【2019秋冬】やわらかなシープの「トッカーレ」

思わず触れてみたくなる、ふっくらやわらかな質感。けして華美ではないけれど、そこはかとなく漂う品の良さがあります。「カチッとした革は少し苦手……」という方にもおすすめしたい、シープ(羊革)でつくった新作のご紹介です。

革のしなやかさを生かした
ふっくら感のあるバッグ3型

「トッカーレ」のバッグに使用しているのは、大人の羊の革であるシープです。トルコ西部の都市・イズミル近郊でとれた原皮をトルコで鞣したものを採用しました。シープとひとことで言っても品種があるのですが、選んだのは、ウールシープとヘアーシープ、2種の羊の間の子である品種。ウールシープのやわらかさとヘアーシープの銀面(表面)の強さを併せ持っています。

バッグは、2WAYトートバッグと手提げ、巾着型バッグの3型をご用意しました。カラーは、ダークグレーとグレージュの2色で、飽きのこない確かな安心感のある色味です。

2WAYトートバッグは、口元に通したループの絞り加減でフォルムが変わるので、お好みや荷物の量に合わせてお楽しみください。
コンパクトに見えながらも長財布やペットボトルも入る、使い勝手の良いサイズ感です。

革を3層に重ねてつくったパーツは、センターに白い革を選ぶことで軽やかな印象に。ショルダーベルトは着脱可能で、ジョイント部分はバッグの内側にして、金具が見えにくいようにしてあります。

手提げは、シープ(羊革)の質感とも好相性のデザインです。バッグのディテールにギャザーが寄るようなつくり。

マチがしっかりあり、口元は天ファスナー仕様のため目隠しになり防犯性にも優れています。天ファスナー横には、楕円型のポケット付きです。

旬なカタチの巾着型バッグは、性別を問わずお使いいただけます。

簡易的なつくりながら、背胴側にはファスナーポケットを付けました。交通系ICカードはもちろん、機種にもよりますがスマホを収納することができます。

ショルダーの長さは、結び目をつくることで自由自在。その日のコーディネートや持ち方に合わせてフレキシブルに変えられます。



素材の魅力を生かした
タイムレスな革小物4型

小物は、長財布と二つ折り財布、小銭入れ、スマホショルダーの4型です。どれも、素材そのものの風合いに合わせて、包み込むようなデザインを職人の手仕事で仕上げました。

使用している革は、バッグと同様にシープ(羊革)です。きめが細かくキュッときしむような音が鳴るのは、質の良いタンニン鞣しの革だからこそ。

内装にはピット鞣しのカーフ(仔牛革)を贅沢に使用しています。ピット鞣しというのは、ピットという槽に“皮”を漬けて鞣し“革”にする手法です。非常に手間も時間もかかりますが、皮の深層部までタンニンを含ませることで質の高い革に仕上がります。

長財布と二つ折り財布、小銭入れは、基本的なつくりは同じでサイズが異なります。表側に縫い目が見えない袋縫いを多用していて、シンプルながら凝ったつくりが上品な印象です。

かぶせが2つありますが、たとえば長財布の内側のかぶせを開けると小銭入れになっています。

細かなことではありますが、側面の美しいじゃばら部分にもご注目ください。ハギをつくらず一枚革で贅沢に仕上げてあります。

大人の女性の手元に映える小銭入れは、キーリング付きでキーケースとしてもお使いいただけます。

小銭を入れるスペースは、ヘリを高くしてありますが、これは小銭が落ちにくいようにという配慮からです。


スマホショルダーは、一見とてもシンプルですが、かぶせを開けるとちょっとユニークなルックス。じつは機能性を考えたデザインです。


まずスナップがセンターではなく両サイドにあるのは、大きめのスマホなどを入れて閉めるときに中の物に極力スナップ部分が当たらないようにするため。また、内側のヘリを高めに設計することで、中の物が口元に向かって滑った時にひっかかり、落ちにくいようにしてあります。


■トッカーレのお手入れについて■

エイジングによる大きな変化はありませんが、次第に艶が出てきます。
デリケートクリームなど、gentenのクリームがお使いいただけますが、まず目立たない底面などで試してからご使用ください。
シープ(羊革)は水に強い革ではないので、あらかじめ防水スプレーを使うことで水染みなどが気になりにくく、汚れを防止することにもつながります。

2019年10月11日公開

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