【2019秋冬】ムートン使いの「ウォームポケット」
リアルムートンを惜しげなく使った「ウォームポケット」は、スポーティな遊び心を加えた気負いなく持てるシリーズ。旬な素材感が映えて、コーディネートを引き締めます。今年の秋冬のおしゃれにムートンという素材を取り入れてみてはいかがですか?
上質なフランス産のムートンを
大きなポケットにデザイン
「ムートンのバッグが欲しい」。そんな声にお応えして、昨年7年振りにムートンのバッグをつくったgentenでしたが、今年もフランス産のムートンを贅沢に使ったバッグをつくりました。
ラインナップは、手提げとショルダーバッグ、モバイルショルダーの3型です。
手提げをご紹介しながら、「ウォームポケット」の魅力をお伝えしていきます。
内装に巾着を縫い付けたつくりの手提げです。バッグをぐるりと囲むようにムートンが付いていますが、「ウォームポケット」の名のとおり、ムートンは大きなポケットになっています。着色などはせず、ムートンそのものの色を生かしました。
ポケットに手を入れてみると、ムートンがとても肉厚なことがわかります。裏側のスエード面はしっとりした手触り。表側のファー面は、毛並みを丹念にブラッシングしてあり、ふわふわとした触り心地です。
本体に使用しているのは国産の牛革です。少し凝った仕様になっているのが写真で伝わるでしょうか。植物の枝葉についた霜の様子にインスパイアされたもので、職人の手仕事によって一枚一枚ペーパーをかけて表情をつけています。
ハンドルは、綾織りのテープと牛革の組み合わせ。手縫いによるハンドテクニックでアクセントを効かせつつ、全体の印象はスポーティなテイストに仕上げています。
ハンドルやショルダーの付属革には、イタルペル社のオイルシュリンクレザーを採用しました。イタルペル社は、ニュアンシーな染色を得意とするイタリアの名門タンナーです。オイルシュリンクレザーは、gentenではお馴染みのミネルバボックスと非常によく似た経年変化をお楽しみいただけます。
秋冬のコーデに差が付く
ショルダーバッグとモバイルショルダー
2WAYのショルダーバッグは縦型で、大きさはA4サイズほど。手提げと同じように周囲にムートンのポケットを配しています。深さのあるポケットなので、コンパクトなノートなども収納できて便利です。
ショルダーバッグの開口部はファスナー仕様。長めにとった革製の引手が使い勝手良し。
モバイルショルダーは、決して大きなものではありませんが、さっと身に付けるだけで季節感を演出してくれる名脇役です。
至ってシンプルなつくりですが、背胴側のムートンはポケットにしてあります。交通系ICカードやリップなども収納できるので、外付けのポケットのような感覚でお持ちいただけます。
■ウォームポケットのお手入れについて■
ふだんのお手入れは、表側のファー面をブラッシングすることをおすすめします。
使い始めに防水スプレーをしておくと、水や雨がしみるのを予防するだけでなく、汚れがつくのを防ぐことにもつながります。
革部分は、お使いいただくうち、摩擦によってマットな質感から次第に艶が出てきます。表情豊かなエイジングをお楽しみください。
2019年9月20日公開