装いにひと足早い春を呼び込む「ペルガメーナ」

くったりとしたペーパーバッグのような風合いが好奇心を刺激して、触れてみるとドライなタッチ感。そして、手に持つとその軽さにまた驚きます。紙のようでありながら、革ならではの魅力を併せ持つ新作をご紹介します。


鹿革のイメージをくつがえす
ペーパーライクな仕上がり

「ペルガメーナ」は、イタリア語で「羊皮紙(ようひし)」を意味します。羊皮紙は、動物の皮を薄く伸ばして乾燥させたシート状のもの。古代から文学や神聖な文書の筆写に使われており、イタリアでは現代でも羊皮紙のレターセットなどがつくられています。「ペルガメーナ」の発想源は、まさにこの羊皮紙です。

じつは、かつてメンズラインのdan gentenで、極薄に漉いた革で封筒や便箋などを作っていたことがありました。当時はイタリアから輸入した革を使っていたのだとか。


こちらが十年ほど前につくった鹿革の小物たち。現在は販売を終了しています。

この経験も生かしながら作ったのが、今回の「ペルガメーナ」です。素材は、かつての革封筒と同じ鹿の革を選びました。
独特な質感を出すため相談したのは、姫路にある鹿革専門のタンナーです。“半鞣し”と呼ばれる特殊な技法により、極薄で紙のような表情の革にたどり着きました。
一般に鹿の革はふかふかで肉感のあるイメージですが、「ペルガメーナ」はまるで逆の仕上がり。見た目や風合いもさることながら、その軽さもまさに紙のようです。


バッグのふちは、革も裏地も薄くフラットな仕立て。より紙のような軽快な印象に。


革自体の軽さを生かすため、バッグの付属品も必要最低限にとどめてあります。例えばハンドルは通常よりも細いものを使用しています。この細さを維持しながらも持ちやすくするため、持ち手部分を二つ折りにした革の間に芯を入れて三枚仕立てに。グリップ力を確保しながら手に食い込みにくくしました。


ポケットは、ファスナー付きとオープンポケットを重ねたつくりで機能性にもこだわりました。




程よく肩の力が抜けた
軽さとイージーさが魅力

型は3型。オープントートバッグと口折りミニトート、そして口折りショルダーです。
オープントートバッグは、潔くシンプルなデザイン。トートに限らず、3型とも開口部にはマグネットを付けましたが、表側から一見するととてもさりげない仕様です。


ミニトートはコンパクトながら、マチ幅を12cmほどとってあるので、意外と収納力があります。口を折った姿は、まるでペーパーバッグのようです。


ショルダーは斜め掛けもできるタイプ。肩に掛けてみると本当に軽くて、バッグが身体の一部になるような使用感です。


ブランド名を刻んだチャームは、ペルガメーナだけのオリジナル。いつものより少し愛嬌のあるコロンとしたフォルムです。




あなたは何色が気になりますか?
個性の異なる3色をご用意

カラーは、ホワイトとグレー、ダークネイビーの3色です。
3色とも、持ち手と底には旗艦シリーズ「アマーノ」と同じミネルバリスシオを使用しています。
ダークネイビーは持ち手と底も同色ですが、ホワイトとグレーはツートーンカラー仕上げ。ホワイトには茶、グレーにはカーキがかったグリーンを合わせました。

ホワイトは清々しさを感じさせるほどの白さですが、じつはこれ漂白していないピュアな色です。なお、ホワイトはわずかな数だけの限定品。取り扱い店舗が限られますのでご注意ください。


どんな色とも相性のよいグレーは、季節の変わりめでもコーディネートしやすいのが魅力です。


ダークネイビーは、奥行きのある色味ながら軽やかな印象。これも極薄に仕上げた革ならでは。

軽やかな質感とカラーの「ペルガメーナ」は、春を迎えるこれからの季節にぴったりです。まだまだ寒い日が続きますが、コーディネートに取り入れて、一足先に新しい季節の予感を楽しんでみてはいかがでしょうか。

■ペルガメーナのお手入れについて■

鹿の革を極薄に仕上げた「ペルガメーナ」は、使用頻度に合わせて銀面(表面)の艶が増していき、少しずつやわらかな手触りなっていきます。
あらかじめ汚れが付きにくい加工を施してありますので、使う前のお手入れは特に必要ありません。使い始めてからデリケートクリームなどを使用する場合は、塗りすぎないようご注意ください。少量をていねいに塗ることで、ペーパーライクな独特の表情を長く楽しむことができます。

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ペルガメーナシリーズ