【2020春夏】
軽やかで上品な新素材と出逢う夏のgenten

希少価値の高いアラログを使ったかごバッグ「ナヴォーナ」とメンズラインdan gentenの「ピエガーレ」が登場しました。初夏のお出掛けが楽しみになるバッグをワードローブに迎えてみませんか。


希少価値の高いアラログを
職人技で編み上げて

はじめにご紹介するのは、タンニン鞣しの革と独特な風合いを持つアラログを組み合わせた「ナヴォーナ」です。素材の対比が美しく、それぞれの魅力を生かした立体感のあるフォルムが他にはない魅力を放ちます。

「季節を問わず楽しめる、大人のためのかごバッグを」。「ナヴォーナ」は、そんな作り手の想いから始まりました。

かごバッグとひとことで言っても、その素材はさまざま。ラフィアやストロー、竹、アケビなど、多種多様な素材があります。

素材を探しているなかで出合ったのが、フィリピンに生息するアラログです。ラタン(籐)の一種であるアラログは希少価値が高く、古くからランドリーバスケットなどに使われ、人々に長く親しまれてきました。

アラログはgentenで初めて使う素材です。アラログと日本のタンナーが鞣した上質な革に合わせてgentenならではのかごバッグに仕立てたいと考えました。


かごと革の縫い合わせ部分は、バッグの表側からはもちろん、内側からも見えることはありません。巾着を付けることで、中に入れたものがアラログに引っかかることもなく、安心してお使いいただけます。職人の技とバッグを使う方への思いやりが「ひと手間」となって、gentenならではのかごバッグができ上がりました。


かご部分に使用したアラログは、着色や塗装をしていないナチュラルな色のまま。自然のものだからこそ蔓の太さや色は一様ではなく、今あるアラログは一期一会のもの。自然に生まれる濃淡が、ヴィンテージのような風合いを醸し出します。

手にすると、「どうやって編んだのだろう?」と不思議に思うほどしっかりと丈夫な蔓。蔓を湯に漬けてしなやかにしたのち、すぐれた技術と経験を持つ職人の手によって丁寧に編み上げています。

硬さがあり丈夫な蔓だからこそ、バッグにすると自立して美しいフォルムを描きます。蔓の先は内側に入れて硬化させることで固定され、ほつれる心配はありません。

アラログは、革と同じように経年変化が楽しめる素材です。ともに過ごす時間を積み重ねることで深く味わいのある色へと変化していき、自分だけのものへと育ちます。


エシカルな革と合わせて
季節を問わないかごバッグ

アラログと合わせた革は、バングラデシュ産のキップ(生後6ヵ月~2年の牛革)。きめの細かいシボから生まれる上品さと、繊維の密度が高くしっかりとした手触りが体感できる革です。

「革」の元となる「皮」は、食肉産業の副産物です。環境に配慮し、限りある資源を大切にするgentenの哲学に沿ったエシカルな素材です。

「皮」を「革」にする鞣しを手掛けたのは東京のタンナーです。少し縮ませて革の銀面(表面)をつぶすように、ワックスを染み込ませながら鞣しています。表面が波打っているのは、銀面(表面)がしっかり詰まっている証なのです。

日本のタンナーは、日本人の肌と気質に自然となじむ経年変化を想定して“化粧”を施します。染色の上に焦がしの加工を施すことによってニュアンシーな濃茶に仕上げました。上質でなめらかなダークチョコレートを思わせるような色です。

持ち手は金具を用いずに、ひとつながりの革をくるりと輪の中に通しています。アラログの蔦が這うような、自然の美しさをイメージしたつくりです。ラフでイージーな雰囲気が、夏の装いに軽やかな華を添えます。


左からトートバッグ53,900円(税込)ショルダーバッグ34,100円(税込)

小さなショルダーバッグはアクセサリーのように装いに合わせてお使いいただけます。スマホとお財布とハンカチ、という身軽なお出掛けにぴったりです。

ショルダーバッグの口元は、前後に通したループできゅっと閉めるつくり。背面には小さなポケットがひとつ付いています。

「ナヴォーナ」は、革の重厚感とかごの軽快さを併せもっていますから、暖かな季節はもちろん、寒い季節のコートとも合わせられる特別な佇まい。季節にとらわれずに素材感を楽しむことのできる新しいかごバッグです。

