すべてが1点もの。tenotsutae 1周年記念の限定バッグ

リコンセプトオープンから、まもなく1周年を迎えるgenten tenotsutae―手の伝え―市谷。gentenでも人気の「アマーノ」「コノコト」「ユーフラテス」の3つのシリーズから、1周年を記念して特別な革を使ったバッグを作りました。9点限定で、10月11日(金)より市谷店で販売を開始します。

1周年の感謝を込めた特別なバッグを
gentenの職人の手からお客様の手へ

ブランドの原点を体感できる、工房併設型のコンセプトショップとしてスタートした「genten tenotsutae―手の伝え―市谷」が10月で1周年を迎えます。

工房があるからこそできる、バッグのカスタムオーダーやフルオーダー、お客さま参加型のワークショップなど、職人の丁寧な手仕事を間近で体験できる企画は、多くのお客さまからご好評をいただきました。

1周年の感謝の気持ちを込めて、gentenでも人気の「アマーノ」「コノコト」「ユーフラテス」の3つのシリーズから、特別誂えのバッグをお届けします。

使用する革は、gentenのアーカイブレザーからデザイナーが厳選。1つひとつのバッグが全く違った表情を持つように、gentenのベーシックなプロダクトでは決して見られない、異なる個性が惹きつけ合うような革の組み合わせが生まれました。

あらゆる革を知り尽くした市谷店の職人が、それぞれの革の魅力を最大限に引き出しながら、丁寧に手仕事で仕上げた9点のバッグは、すべてが1点もの。デザイナーと職人の感性がクロスオーバーした、1周年にふさわしいスペシャルな仕上がりになっています。

※アーカイブレザーについては、次の章でご紹介します。


1つひとつすべて異なる革を組み合わせて、1点もののバッグに仕立てます。サンプルを手に、デザイナーと職人の間で何度も打ち合わせが行われました。


限定版「ユーフラテス」製作現場。アーカイブレザーの個性を活かした仕上がりになるように、どの部分を裁断するかを計算します。


型紙の通りに、パーツをひとつひとつ職人の手作業で裁断していきます。


今回はすべての商品が1点もので、使用する革の組み合せが1点ずつ異なるため、それぞれの革の特徴に合わせた作業が必要になります。さまざまな革の特性や持ち味を熟知している職人だからこそできる技です。


下処理や漉きなどの加工にも微妙な調整が必要で、革の厚みを変えたり、裏にも磨きをかけたり。シンプルなデザインだからこそ、しっかりとした準備が大切なのだそうです。



アーカイブレザー。
gentenが考えるエシカルなものづくり

本記事やgentenの公式SNSなどに登場する“アーカイブレザー”という言葉、聞き慣れない方がほとんどだと思います。これは革という自然の恵みを生かしたものづくりや、私たちを取り巻く環境への想いと覚悟が込められた、gentenオリジナルの呼び方です。

今回の限定商品が生まれた背景を少しご紹介しましょう。

gentenの工房には、デザイナーが企画する際のサンプルの革や、皮革メーカーの試作の革、イタリアから数枚だけ買付けしたものなど、1枚きりの上質な革や、もう生産されていない貴重な革が大切に保管されています。アーカイブという言葉には「大切に保管・保存したものを未来に伝える」という意味合いもあることから、gentenではアーカイブレザーと名づけました。


貴重なアーカイブレザーのひとつである、ツートーンのガゼルファー。

実は1点のバッグを作るためには、とてもたくさんの革が必要になります。でも革は自然のものですから、どれひとつとして同じものはありません。それぞれの個性の中である程度、様相が同じものを集めるのですが、中には模様や質感などが際立っているためにマスプロダクトにはのせられなかったという素材もあります。他にも、素晴らしい革ではあるけれど、数が少ないために商品化がかなわなかったものなど。それらをgentenではアーカイブ、つまり保管しています。

こうした革は廃棄されてしまうことも多く、深刻な環境問題となっていることをご存知の方も多いかもしれません。素材を素材としてあらためて俯瞰し、新たなプロダクトとしてお届けすることは、エシカル(倫理的)であり、gentenのものづくりの出発点でもあります。



革の織りなす新しい景色
「限定アマーノ」

シンプルでどんなコーディネイトにもあわせやすいアマーノは、老若男女問わず人気があるgentenの定番シリーズです。美しくミニマルなデザインはそのままに、今回は個性豊かなアーカイブレザーを用いたことで、今までにない新たな景色を見せてくれました。


透明感のあるスキニーなヌメ革のボディに、ポケットにはグラマラスなハラコを配しました。異素材同士の組み合わせの妙を味わえるバッグです。タンニン鞣しのハラコは数も少なく、柄の出方もまちまちです。魅力的ではあるけれど商品化はかなわず、アーカイブレザーとして眠っていましたが、今回、1点限りのバッグということでお目見えすることになりました。
52,800円(税込)


定番のアマーノを、モフモフした質感のムートンで作るという、作り手の遊び心が満載の1点。パイロットジャケットを思わせるムートンは、フランスのタンナーにて、フルタンニンで鞣されたもの。タンニン鞣しの毛付き革はとても貴重で、10年以上前にサンプルとして取り寄せたものを今回セレクトしました。ハンドルとポケットにはミネルバボックスを使用。
53,900円(税込)


