【2019秋冬】ゴートの新作「ボルディーノ」

女性らしさと知性が同居した佇まいで、A4対応の収納力があってお仕事持ちでも活躍する新作「ボルディーノ」。環境に配慮したものづくりを大切にするタンナーによるゴート（山羊革）を素材に、厚手のコートを着たときでも持ちやすい配慮をしてデザインしました。寒さが本格的になってきて、装う楽しさが実感できるシーズンにぴったりのシリーズをご紹介します。

環境への意識が高いタンナーで鞣した
なめらかなゴート（山羊革）

これまでgentenで選んできたゴート（山羊革）はパキスタン原皮で、ワイルドで大きなシボが特徴。どこかメンズライクな風合いのある革です。

新作の「ボルディーノ」はインド原皮を選び、インドのタンナーで鞣してもらいました。見た目の印象は、シボが小さくて繊維が細やか。触れるとタッチ感がシルキーで、指先になめらかさを感じます。

このタンナーは環境に配慮したものづくりを続けているところで、レザーワーキンググループ（LWG）の認定を取得済みです。レザーワーキンググループ（LWG）は、皮革製造工場による持続可能で適切な環境ビジネスを目的としたもので、言いかえるならば、環境にやさしいものづくりをしているということ。ゴールド、シルバー、ブロンズにランク分けされているなかで、最上位のゴールドランクを取得しています。

先日、インドのタンナーが来日し、genten tenotsutae -手の伝え- 市谷を訪ねてきてくれました。「ボルディーノ」に使用した革の仕上がりを、自らの手で確かめます。

「皮」を「革」にするまでには大量の水を使用しますし、一般的なクロム鞣しでは大量の薬品を使います。当タンナーは、汚水の管理に注力するだけなく、薬品に頼らない植物タンニン鞣しを主に手掛けています。

このようなものづくりは、gentenが大切にしていることと通じるものがあり、これからも長いお付き合いになればと思っています。

カチッとしすぎないデザインながら
大人のお仕事バッグとしても活躍

「ボルディーノ」は、ショルダーバッグの大・小（上の写真右・中央）、トートバッグ（左）の3型をご用意しました。しなやかな革によって口元が自然にたわみ、美しいシルエットを描くデザインです。

カラーは2色。ネイビーは、茶系のコートとも好相性ですが、デニムなどに合わせても品良く、お洒落なコーディネートになります。グレージュは、ワードローブに1つあると心強い色。暗い色味が多くなりがちな秋冬の装いに、軽快さをプラスしてくれます。

ショルダーバッグの大・小は基本的に同じつくりで、ショルダーベルトが取り外しできる2WAY仕様です。

ショルダーバッグの大は、A4サイズの薄型ファイルが横に入れられるほどの大きさで、お仕事持ちでも頼りになります。大振りですが、驚くほど軽量なのはゴート（山羊革）ならでは。くったりとしたフォルムの美しさを楽しんでほしいので、荷物を詰め込み過ぎないことをおすすめします。

ショルダーバッグの小は、通勤バッグとしてはもちろん、旅先での街歩きにも適したサイズ感。革の質感とも相まって丸みのあるシルエットが女性らしさを感じさせます。

トートバッグは、マチをたっぷりとったボストンバッグのようなつくり。コートを着ていても肩掛けできるハンドルの長さと形状にしてあります。

トートバッグはgentenではちょっとめずらしい両あおりタイプで、見た目以上の収納力があります。両あおりというのは、中央のメインコンパートメントの両サイドにオープンタイプの収納スペースを設けたもの。その両あおりの内側にポケットを2つずつ、本体の背胴側にもポケットを付けて、使い勝手の良さにもこだわりました。

デザインのアクセントになっている縁かがりの革には、gentenではおなじみのミネルバボックスを選びました。ネイビーにはネイビーを、グレージュにはアイボリーを合わせています。
バッグの角部分はどうしても擦れやすいものですが、縁かがりをすることで角部分をカバーする役目も果たしています。

ボルディーノは各店舗で販売中。ONLINE SHOPでの販売は11/22（金）を予定しています。

■ボルディーノのお手入れについて■

ゴート（山羊革）は比較的摩擦に強く、多少の汚れは乾いたタオルなどでサッと拭くだけでキズやシミが付きにくいのが特徴です。その扱いやすさもゴート（山羊革）が人気を博している理由ではないでしょうか。gentenのデリケートクリームやコンディショニングクリームは使用可能。お手入れの時間がなかなかとれないという方にこそおすすめのシリーズです。

2019年11月15日公開