トートバッグ、ショルダーバッグ各100点のみの店舗・数量限定品となっております。お買い求めの際は最寄りの店舗での取り扱いがあるかご確認くださいますようお願いいたします。

■ナヴォーナのお手入れについて■

アラログはフィリピンに生息するラタン(藤)の一種です。ヤシ科の植物でラタンより希少で頑丈なのが特長です。着色や塗装をせず自然な色に仕上げているので、一つひとつ斑点や色味の違いをお楽しみいただけます。職人が藤を1本1本湯につけて柔らかい状態で、手編みで作り上げています。藤の先端部分は内側に入り、硬化することで固定されますので、ほつれることはありません。革は国産鞣しの日本製の牛革です。染色の上に焦がしを施し、深みを増した表面は、日々触る場所などによって下のワックスが表に現れ、さらに艶が増して表情豊かに変化してゆきます。
特別なお手入れは必要なく、乾いた綿素材の布で乾拭きする程度で長く愛用いただけます。




すっと身体になじむ革の
さりげない充足感に導かれて

次にご紹介するのは、メンズラインdan gentenの新作です。
気付くと、すっと身体に馴染む革の質感と味わい。そんなさりげない充足感に包まれる「ピエガーレ」です。佇まいも使い心地も、実に軽やか。素材は、gentenらしくエシカルで上質な一枚革を使用しています。


革に触れてみると、どこまでもしなやかでやわらか。北米産のクロムフリーレザーを日本で鞣したものですが、これほどソフトなタッチ感の牛革にはなかなか出合えないと思います。牛革という素材にハードなイメージをお持ちの方にこそお試しいただきたい素材です。

「ピエガーレ」は、トートバッグとサコッシュの2型、色はグレーとネイビーをご用意しています。縫製を極力省いたシンプルさがありながら、決して退屈には見えません。大人にふさわしいエフォートレスな魅力を放ちます。


サコッシュ31,900円(税込)

サコッシュが無理なく身体に沿うのは、しなやかな革ならでは。リラックスしたなかにも上品さがあり、リネン素材のジャケットスタイルなどにもすんなりと馴染みます。


サコッシュのショルダーベルトは、ホールに通して端を結んで留めたつくり。ホール周辺の一針一針手縫いした白い糸が、職人の手仕事によるぬくもりを感じさせます。
大振りの引手ももちろん革製です。指を掛けやすい大きさで、その使い勝手にも満足いただけると思います。


トートバッグ42,900円(税込)

トートバッグは、A4サイズもすんなりと収まるサイズ感です。持ち手は、イタリアの名門タンナーで鞣したバケッタレザーの一枚革ですっきりとした仕上がりに。
植物タンニン鞣しの革は薄く漉きすぎると裂けやすくなってしまいますが、厚みを試行錯誤し、強度を保ちながらも革の醍醐味が楽しめる厚みにこだわりました。




どんな荷物も受け止める
“ネクストショッパー”のようなバッグ

トートバッグのマチ幅は、約4cmと薄づくりですが、中に入れる物によって柔軟に変化するのが魅力の一つです。これも、しなやかな素材とつくり込みすぎないデザインだからこそ。

ビジネスシーンで多用するファイルを入れれば薄づくりのフォルムを生かしたまますっきりと。一方で、お弁当箱などを入れれば、上の写真のように自然とマチが広がります。

バッグの中が空のときにはぺたんと平らになるため、旅の相棒としても活躍します。スーツケースに忍ばせておき、旅先での散策バッグにもおすすめ。マルシェでバゲットを購入したり、リカーショップでワインを調達したりといったシーンでも、きっと頼れるバッグになります。

デイリービジネスでも旅先でもしなやかに対応する「ピエガーレ」。気負うことなく、革を持つ充足感が満たせるバッグです。

■ピエガーレのお手入れについて■

経年変化はあまり見られず、比較的水染みになりにくい革です。ツメキズは、裏から少し押し上げながら乾いた布もしくは、クリームを薄くのばした布でやさしく擦ると消えやすくなります。
gentenの防水スプレーは使用可能。クリーム類は、どれもお使いいただけます。

ピエガーレはこちら(ONLINE SHOP

2020年6月26日公開