日本人が大切にしてきた“結ぶ”をカタチに
硬さのあるハードな革製のバッグは苦手……。そんな方にこそおすすめしたい、牛革製のバッグが仲間入りしました。持つ人の身体にやさしく寄り添う革の風合いは特別なもの。日本の伝統文化を大切にしながら“結ぶ”をデザインした新作「むすび」をご紹介します。
店頭で体感してほしい
特別な牛革の手触り
しなやかでやわらか。「むすび」で使用している牛革は、そう形容するのにぴったりの風合いです。北米産のクロムフリーレザーを使用した日本製のものなのですが、これほどソフトなタッチ感の牛革にはなかなか出合えないと思います。
トートバッグ・小(あいいろ)
ショルダーバッグ(あいいろ)
ラインナップは、トートバッグの大・小、ショルダーバッグの計3型です。
持ち手の端に結び目をつけたデザインで、バッグのフォルムはすっきりと直線的。トートバッグは、江戸時代、人々が手ぬぐいなどを縫い合わせてつくった“あづま袋”を連想するルックスです。
江戸時代の人々にとって結ぶという行為は、大切なものとして考えられていました。
着物の帯締めや髪結いなどのほか、人と人とのつながりを表した「良縁を結ぶ」など、あらゆることで“結ぶ”を表現してきたのです。その動作には、気を引き締め、未来への願いが込められていたのかもしれません。
そんな“結ぶ”をデザインコンセプトにした「むすび」は、物を包む・運ぶといった日本の伝統文化を大切にしながら、現代的にアップデートさせたシリーズです。
カラーは、あいいろとねずみいろの2色で、はやくも秋のコーディネートが楽しみになりそうな色味です。
さりげないバイカラー仕様で、裏地にはピッグスエード(豚革)を合わせています。あいいろにはねずみいろを、ねずみいろにはぶどういろを選びました。バッグを手に歩く時、ソファなどに置く時など、結び目が揺れてちらりと見える色が洗練された印象を与えます。まるで、江戸っ子が着物の襦袢の色でお洒落をした粋な着こなしのようです。
フレキシブルに変化する
トートバッグの大・小
トートバッグの開口部は手軽に使えるマグネットタイプでありながら、表側のシルエットに響かないつくりです。
ファスナーポケットの引手は、使い勝手を考慮して大きめサイズです。
マグネットを開けると、センターにファスナー付きの大型ポケットがあり、メインコンパートメントを2つに仕切る役割を兼ねています。財布などの貴重品はファスナーポケットへ、さっと取り出したい文庫本はオープンスペースへといった具合に、仕分けしながら収納することができます。
トートバッグの大は、外側の背胴側にもポケットを付けました。交通系ICカードを入れても安心感のある深さがあります。
トートバッグは一見するとマチのないつくりに見えますが、右の写真のように側面と底面が柔軟に変化して自然にマチができるようにしてあります。
大人の女性に相応しい
ショルダーバッグ
ショルダーバッグはともするとスポーティになりがちなアイテムですが、やわらかな革の風合いと結び目がアクセントになり、エレガントな印象さえ与えます。ショルダーベルトは、革のしなやかさだけでなく、幅広のつくりにすることで疲れを感じにくいよう配慮しました。
開口部は天ファスナー仕様で防犯性に優れています。こちらの引手も大きめサイズで使い勝手が良いのも自慢です。
パンツとの相性はもちろんのこと、スカートやワンピーススタイルにもすんなりと馴染むショルダーバッグは、コーディネートの幅をぐんと広げてくれそうです。
「むすび」は8月28日からの販売予定です。
■むすびのお手入れについて■
表側の牛革は、エイジングを重ねると色が濃くなって味わい深い表情へと変化していきます。gentenの防水スプレーは使用可能。クリーム類は、どれもお使いいただけます。ツメキズは、裏から少し押し上げながら乾いた布もしくは、クリームを薄くのばした布でやさしく擦ると消えやすくなります。
裏側のピッグスキンは、クリームはお使いただけません。銀面(表面)が繊細なので、特に乾いた布で摩擦を加える際はご注意ください。