【2019春夏】帆布×革でつくった「アトレッツォ」

gentenのメンズライン、dan gentenの新作トートバッグ「アトレッツォ」。帆布(キャンバス)のトートバッグは男女を問わず定番化していますが、大人の装いにしっくりと馴染むものは意外に限られます。上質な帆布に革を合わせた「アトレッツォ」は、シックな色合いに、遊び心を感じさせる2フェイス仕様。ユニセックスな仕上がりで、性別や年齢、シーンを問わずお使いいただきたいトートバッグです。


コーディネートの幅が広がる
2フェイス仕様

「アトレッツォ」の大きな特徴は、前胴と背胴で表情が異なる2フェイス仕様であること。前胴は、ハンドルの付け根革がアクセントになっていて、本体のセンターに走る縫い合わせ部分のステッチが全体を引き締めます。

背胴は、ハンドルを下部まで伸ばしたデザインです。前胴とは雰囲気が異なるため、使い分けすることでコーディネートに変化をつけることができます。


背胴のハンドル部分には、あえて本体に縫い付けずに浮かせた部分があり、ストールや薄手の上着、新聞などをサッと挟み込むことができます。




シャトル織機で織り上げた
ヘリンボーンの帆布

A4サイズがラクに収納できるサイズですが、持ってみると布製ならではの軽やかさを感じます。使用している生地は、gentenとは長いお付き合いのある倉敷の帆布工場に依頼したもの。倉敷といえば、古くから厚物のトラック幌や軍用帆布類を手掛けている帆布の産地です。今回は、旧式のシャトル織機(しょっき)で、ヘリンボーンの綾目が美しいミリタリーグレーの帆布を仕上げてもらいました。


一般的にヘリンボーンは、綾目が縦になるように使いますが、あえて横になるよう裁断して成形してあります。バッグの口元に折り返しや縫い目がなくしなやかなのは、生地の端をそのまま生かしているためです。また、脇にハギをつくらないことで、余分なステッチや布同士の重なりがありません。シンプルだからこそヘリンボーンのマチエールが際立ち、凛とした佇まいを醸し出しています。




デザイナーのこだわりと職人の技で実現
豊かな表情と、細やかな使い勝手の良さ

付属の牛革はニュアンスのあるグレーで、あえて「丘染め」仕上げで表面にワックスを塗布してあります。丘染めというのは、革の芯まで染めることなく表面だけ染める手法です。裏面やサイドには、革のもともとの色であるヌメベージュが生きており、2色の色合いの妙がバッグ全体に豊かな表情を与えます。



背胴のハンドルには丘染めの革に、職人が一本一本、手作業でラインを入れました。本当に華奢なラインではありますが、バッグ全体に軽やかさをもたらす大きな役割を果たしています。


デザイン的な魅力にもなっている短いハンドルは、女性が持ってもバッグの底部が階段などに付きにくいという利点があります。


口元は、マグネットではなく、革を差し込んで留める仕様。


差し込みの革、ハンドルを裏側から補強する革、そして随所に施したステッチが職人の手仕事を感じさせます。


内側には、ファスナータイプとオープンタイプのポケットを重ね付けしました。どちらも深さがあり、ファスナーポケットは、一般的な長財布が縦にちょうど収まるほどのサイズ感です。

実は「アトレッツォ」で使用している金具類は、このポケットのファスナーだけ。この素材選びが全体の軽さにつながっています。


■アトレッツォのお手入れについて■

帆布の表面にはパラフィン加工を施しているため、汚れや水染みが付きにくい仕様です。ハリとコシのある風合いで、最初は少し硬く感じるかもしれません。使い込むうちに程よいこなれ感が出てきます。

防水スプレーは、付属革のワックスに曇りが出ますが、使用は可能です。

付属革は、表面にワックスを塗布しているので、保湿クリームを使用しなくてよく、また、次第にワックスが剥がれていくのも良い味わいとなっていきます。「アトレッツォ」が見せる、ありのままのラフな経年変化をお楽しみください。

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