無骨でありながら洗練された印象を放つ「サドルベルト」

メンズラインdan gentenの“顔”と呼べるシリーズのひとつであり、長く愛され続けている「サドルベルト」。サドル=saddleとは、馬具の一つである鞍(くら)のことです。堅牢な馬具にインスパイアされたシリーズに、女性の方にもおすすめしたい新作が仲間入りしました。


使うたび革がほぐれ
馴染んだフォルムへと変化

まるでヨーロッパのヴィンテージショップで見つけたような風貌のボストンバッグは、10年以上前に発表した「サドルベルト」の初期モデルです。店頭での展示のあと、撮影スタジオや時には海辺といった屋外の撮影で活躍し、いまは「genten tenotsutae -手の伝え- 市谷」の工房で経年変化(エイジング)見本という役割を担っています。


特別なお手入れをしているわけではありませんが、その美しい艶と色、手触りは新品にはない魅力となり、特別な存在感を放っています。




気心の知れた相棒のように
共に行動し、時を重ねる

「サドルベルト」に使用しているのは、イタリアの名門タンナー、バダラッシ・カルロ社がバケッタ製法で鞣した上質なヌメ革です。厚みのある革ですし、使い始めは強いハリがあり、少し硬く感じるかもしれません。でも、使うたびに革がほぐれていき、いつしか持ち手の使いぐせに合わせて馴染んだフォルムへと変化していきます。

名称の一部にもなっているベルトは、重い荷物にも耐えうる太めの幅にしながら、ホールを多めに開けることで長さをフレキシブルに調整することができます。ここからは現行品の代表的なバッグをご紹介します。


ショルダーバッグ


トートバッグ


トートバッグはショルダーの先(剣先)を、本体とポケットの間にすっきり収納できる仕様。


ショルダーの長さの調節で肩掛けもOK。


リュック

トートバッグのポケットやリュックのかぶせに設けたベルトもシリーズに共通したデザイン。ループに通して開閉する仕様は、至ってシンプルな構造でありながら防犯性にも優れています。


飾り気がなくまじめで、強くたくましい。「サドルベルト」の姿からは、質実剛健という言葉がイメージされるのではないでしょうか。


革巻きのバックルなど、細部にまでこだわって職人の手仕事で仕上げています。

すでに「サドルベルト」をお使いの方は、何度も店舗に足を運ばれて手に取り、きっとほかのブランドのバッグと比べてまた足を運ばれ、「やはり、これだ!」と選ばれている方が多いように思います。

ビジネス用にお使いの方も少なくありませんが、ボストンのように大きなバッグは、車の助手席やボンネットに乗せて共に旅をするという方も。まるで気心の知れた相棒のように、いつでも傍らで行動を共にし、積み重ねた時間がバッグの奥行きある表情となります。

時代が移り変わっても魅力を損なわないもの。時間を積み重ねてより愛着がわくもの。
「サドルベルト」は、そんな存在のバッグです。




新しくも普遍的な
ショルダーバッグ2型が登場

そしてこの夏、近年人気の高いコンパクトタイプのショルダーバッグ2型が新登場となります。バッグではありますが、メインのバッグとは別に持つ“セカンドポケット”のようなものと考えて使っていただければと思います。どちらもこれまで同様、革の風合いを存分に味わえるつくりを大切にしています。


横型のショルダーバッグはマチ幅があり、500mlのペットボトルを横にしてちょうど収まるサイズ感です。長財布も入って、見た目の印象よりも物がしっかり収納できると思います。




縦型のショルダーバッグは、薄づくりですっきりした印象。財布やコンパクトな手帳など、必要最低限のものだけ身に付けたい時に活躍します。


無骨で男性的なイメージが強い「サドルベルト」ですが、リュックなどは男女問わずご愛用いただいており、この新作ポシェットもまた、どちらの装いにもすんなりと馴染んでくれます。



新しいサドルベルト。ぜひ、気軽にコーディネートに取り入れて、一緒に長い時を過ごしていただけたら、担当デザイナーとしても幸せです。

※新型ショルダーバッグ2型は7月上旬発売予定です。

■サドルベルトのお手入れについて■

バダラッシ・カルロ社のヌメ革は、仕上げのオイルにもこだわり、天然の牛脚脂を使用しています。革の内部にたっぷりとオイルを含んでおり、使っていくうちにオイルが表面に現れてきて、透明感のある経年変化が楽しめます。乾燥が気になる場合はクリームで保湿することで艶が出ますが、手をかけすぎる必要はありません。
天然皮革のバッグを使ううえでキズもシミも避け難いものですが、それらは共に歩む証であり、そのバッグだけの味わいとなります。どうかキズやシミを恐れず、ふだん使いにしてどんどん外に連れ出してください。

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