【2020春夏】上品かつ軽快な「シフォン」

「夏の装いに合う、軽やかなバッグをお届けしたい」。そんなデザイナーの想いから出来上がったシフォン。夏らしい素材としてgentenが選んだのは、天然繊維である「シルク」です。さらりとした手触りで透け感があり、上品さも兼ね備えた「シルクオーガンジー」をニュアンスのあるバッグに仕上げました。


価格は34,100円(税込)です。

上質なシルクオーガンジーを
職人の手で染めあげて

「シフォン」は、軽やかな素材と色にこだわったバッグです。シルクオーガンジーの魅力を引き立てる「蜜柑茶色(みかんちゃいろ)」と「薄墨色(うすずみいろ)」の2色をご用意しました。


モデルの身長は168cmです。

蜜柑茶色は、gentenの代表カラーでもある「茶」から派生した色。赤みがかったアースカラーで夏の緑や日差しに映える色味です。

薄墨色は、上品かつ清涼感のある色。グレー系は、素材によっては無機質になりがちですが、ムラ染めしていることもあり、まるで水の流れを見るようなニュアンシーさがあります。

"日本の伝統色"をイメージしたgentenオリジナルの色を用いることで、シルクオーガンジーの華やかさはそのままに、落ち着いた雰囲気で普段使いしやすい印象に仕上げています。

この色味は、東京都の小石川で創業110年の歴史を持つ染め工場の職人の手によってつくられたもの。美しく染め上がった蜜柑茶色と薄墨色は、実は苦労の末に辿り着いた色です。


上の写真は、蜜柑茶色の最初のテストであがってきた一枚です。少しでも染料の配合が変わると違う色になってしまうほど、シルクオーガンジーの染色は難しいものです。デザイナーが改めてイメージを伝え、3回ほど試行錯誤を繰り返すことで、やっと理想の蜜柑茶色が実現しました。

仕上がった蜜柑茶色。職人の手仕事から生まれるムラ染めによって、黄色味がかったところと濃い茶色のところがあり、光の当たり具合や見る角度によって刻々と表情を変えます。

色だけでなく、染め方にも工夫が施されています。まず、生地を3メートルほどにカットし、あえてシワをつけるために、くしゅくしゅっと丸めてから染めています。次に生地をバッグひとつ分ごとに切り分けるのですが、シワがあるので機械でカットすることが難しく、職人が丁寧に手作業でカットしています。
このように手間のかかる手法をとっているのは、手にした時の表情の美しさのため。細かなシワにより重なりの妙が生まれ、美しい陰影を楽しむことができます。



シルクオーガンジーの透け感が
美しく引き立つ形に

使用しているシルクオーガンジーは、とても細い糸で織られた目の詰まった上質なものです。手が透けるほど薄いシルクオーガンジーは、重なりや凹凸によって表情を変えます。この魅力を生かすため、口元にたっぷりとギャザーを寄せた巾着型を選びました。


裏地には、gentenオリジナルのヘリンボーン生地を合わせています。平面的ではない編み地が表情に奥行きを与えます。


ループで絞った時、口元にふんわりとしたギャザーが寄るように、内側で裏地とハギ合わせています。




軽くて丈夫、雨染みにも強い
ゴート(山羊革)を合わせて軽やかに

軽やかなシルクオーガンジーに合わせる革は何かと考え、選んだのは軽くて丈夫なゴート(山羊革)。素上げの山羊革に、摩擦によって色の濃淡や艶を出すグレージング加工を施しました。味わい深い革が、バッグのニュアンシーな雰囲気をより一層引き立てています。細かなgentenのこだわりとして、金具部分もバッグの雰囲気を壊さないように革の積層パーツで上から覆っています。

ゴートという素材は、雨染みに強い革でもあります。本体はシルクオーガンジーですから、雨の日も気負いなくお使いいただけるバッグです。また、とても軽量なので気軽にお持ちいただけます。


日常の装いに軽やかな上質感を与える「シフォン」。職人の染めが引き立てるシルクオーガンジーの繊細な美しさを手にしてみてはいかがでしょうか。

■シフォンのお手入れについて■

本体は、目が細かく繊細なシルクオーガンジーです。引っ掛けなどによって裂ける可能性がありますので、お取り扱いにはご注意ください。梅雨時期などのお手入れでは、gentenの防水スプレーをかけておくと雨の日も安心してお使いいただけます。

持ち手などに使用したゴート(山羊革)は比較的摩擦に強く、多少の汚れは乾いたタオルなどでサッと拭くだけでキズやシミが付きにくいのが特徴です。gentenのデリケートクリームやコンディショニングクリームでお手入れできます。

2020年6月12日公開

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