工房職人と一緒に。tenotsutae市谷ワークショップ開催

2018年に、工房併設のコンセプトショップに生まれ変わった「genten tenotsutae-手の伝え- 市谷」。「愛着の湧くものづくり」「商品を長く大切に使う」「手仕事」というコンセプトをお客さまに楽しく体感していただきたいと考え、お客さま参加型のワークショップを実施しています。次回開催のご案内と、昨年行ったワークショップの模様をご紹介させていただきます。


パスケース完成見本と、選べる配色例。お好きな革の色でお作りいただけます。

2019年3/1(金)・2(土)・3(日)開催
工房職人と一緒に、パスケースづくり

「tenotsutae-手の伝え- 市谷」のワークショップは、併設の工房の職人がお客さまと一緒にものづくりを行います。次回開催の内容は、「職人と一緒に本格的な手縫いに挑戦して、パスケースを製作」です。ソーイングやハンドメイドの経験が少ない方でも、職人がそばについて一緒に作業をするので、およそ2時間半でオリジナルのパスケースが完成します。

素材は、gentenの商品に使用しているのと同じ革です。配色や刻印のロゴは、お好きなものをお選びいただけます。革を手縫いするというのは、あまりない機会ではないでしょうか。ご興味のある方はぜひお気軽にご参加いただければと思います。


完成したパスケースに、職人がイニシャルとお好きなロゴの刻印をしてお渡しいたします。相手の方のイニシャルを入れて、プレゼントにもおすすめです!(上の写真は刻印の一例)

【開催日時】2019年3/1(金)・2(土)・3(日)各日13:30~16:00 1回完結
【開催場所】tenotsutae-手の伝え- 市谷(店内併設工房)
【参加費】5,940円(税込・材料費込) ※各自でご準備・ご持参いただくものはありません。手ぶらでご参加いただけます。
【定員】各回先着8名 ※追記:3/1(金)・2(土)は定員に達しました。3(日)の回のみ募集中。
【お申込み・お問い合わせ】お電話にて承ります。
tenotsutae-手の伝え- 市谷 tel:03-3268-9121



ご愛用のアマーノをご自身で修理体験
ご好評をいただいたワークショップ第1弾

ここからは、昨年11月に開催したワークショップ第1弾の模様をお届けします。このときの内容は、「工房職人と一緒にご愛用のアマーノの修理体験」。

アマーノの縫い糸は、アマーノのために開発した特別な極太の麻糸で、一般的な麻糸より遥かに丈夫ですが、長く愛用されていると持ち手のところがほつれることがあります。それをご自身の手で直すことで、より愛着を持って大切に育てていくという経験をしていただきたいと考えました。


10年前に娘さんにプレゼントされたというお客さまのアマーノ。麻糸は、化繊糸と違い、革と一緒にエイジングする魅力がありますが、10年経つと摩耗が目立つようになる場合も。


まずは古くなった麻糸をすべて取り外します。


なかなか手間のかかる作業です。


縫い始める前に、麻糸に「手縫いワックス」を付けます。ワックスは蜜蝋と松脂で作った天然素材100%。ワックスを付けることで、すべりをよくし、糸が毛羽立たないようにします。


麻糸の両端に、それぞれ針を付けて2本の針で、縫い目を揃えて縫っていきます。コツさえつかめば難しいものではなく、初心者の方にも楽しんでやっていただけます。gentenの手仕事を身近に感じていただけることと思います。


最後に職人が仕上げの「コバ磨き」。革を切った断面(コバ)を、フノリで繊維を固めながらつややかでなめらかに磨き上げていきます。



職人顔負けの仕上がり! 約2時間半で、見事に修理が完成しました。

ワークショップにご参加いただいたお客さまからは、「職人技の素晴らしさや、gentenのバッグがいかに手間がかかって作られているかがわかって、より愛着が湧きました」というお言葉をいただきました。また、手前味噌になりますが、工房職人も「最初は慣れなくて苦戦していた方が、時間が経つにつれて慣れてきて、楽しくなってきている様子を見るとうれしい」と笑顔に。お客さまと一緒に作業をし、さまざまなお話しもさせていただいて、とても有意義な時間でした。

ワークショップの次回は3/1(金)~3(日)「職人と一緒に本格的な手縫いに挑戦して、パスケースを製作」。その後も随時開催していく計画です。ぜひ足をお運びください。


genten tenotsutae-手の伝え- 市谷