日々の装いに馴染む
「トワル・カットワーク」

暦の上では8月7日からは秋のはじまりとされる「立秋」です。立秋を迎えると気象は夏真っ盛りですが、秋の訪れを感じる涼風が吹き始めます。まだまだ強い日差しに汗ばむあいまいなこの時期、洋服の色や素材を気にせず、さらりと合わせられる「トワル・カットワーク」。新色のライトグレーと新型をご紹介します。
※写真は左からトートバッグ29,700円ワンショルダーバッグ35,200円スクエアバッグ42,900円リュック42,900円ミニショルダーバッグ27,500円。※すべて税込



どんな色とも合わせやすい。
ライトグレーが登場。

緑の葉、茶色の樹木、赤い木の実。人の目に映る自然界の色は一見、単色のようで実はとても複雑です。無数の色が織りなす色みはとても豊かで、だからこそ私たちはその美しさに心を動かされます。gentenでは自然界からのこの恵みを、数色の糸色から豊かに表現しています。

新色のグレーは通常の硬質な灰色ではなく、青みに少しミントグリーンの入ったやわらかな色合いが特徴です。様々なお色のコーディネートにも自然と寄り添ってくれる、グレーの妙をお愉しみいただけます。


こちらはコーディネートの幅が広がるネイビー。その秘密は光のあたった箇所だけ柄が浮き出し、影の部分はまるで無地のように馴染むところにあります。柄でありながらこの落ち着いた表情。




生地に革同様の息吹を。
陰影にこだわり、立体感を表現。

異国の情景に想いを巡らせるような模様、カットワーク。その魅力を生地で表現しながら、主張が強すぎず、さらりと持てるものを作りたいと考えました。
そこで、まずカットワーク柄をジャカードで表現することに。上質感を出すために採用した工場は、群馬県桐生市にある桐生絹繊会社。桐生市は、富岡製糸場など日本有数の製糸工場を抱える群馬県の中でも特に歴史が深い繊維のまちです。桐生市で昭和10年代から続く桐生絹繊会社では熟練の技による凝った織物を得意としています。

シボなどもともと生き物の革は立体感が出しやすいのですが、今回の相手は生地。人間が織り上げて作ったものです。これにどのように息吹を与えたらよいのかと模索しました。

出した答えは「複雑に映る陰影感」を大切にすること。カラフルな模様にするのではなく、色相の異なる2色を用い、模様の際には細かな影を入れることで陰影を表現しています。

生地は高度な技術を誇る職人と相談しながら天然素材の温もりを感じる綿と、そこに加えて陰影や光沢感を出すために再生ポリエステルを採用しました。(生地は綿87%、再生ポリエステル13%です)
再生ポリエステルは、回収されたペットボトルやポリエステル製品をリサイクルした循環型素材です。化学繊維であっても環境に配慮するgentenらしいエシカルな素材を選びました。
サラっとした触り心地とともに織りをぎゅっと詰めてハリやコシを出し高級感にもこだわりました。重厚感とともに夏らしい軽快さを併せ持つ。そのバランスを考慮しながら仕上げました。


水に強い加工も施しているので、汗や突然の雨でも、さっと拭けば大丈夫です。




お仕事持ちの
新型のスクエアタイプ

gentenをご愛用いただいているお客様から「細かいところまで手が行き届いていて、その心遣いに安らぎます」とおっしゃっていただけることがあります。手にして頂いた方により心地よく、長く使っていただけるように。また、そうすることで安心感や上質感が生まれると私たちは考えています。

この「トワル・カットワーク」も手間ひまをかけた工夫をこらしています。新色のグレーにはスクエアタイプが登場しましたが、ここにも新しい生活様式に寄り添えるよう、お使いいただきやすいつくりを目指しました。


新型のスクエアタイプは、口の部分に革のベルトをぐるりと通しているので放射状のつれが起きにくい設計です。少々荷物が重くなってもシルエットは張りのあるまま。ビジネススタイルでもしっくり馴染む品の良さと、着ている洋服に寄り添う色合いは通勤でも重宝していただけます。また、床置きしてもしっかり自立するつくりですので、ノートPCやタブレットなども安心して収納いただけます。

また、背胴側ではなく天マチ部分にポケットをおつくりしていますので、全体のシルエットはさらりとシンプル。すっきりと軽快にお持ちいただけます。


要所要所に革を使用していますが、ここにはgentenならではの技術―焼きねんや抜き型、革の積層、持ち手に革を巻きつけるなど―を織り交ぜています。




使う人のことを想った
機能性

トートバッグは内装をより使い勝手がいいようにデザインしました。ぱっと中身が一望できるように整理整頓しやすい多くのポケットを施しています。
その一つがペットボトルホルダーです。ペットボトルの水滴で他のものが濡れたり、転がって邪魔にならないようにしています。ペットボトルホルダーはファスナーのエンド側に配置しているので、背の高いものを入れた場合でもファスナーを途中まで閉めて収納することができます。
また、長財布を収納するときなどに使う背胴側の大ポケットは、通常ファスナーをつけますが、あえて外すことでクイックに出し入れしやすいようになっています。


リュックはA4がぎりぎり入るコンパクトサイズ。両サイドの深めのポケットに折り畳み傘やペットボトルを収納できます。また、革の取手にベルトを巻きつけることで背負った時にバッグのシルエットを保つ工夫が施されています。
ファスナーの開け閉めが楽なように指に引っ掛ける長めのレザーベルトをあしらいました。ロゴの素押しとカットワークの星がさりげないアクセントになっています。

ショルダーベルトは背面のポケットにすっきり収めることができます。ベルトはあえて革ではなく生地を使用し、バッグの軽さや見た目の軽快さ、汗染み防止に配慮したつくりになっています。


ワンショルダーバッグは大ぶりのサイズです。サイズを大きくすると重くなりがちですが、このバッグの一番の良さはとても軽量なことです(395g)。口あきが広く、モノの出し入れがしやすいので、沢山入れてもモノが見つけやすい勝手の良さがあります。
肩がけしたときに優しさを感じるようにカットワークの革を肩があたる部分に施しました。革をつなぐ縫い目で引っかかりが出ないように、スナップボタンで革を筒状にとめています。革の部分は使うほどに地艶が増し、経年していく様が味わえるのも魅力です。


ミニショルダーバッグは、口あけをよくするためにファスナーを長めにデザイン。余ったファスナーの端を革のカットワークホルダーに収めることができます(トートも同様の仕様です)。
マチの部分は使っていく中で物の重さで破けたりすることも。長くお使いいただけるように物を入れたときに、重さによる力をクッションのように逃げさせる仕様になっています。

gentenでもファンが多いカットワーク柄を織物で表現しました。軽快でそれでいて落ち着いた新作たち。ちょっとしたお出かけから大人のトラベルまで、幅広いコーディネートによく合います。

■トワル・カットワークのお手入れについて■

生地に関して摩擦や色落ちの検査をしており、繊細に見えますが、実はキャンバス地と同一の耐久性なので、比較的傷みを気にせずご使用いただけます。また、ちょっとした水も弾く仕様で、急な雨などで濡れてもハンカチなどで拭き取れば大丈夫です。使い込んでいくことで弾きにくくなってきましたら、防水スプレーを併用するのを推奨します。
革部分はタンニンなめしの牛革です。素揚げ調でありながら色落ちは比較的しづらいので安心してお使いになれます。革部分にはデリケーションクリームやコンディションクリームなどクリーム類をご使用いただけます。

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※新色・新型の店頭での発売開始は今週末となります。

2021年7月30日公開

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