“アマーノカスタム”でオリジナルの一点をオーダー

「genten tenotsutae -手の伝え- 市谷」で承っているカスタムオーダー。一度、「暮らしのゲンテン」でご案内したことがありますが、今回はgentenスタッフが実際にオーダーした様子をレポートします。genten tenotsutae市谷へのアクセスや店内の様子も合わせてご紹介しますので、「足を運んでみたい」と思っている方もご注目ください。


自然光がたっぷり降り注ぐ
居心地良い空間

genten tenotsutae市谷があるのは、JRの市ヶ谷駅から歩くこと5分ほどのところ。地下鉄の市ヶ谷駅からはさらにアクセスが良く3分ほどの距離です。なお、JRからお越しの際には橋を渡りますが、この橋の下にあるのは川ではなく、皇居の外濠です。外濠の先には外濠公園もあり、都心でありながら豊かな自然に恵まれた環境です。


店舗があるのは、アールを描くフォルムが特徴的なビルの1・2階。門扉を抜けて中へ入ると、ゆったりとした空間が広がります。


店内は、階段で行き来できるつくりで、半分ほどは吹き抜けの構造です。駐車場側はガラスを多用したつくりなので、お天気の良い日は自然光がたっぷり入り、開放感がある空間です。




何色にする? 持ち手は何本?
自由度の高いカスタムオーダー

さて、いよいよカスタムオーダーの時間です。gentenの旗艦シリーズである「アマーノ」をベースにしたカスタムオーダーなのですが、詳しくは以前ご紹介した記事も参考にしてください。
※前回ご紹介した記事はこちら

使用する革は、ハリがありながらもなめらかなミネルバリスシオ。「アマーノ」の定番色に加えて、ふだんgentenではあまり使用しない明るい色も含めて13色から選べます。加えて、その時々でスペシャルな革の用意があり、そのバリエーションはどれにしようか迷ってしまうほどです。


オーダーの際は、店舗スタッフが要望を聞きながら、パーツを一つずつ決めていきます。今回は、店長の尾山が担当します。
「出来上がりのサンプルもいくつかご用意していますので、鏡の前でお持ちいただいてサイズ感を確認することもできます」(尾山)。


色選びのほか、本体4種とポケットの位置(内側か外側か)、持ち手の長さ・本数などの組み合わせで仕上がるデザインは3,000通り以上。とても自由度の高いカスタムオーダーです。

悩んだ末にgentenスタッフが選んだのは、既製品にはない「82」番というブルー系のカラーです。本体のサイズは、仕事で使うことを想定してA4サイズが入る「縦小」をセレクトしました。また、持ち手は肩に掛けられる長さのワンショルダーにして、本体をくりぬいた「くり手」も追加オーダー。


「ポケットと持ち手、底面に付ける“ゲタ”と呼んでいる保護板の色は、本体と同色を基本にしていますが、ご要望があれば異なる色でもおつくりできます。ぜひ遠慮なさらず、ご相談ください」(尾山)。ここでも大変悩んだのですが、せっかくなので別色でオーダーすることにしました。選んだのは、本体のブルーに合うノウチャです。



2階の工房スペースで
職人がていねいに仕上げます

オーダーが終ったら、尾山が受注票を持って2階の工房へ。職人の松下へオーダー内容を伝えます。

2階部分の半分ほどはメンズラインであるdan gentenの展示スペースですが、奥の半分ほどが工房になっていて実際に職人がここで作業をしています。工房への立ち入りはご遠慮いただいていますが、商品の展示スペースから作業風景をご覧いただくことはできます。ぜひ、genten tenotsutae市谷へお越しの際は、階段を上がって2階もゆっくりご覧になってください。


受注票を受け取った職人は、型紙に沿って革を裁断したり、縫い糸を通す穴を開けたりといった作業を一つひとつ積み重ねていきます。

バッグが完成するまでは2カ月ほど。少し時間はかかりますが、出来上がりをイメージしながら待つ時間もカスタムオーダーの楽しみの一つです。

そうして出来上がったバッグがこちら! 自画自賛になりますが、縦長のシルエットで、内側ポケットのすっきりとした表面に、くり手がアクセントにもなったデザイン。肩掛けできるワンショルダーも持ちやすく、とても使い勝手が良いです。バッグを持つたび、ついニヤニヤしてしまいます。これからこのコがどう育っていく(経年変化していく)のかも楽しみです。


genten tenotsutae 市谷のカスタムオーダーサービス。まずはご相談だけでもお気軽に。ぜひ、市谷に遊びにいらしてください。

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