蔵前めぐり「en」

江戸通りを歩いていると、全面にガラスを使ったオープンな雰囲気の建物が現れます。昨年の4月にオープンした「en」は、1Fはコーヒースタンド、2Fがカフェ、3Fが雑貨店、屋上にオープンスペースという珍しい形の複合施設で、gentenスタッフも興味津々です。お店を代表して倉田康之さんに話を伺いました。


燕(つばめ)が巣を作るのは幸運の証
蔵前の人々にとってそういう店になりたい

もともとは下町の出身だという倉田さん。蔵前という街にはどんな印象をお持ちでしょうか。
「人々がみんな温かくて穏やかなイメージがあります。お客様1人1人に向かい合うように、物事を発信できる街だと思っています」

お店で提供するコーヒーやフード、販売するもの、店内のインテリアの細部に至るまで、「ホームメイド」「ハンドメイド」「ハンドワーク」といった、人の手によって生み出されたものを大切に発信していく、というのが「en」のコンセプトです。

店名である「en」=「燕」(本来の店名は異体字)には、さまざまな想いが込められています。

「燕が軒先に巣を作るのは幸運の証だと昔から言われているので、蔵前という街にとって、そういう店になれたらいいなという思いがあります。燕=en=縁ということで、多くの方々が出会い、集まり、ゆったりした時間を過ごす場所を作りたいという気持ちも込めています。単純に、この店名、なんて読むの?という一言からコミュニケーションが生まれていくのも楽しいですね」 




パティシエの手掛けた季節のスイーツを
広々としたくつろぎの空間で味わえる

カフェ&ラウンジとなっている2Fでは、くつろげる広々とした空間でコーヒーやフード、スイーツを楽しめます。「en」のメニューでも特に女性のお客様からの支持を集めるのが、パティシエの一二三悠也さんが手掛けるスイーツなのだそうです。

「ケーキやパフェなど、旬のフルーツを使うことの多いスイーツメニューは、2カ月ごとに入れ替えています。最近では、ハーブや香辛料、フルーツの皮なども取りれることで、味はもちろん、香りや食感など、五感を使って楽しんでいただきたいですね」(一二三さん)


6月の新作ケーキは、フランス語で「好き」という意味の「エメ」。グリオットチェリーのムース、赤すぐりのジュレにカモミール風味のクリーム、レモン風味のスポンジを、ホワイトチョコレートとアーモンドでコーティング。アイスキャンディーのようなビジュアルにも魅かれます。


季節に合わせて新メニューが楽しめるスイーツやフードは、洋菓子店やフレンチレストランなどで経験を重ねたパティシエの一二三悠也さんが手掛けています。


2Fのフロア全体。ガラス張りで明るく、木のぬくもりを感じさせるインテリアに囲まれて穏やかな時間を過ごせそう。


靴を脱いでリラックスできる上がり框(かまち)スペースは、たくさんのお客様に好評で、予約もここのスペースから埋まっていくのだそうです。


「赤ちゃんと一緒でも気兼ねなく来ていただきたい」という思いから、授乳室やおむつ替えスペースを完備。子連れでも安心して訪れることができます。




3Fのマーケットプレイスでは
手仕事を感じられるアイテムを発信

「en」の3Fはマーケットプレイスになっていて、ショッピングも楽しめるようになっています。家具、雑貨、アクセサリー、コスメなど、国内外からスタッフがセレクトしてきたアイテムがディスプレイされていて、思わず時間を忘れて見入ってしまいます。


「カンタ」と呼ばれるインドの刺繍工芸によるクロス。1針1針、人の手で時間をかけて作られています。入荷するといつの間にか売れてしまう人気商品なのだとか。


人生万歳!の意味を持つ「Viva La Vida」のアクセサリーは、素材や工程にこだわって作られています。シンプルだけれど、身につける人の個性が引き立つデザイン。


天然の上質なはちみつやミツロウなどの天然原料で作られた、オーガニックボディケアブランド「JOAN’S A KEEPER」。「ビーガンコスメ」としてコスメ好きの間でも話題のアイテムが買えます。


日本の椅子づくりを牽引し続けてきた「五反田製作所」が、究極のものづくりで、「20 年後の未来」を表現する第1 弾プロダクトとして誕生したアームチェア「SOLARIS armchair」。


3Fの一部はイベントスペースとして貸し出しもOK。アートの展覧会や、アパレル、雑貨の展示会が行われたり、ワークショップなどのイベントが開催されることも。


屋上は、都心とは思えない開放的な空間。お店で購入したドリンクやフードの持ち込みもOKなのでグランピング気分が味わえます。このフロアで開催されるオープンヨガレッスンも好評。詳細はWEBで案内しています。

1Fのコーヒースタンド、2Fのカフェ、3Fのマーケットプレイス、屋上、と、すべて違った雰囲気を味わうことのできる「en」さん。
「来てくれた方にはできるだけ楽しんでいただきたいし、みんなで集まって、ゆったりとした時間を過ごせる場にしていきたい」と倉田さん。gentenスタッフも、思わず時間を忘れてくつろいでしまいました。

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店舗情報
en
住所:東京都台東区蔵前2-6-2
電話:03-5823-4782
営業時間:平日=[1F]8:30〜 [2F・3F]11:00〜20:00 (L.O 19:30)/土日祝=[1F]8:30〜 [2F・3F]10:00〜19:00 (L.O 18:30)
定休日:月曜 ※祝日は営業、翌火曜振替休
https://www.enkuramae.com/