いま見つめ直す「マルチカットワーク」の魅力

gentenにとってアイコニックな存在の「カットワーク」。時代が移り変わっても、変わらぬご支持をいただいています。gentenが歩み始めてから20周年となる今年、あらためてその魅力を見つめ直します。初夏に向けて新作も登場しました。ぜひご注目ください。


“マルチな”カットワークで
もっと奔放に、もっと自由に

gentenブランド初期から不動の人気シリーズ「マルチカットワーク」。

花の中央に星を配したパターンは、地中海沿岸の家や調度品などに使われている伝統的な意匠がモチーフ。特にモロッコなど暑い地域の建物に見られる風窓から型抜きのバッグのイメージを広げました。

型抜きに使うのは大きさの異なる金型で、職人が一つひとつ抜き出しています。同じ文様で大、中、小、極小の4サイズがあるのですが、当初は、例えば大きなトートバッグであっても、大だけ、小だけといった具合に、同じ大きさの文様を左右や上下に並べていました。


ブランド創立当時の型抜きサンプル。この並列のパターンは、現在でも財布やブックカバーペンケースといった小物で使用しています。


「サイズの異なる文様を組み合わせてみたらどうだろう」。そんなデザイナーの発想から、上の写真のように並べてみると、印象ががらりと変わりました。異なるもの同士が一つの集合体になることで、奔放さや自由さが増しています。「カットワーク」から「マルチ(multi=多数の、複数の)カットワーク」へと進化したのです。


参考商品/シリーズ初期にはこんな大ぶりなトートバッグもありました。


マルチカットワークの発売当初から作り続けられている、まさに“定番”のA4トートバッグ(左)と、手提げバッグ(右)。



左から時計回りに、口金長財布ラウンド長財布二つ折り財布

繊細な文様が描けるのは
しなやかで丈夫な一枚革だからこそ

「カットワーク」に使用しているのは、バケッタ製法で鞣された上質なレザー、ミネルバリスシオです。(口金長財布のみミネルバボックスを使用。) 2mm強の厚みがある一枚革ですが、型抜きをしているため意外と重くはありません。

繊細な文様だからこそ耐久性を心配される方がいるかもしれませんが、オイルを十分に含ませた上質なレザーはしなやかで丈夫。gentenスタッフが使用してるバッグや小物はもちろん、お客さまからの修理依頼でもカットワークが切れてしまったという話は聞いたことがありません。

レギュラーカラーは、ヌメベージュと茶ですが、クリスマスシーズンには純白のものなど、シーズンやその年ごとに限定色を展開しています。ほかのシリーズよりも大胆な色使いをしても不思議とgentenらしさが息づくのが「カットワーク」です。今後もこれまでにないカラーをつくっていきますので、ぜひご期待ください。




初夏の新作は、
ショルダーバッグ2型

最後になりましたが、新作のご紹介です。ヌメベージュと茶のレギュラーカラーでショルダーバッグ2型をご用意しました。



マルチカットワーク ミニショルダーバッグ

ミニサイズのショルダーバッグは、スクエアなフォルムが目を引くデザイン。財布とスマホだけ持ってお出掛けという“ワンマイルバッグ”にぴったりです。また、タウンでの街歩きや旅先でのサブバッグとしても活躍します。


マルチカットワーク 2WAYショルダーバッグ

もうひと型は、下げ持ちもできる2WAY仕様のショルダー。先にご紹介した、4つの異なるサイズの文様が集合体となり、王道の「マルチカットワーク」らしい仕上がりです。開口部は天ファスナーでアクティブなシーンでも安心感のあるつくり。

内部には、オープンタイプ、ファスナータイプ両方のポケットを備えていて、交通系ICカードがすっきり収まるポケットを重ね付け。さまざまな小物を仕分けしながら収納することができます。


 一枚革を型抜きすることで生まれる陰影は、ほかにはない大きな魅力。その表情から、清涼感や軽快さを与える「マルチカットワーク」を夏の装いにプラスしてみてはいかがですか。

■カットワーク・マルチカットワークのお手入れについて■

ミネルバリスシオは天然のオイルをたっぷりと含んでいるので、使い始めは乾いた布で拭くだけで十分です。お使いいただくうち、オイルが乾燥してきたらクリームで保湿すると透明感のある艶が出てきてより長く愛用いただけます。

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