従来のアマーノにはない、コンビネーションカラーが一際目を引きます。ペトロ―リオのミネルバリスシオと、ハンドルやポケットのミネルバボックスのそれぞれが、年月を重ねることにツヤが増し、色合いが深まっていくのも愉しみ。gentenでは普段使わない黄色のリネン糸でハンドステッチを施し、細部まで特別感のある仕上がりになっています。
49,500円(税込)



革の持ち味をそのままに抱く愉しみ
「限定ユーフラテス」

「ユーフラテス」は、gentenのブランド創設初期に人気を博した定番。原始的な物資運搬道具である「袋」をコンセプトに、装飾性をあえて排除したシンプルなフォルムのトートバッグです。アーカイブレザーの持ち味をそのまま懐に「抱く」、あるいは手で「握る」など、革が肌に寄り添う感覚を愉しめます。


牛革の中でも特に上質なカーフ(仔牛革)を惜しみなく使いました。縫い合わせてバッグに仕立てるパーツのうちの1つに、仔牛の毛並みをそのまま残した希少なヘアカーフを大胆に配しています。やわらかく軽やかに体に馴染むカーフの魅力をたっぷりと楽しめる贅沢なバッグです。
96,800円(税込)


gentenではお馴染み、フィレンツェのタンナー、バダラッシ・カルロ社オリジナルのごく希少な革を使用。革の表面にだけ染料をまぶすように、手作業で時間をかけて染め上げることで、個性が際立つ質感に仕上がりました。ボディ全体に動物が生きた証であるトラが入り、唯一無二の革の存在感を放っています。
94,600円(税込)


ペトロ―リオと呼ばれるブルーグリーンのミネルバボックスは、年月を重ねることによって、さらに濃く、深く、ツヤが増して奥行きのある表情に変化していきます。革に目の肥えた方にこそ手に取っていただきたい、gentenが自信を持っておすすめする1点です。
90,200円(税込)



ボディとショルダーの革の
対比の妙に注目の「Conocoto」

「Conocoto」は、良質な革を活かして、限りなくシンプルに仕上げた2WAYトートです。据付のショルダーベルトは、肩にかけるという機能はもちろん、置いたときの垂れ具合で、バッグの佇まいにアクセントを加え、景色の一部を担います。ボディに用いられる個性あふれるアーカイブレザーと、ハンドルやショルダー部分のミネルバボックスの大胆な組み合わせにも注目です。


立体感のある美しい肌目の上質なホワイトエンボスレザーをボディに採用。ミネルバボックスとのコントラストを存分に楽しめるバッグです。もともとリラックス感のある「Conocoto」が、ホワイトを基調にしたツートーンカラーになったことで、より軽やかで洗練された仕上がりになりました。
74,800円(税込)


ガゼルファーの1枚革をボディに使用し、たてがみ部分をバッグの中央に配したインパクトのあるデザイン。ガゼルファーのやわらかさと、ショルダーとハンドルのミネルバボックスとの対比も絶妙なプロダクト感のある仕上がりです。ガゼルファーのグラデーションの美しさや毛並みの立体感、やわらかな手触りが堪能できるのは1点ものならでは。
99,000円(税込)


ボディはノーブルなツヤのある日本製スムースレザー、ショルダーとハンドルは、ツヤ無しでシボが強めのミネルバボックスという、同色でありながら対照的な革を組み合わせることで、意匠の魅力を引き立たせました。ダークカラー1色でスタイリッシュな印象ですが、センシュアルな肌触りのスムースレザーが体に寄り添い、肩の力を抜いて持つことができます。
66,000円(税込)


市谷店限定の刻印入りのシグネチャータグの裏側に、職人が1点ずつ金文字でシリアルナンバーを入れた特別仕様です。

革と革の組み合わせや佇まい、風合い、手にしたときの感触、そして経年変化の様子まで、9点すべてがこの世に1点しかない限定商品です。ぜひ、この機会に「genten tenotsutae―手の伝え―市谷」にお越しいただき、実際にご覧になってみてください

「genten tenotsutae―手の伝え―市谷」では、これからもワークショップの開催をはじめとして、工房併設型ショップならではの企画をお届する予定です。お楽しみに!

<限定商品の販売について>
1周年記念の限定商品は2019年10月11日~10月20日まで、市谷店で展示販売いたします。
(3シリーズのそれぞれ1型を、3本ずつの9本のみの生産予定)
■販売開始日の10月11日(金)は店頭販売のみ。市谷店にご来店のお客さまを優先いたします。(11時開店)。翌日の10月12日(土)以降はお電話での地方発送も承ります(11時開店)
■お1人様1点限りのご購入とさせていただきます。
■商品のお渡しは10月20日までの展示期間終了後にお送りでお届けさせていだきます。

<genten tenotsutae―手の伝え―市谷1周年について>
■2019年10月11日~10月20日まで、
■第二回 Instagram 手の伝えキャンペーン入賞者の写真パネルの展示を行います。
■期間中に市谷店ご来店の際に「暮らしのゲンテンを見た」とスタッフにお伝えいただいた方に、飲み物とお菓子をご用意してお待ちしています。(数量限定につき、なくなり次第終了)

2019年10月4日公開

genten tenotsutae―手の伝え―市谷