蔵前めぐり「ダンデライオン・チョコレート ファクトリー&カフェ蔵前」

サンフランシスコ発祥の「ダンデライオン・チョコレート」のチョコレートは、厳選されたカカオ豆ときび砂糖だけというシンプルな材料で作られていると聞いてgentenスタッフも興味津々。日本初出店となったカフェ&ファクトリー蔵前で広報の芹沢茉澄さんにお話を伺いました。


材料はカカオ豆ときび砂糖だけ
シンプルで奥が深いチョコレート

「ダンデライオン・チョコレート」はBean to Barチョコレート専門店です。材料となるカカオ豆の選定から買い付け、選別、焙煎などチョコレートを作る工程のすべてを、自分たちの手で行っているそうです。

「世界15カ国以上のカカオ農園から直接交渉し、買い付けを行ったカカオ豆でチョコレートを作っていますが、どれも単一農地のカカオ豆のみで作られるシングルオリジンにこだわっています」と芹沢さん。

gentenスタッフも何種類かチョコレートバーの試食をさせていただきましたが、カカオ豆の産地によってナッツっぽい味わいのもの、フルーツのような酸味を感じるものなど、香りから余韻に至るまで、まったく違うことに驚かされました。

「カカオがギュッと凝縮されているので、疲れたときに少し召し上がっていただくだけでも幸せな気持ちになれます。日本酒やワインに合わせたり、料理の隠し味として使っているというスタッフもいますね」


世界中の産地から届いたカカオ豆はスタッフの手によって選別されます。


独自の焙煎を行うことで、それぞれのカカオ豆のフレーバーやニュアンスを引き出します。


カカオ豆を細かく砕いて外皮を取り除いたニブときび砂糖を合わせて挽き、なめらかにしていきます。


チョコレートの温度を調節して、カカオに含まれるカカオバターを安定した決勝にするテンパリングの様子。




店内に流れるゆったりした時間
蔵前限定のチョコレートドリンクも

「ダンデライオン・チョコレート」ファクトリー&カフェ蔵前では、1階がファクトリーとスタンドになっていて、2階にゆったりとくつろげるカフェスペースがあります。

カフェメニューは、チョコレートドリンクやコーヒー、そして厳選されたカカオ豆で作られるペストリーがずらり。同じメニューでもそのときどきに使うカカオの産地や収穫年が変わるのだとか。

「蔵前にお店をオープンしたときに、オリジナルメニューを作りたいと開発したのが、クラマエホットチョコレート。同じ蔵前のNAKAMURA TEA LIFE STOREさんの有機栽培のほうじ茶で香りづけしたホットチョコレートです」


クラマエホットチョコレート。静岡産のほうじ茶の香ばしさとチョコレートが合わさった奥行きのある味わい。

デザートメニューでは、1日限定30食のデザートプレート「シェフズテイスティング」が人気です。「シングルオリジンのカカオ豆のおいしさを、焼き菓子やブリュレ、クリームなど、さまざまな形でシェフが表現した5種類のデザートがセットになっています。右から順に召し上がっていただくコースのようになっています」


シングルオリジンのカカオ豆をさまざまな形で楽しめる「シェフズテイスティング」。




蔵前の街はサンフランシスコの
ミッション地区に似ています

「ダンデライオン・チョコレート」ファクトリー&カフェ蔵前の目の前には公園があり、近くに小学校もあるので、四季折々の自然の変化や、街の子どもたちが遊んでいる声を身近に感じることができるそうです。

「蔵前は、ダンデライオン・チョコレートが生まれたサンフランシスコのミッション地区にどこか雰囲気が似ています。十数年前からミッション地区はアーティストたちが住み始め、今ではおしゃれで個性的な飲食店がどんどん増え、大変魅力的な地域です。蔵前も、日本の伝統やクラフツマンシップが息づく中に、新しい流れもある面白い街だと思います」


1階のカウンターではチョコレートが作られる過程を眺めながらくつろげます。

今年2月9日(土)には、店舗の隣に「ダンデライオン・チョコレート Bean to Bar Lab 蔵前」がオープン。「今もチョコレートについて学んだり、実際に作ったり、工場見学をするなどのワークショップを定期的に開催していますが、さらに“Bean to Bar Lab 蔵前”では、それらの定番のチョコレート ワークショップだけでなく、ダンデライオン・チョコレートのペストリーシェフが自ら教えるクッキングクラスなどを定期的に開催するほか、クラフトシーンを牽引するさまざまなメーカーとコラボレーションし、魅力的なイベントプログラムをご用意していきます。

また、これからBean to Bar ブランドを立ち上げようとしている方やすでにメーカーとして活躍している方、そして連携企画や共同開発にご興味をお持ちの方々を対象に、定期的にビジネスマッチングやネットワーキングなどを開催。私たちが世界中より直接輸入するカカオの生豆、自社ファクトリーで製造しているチョコレート原料の使い方をご案内するオープンな場を設けることによって、コミュニティへの門戸を開き、新たなコラボレーションを生み出すためのインキュベーション的な役割をもここで果たして行きます」

また、「ダンデライオン・チョコレート」は、今月2月1日(金)に、初のコンセプトショップとなる「Bean to Bar Lounge 表参道GYRE」もオープン。産地によって味わいが異なるカカオ豆の個性を最大限に引き出した、シングルオリジンのドリンクやスイーツメニューを楽しめるそうなので、gentenスタッフもぜひ訪れてみたいと思っています。

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 店舗情報
住所:東京都台東区蔵前4-14-6
電話:03-5833-7270
営業時間:10:00 - 20:00 (L.O19:30)
https://dandelionchocolate.jp/