綿×和紙でつくった「ジャカード ハタ」で軽快に

革、綿、麻など、さまざまな天然素材でものづくりをしてきたgenten。ブランド創設20周年の今年、新たな天然素材でつくったバッグができあがりました。綿×和紙の生地からなる軽やかな「ジャカード ハタ」をご紹介します。

古くて新しい
和紙を活用した布づくり

バッグとして使えるほど丈夫で軽い天然素材。そしてgentenらしい素材を、と考えて選んだのが“和紙”です。古くは平安時代から日本各地で紙づくりが行われ、紙衣(かみこ)という衣料としても使われていたといいます。江戸時代には、綿や絹、紙糸を織った紙布(しふ)も登場しました。文字どおり、和紙から糸を紡ぎだし、その糸で織った布のことです。
gentenはこの製法に着目して、和紙と綿で織ったオリジナルのジャカード生地を開発しました。

デニムに使われるほど強度のある綿糸を縦に、和紙を細く裁断して撚りをかけた紙糸を横に用いて、日本国内の織機で織り上げます。
紙糸と聞いて強度を気にする方がいるかもしれませんが、ていねいに細く撚った紙糸の強度はリネンと同程度で、綿と織り合わせることでさらに丈夫な布になります。

特筆すべきは、なんといってもその軽さ。重量は、綿だけで織ったジャカード生地の約8割です。「できるだけ軽いバッグが欲しい」。そんな声にも応えるシリーズです。




オリジナルのジャカード生地に
バケッタレザーを合わせて

ジャカードの模様もgentenのオリジナルです。20周年のロゴマークでもある「廾(はた)」は、十をふたつ合わせた会意文字なのですが、そこに青森県の中津軽地方一帯に伝わるこぎん差しの伝統柄「轡(くつわ)つなぎ」を組み合わせました。この伝統柄は、もともと山歩きの魔除けとして使用され、地元では古くから伝わる大切なものです。

日本の伝統的な要素を持つジャカード生地の付属革として選んだのは、イタリアの名門タンナーによるバケッタレザー、ミネルバリスシオ。革の魅力が活きるように、あえてラフな一枚革を使用しています。革のやわらかな表情と生地の軽やかさが相まって、さりげなく品の良い風合い。ネイビーのカラーもバッグ全体を引き締め、どこかヨーロッパのテキスタイルのような雰囲気を併せ持つ仕上がりになりました。

なお、革の縁を極力折り返さず、カットされている小口には職人が筆で液状のノリを塗り、布でていねいに磨くという細部にまでこだわったつくりをしているのも、gentenならではです。



軽やかな素材を生かした
5型をラインナップ

では、ラインナップをご紹介します。旅行やお出掛けなどに相応しい、軽やかな素材を生かした5型をご用意しました。


タウンでも旅先でも活躍するショルダーバッグ。内・外ともにポケットが充実し、見た目以上の収納力があります。


必需品だけで身軽に歩きたい時にぴったりの2WAYショルダー。縦型でスタイリッシュな印象です。


背負うとその軽量さに驚くリュック。かぶせの縁に施したミネルバリスシオがアクセント。


重くなりがちなボストンバッグも綿×和紙の素材ならフットワークの軽い旅ができそうです。



トートバッグはA4サイズがすっきり収まり、ビジネスシーンでも活躍するサイズ感。外側のポケットは、ノートなどを入れるのに適しています。

素材自体の軽さに加えて、ネイビーの清潔感、ミネルバリスシオの一枚仕立ての軽快さは大きな魅力。上品ながらも気負いなくお使いいただけるシリーズです。

■ジャカード ハタのお手入れについて■

生地の部分は、ホコリが気になるときにブラシでサッとはらう程度で問題ありません。和紙を含んでいるため防水スプレーのご使用をおすすめします。保管するときには、湿気のない場所をお選びください。

革の部分はアマーノでも使用しているミネルバリスシオです。ミネルバリスシオは、天然のオイルをたっぷりと含んでいるので、使い始めは乾いた布で拭くだけで大丈夫です。お使いいただくうちオイルが乾燥してきたら、クリームで保湿すれば透明感のあるツヤが出て、より長持ちします。

ジャカード ハタは直営店、百貨店各店で販売中。


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