままの革の魅力と、厚みや張り、緊密な繊維と腰。触れるとその銀面(表面)は意外になめらか。
決して華美な革ではありません。ですが、内に秘めたような奥深さやしっとりとした表情が、時間をかけてつくられたオイルドレザーならではの上質感をたたえています。

ミネルバリスシオは柔軟性をもつ革ではないため、従来はスクエアで平面的な造形のフォルムのバッグを仕立てることが多かったのですが、「エテルノ」は、これまでになく有機的。その優美なシルエットと軽快さが最大の特徴です。


“シェルカーブ”と名付けられた、柔和な弧をえがくおだやかなシルエット。
「エテルノ」がかもしだす品性感の秘密は、ここにあります。
硬い革であるミネルバリスシオを寄せ、胴面にドレープを作り出すことは決して簡単なことではありません。
革の腰の強さとその繊維の緊密さをいかし、一枚ずつ部位の厚みを調整しながら丁寧にこなすからこそ、豊かな量感がうまれます。
独特の美しいシルエットは、革と長年向き合い、革のことを知り尽くした職人たちの確かな手仕事と豊富な知識ならでは。


細部への仕立ての完成度が「エテルノ」のたいせつなところ。タイ自社工場の手仕事が随所に盛り込まれて。

“シェルカーブ”がつくりだす曲線が品性感を演出。ある程度平面が維持された底面構造により、バッグが自立するのもうれしいところ。

バッグを持ったとき、胴面にみえるところにはミシン縫いをできるだけ見えないように。それとは対照的に配した、底面のカーブを生み出すための精緻なカッティングと正確なステッチワーク。
このディティールのコントラストが、肩ひじをはらない軽快さとほどよい緊張感とをかもしだし、「エテルノ」の独特の雰囲気を生み出しているのです。


ライニングをつけない一枚革仕立ての潔さ。コバ(革断面)の始末でも職人技が光ります。丹念なコバ磨きと燃引き(端の焼き入れ)をすることで、見た目は美しく肌あたりはなめらか。
「エテルノ」が漂わせる品性と独特の存在感は、こんな細部へのこだわりがあってこそ。



ほどよい“きちんと感”。
普段のお出かけや、お仕事にも納まりよく。

「エテルノ」シリーズは、大、小のオープントート2型構成。
こっくりとしたノウチャと深いネイビーの2配色をご用意しました。


単にダークなだけではなく、上質な革が醸しだす、深く落ち着いた色合い。そしてしまりの効いた存在感。手に下げたとき、肩にかけたとき、女性のボディバランスにそうシルエットと量感もポイント。

小トートは、ちょっとしたお出掛けや食事のシーンで持ちやすい大きさ。ふだん使いはもちろんですが、ワンピースやセットアップなど、きちんとした装いにもすんなりと寄り添います。

小トートは程よくコンパクトですが、マチ幅が約9cmあるためポーチなども含めて必要なものがちゃんと収まるサイズ感です。

大トートは、女性が持ち歩いた際に、大きく見えすぎないようモデリング。ノートPCやタブレットなどが入りながら、ビジネスバッグにはない品性感が漂います。

ノートPC(写真のものは12.1インチ)も横向きに入れられます。

大トートの持ち手は、たくさん荷物を入れることも考えて少し長めに。コートの上からでも肩掛けもできるようにしてあります。

外装からは、思いもつかないような仕立ての口前マグネット。
こんな些細なブリッジ部分の作り込みにも、「エテルノ」らしさをプラス。
バッグ全体の醸し出す品性感を高めるディティール。

表側からはそうとは感じさせませんが、内側はハンドルからのブリッジでポケットを備えた凝ったつくりです。


大サイズの方のポケットは、長財布も入る横長の大きなサイズです。口元はファスナーにしてあるので、防犯性にも優れています。

左・大トート(ノウチャ)66,000円(税込)、右・小トート(ネイビー)52,800円(税込)

おだやかな存在感と、汎用性とを兼ねそなえたバッグ「エテルノ」。
さまざまな日常を送る女性の傍らで、時代をこえて長くおつきあいいただけたら幸いです。

■エテルノのお手入れについて■

ミネルバリスシオは、天然のオイルをたっぷりと含んだ経年変化が存分に楽しめる革です。使い始めは革にハリや硬さがありますが、使うごとに馴染んでいきます。
時間が許せばご使用になる前に、しばらく日光に当てることをおすすめします。革の銀面(表面)が強くなり、革が本来持つデリケートさがやわらぎます。ふだんのお手入れは、乾いた綿の布で拭くだけで十分です。日々、愛着を持って使い続けることでオイルが染み出てきて、表面を保護する役割をしてくれます。

「エテルノ」はgenten直営店とオンラインショップのみでの販売です。

2020年12月4日公開

ONLINE SHOPはこちら