蔵前めぐり「SOL'S COFFEE ROASTERY(ソルズコーヒー ロースタリー)」

日々の小さな幸せに寄り添う体に優しいコーヒー

gentenスタッフもお気に入りで、よく立ち寄らせていただいている「SOL’S COFFEE」。毎日でも飲みたくなる体に優しい一杯で、ほっとくつろいだ時間を過ごしています。蔵前で「ROASTERY」「KONCENT」「STAND」の3店舗を経営する、荒井利枝子さんにお話を伺いました。

丁寧な焙煎と抽出によって
毎日飲める優しい味わいに

「コーヒーが苦手だという方にも、ぜひ飲んでほしい」と荒井さんが語る通り、「SOL’S COFFEE」のコーヒーは、一口飲んだ瞬間、すっと体に馴染んでいくような優しくすっきりとした味わい。その秘密は、コーヒー豆のセレクトと焙煎方法、そして抽出方法にあるそうです。

コーヒー豆は、ニュークロップと呼ばれる、採れて1年以内の新しい豆を選んでいます。形の悪い物や虫食いのあるものをハンドピッキングしてから焙煎し、一晩寝かせて水分を安定させます。「焙煎をした後、もう一度、形の悪いものや焦げた豆をハンドピッキングすることで、雑味が無くなり、クリアな味わいになるんです。通常は1回のハンドピッキングを回行うことで、質の高い豆を厳選しています」


豆は常に6~8種類をラインナップ。季節によって変わります。


お店で使われている焙煎機。火が均一に入るようにじっくりと焙煎します。


毎日飲んでも胃が痛くならない、クリアで優しい味のコーヒー。



お客さま1人1人の好みや気分に
合わせてコーヒーを提案

「SOL’S COFFEE」では、お客さま1人1人が、その日にいちばん飲みたいコーヒーを提案することを大切に考えているそうです。「その日のお天気や気温、お客さまの気分や体調によって、飲みたい味は変わります。その日、その時にお客さんが求める味を、会話をしながら引き出して、より好みに近いコーヒーを提供できるお店でありたいと思います」

その知識や技術を広めるべく、お店のスタッフはもちろん、カフェ企業を目指す人の研修や、コーヒーの上手な淹れ方のワークショップなども行っています。

日によって、すぐに売り切れてしまうというサンドイッチやスコーンもすべて自家製。バターや砂糖をなるべく使わず、体に優しい素材を選んでいます。


お客さまの好みに合うコーヒーこそ、最高のコーヒーなのだそう。


時間によって木漏れ日が降り注ぐテーブル席。クルミのスコーンと一緒に。



蔵前は“本質を見抜く”街
小さな幸せを発見できる場所に

卒業後に起業してコーヒーの移動販売店を始めたという荒井さんは、2013年に蔵前に「SOL’S COFFEE STAND」をオープン。続いて同じ蔵前のショップ「KONCENT」内でも販売をスタートしました。今回は、店内にカフェスペースを併設した「SOL’S COFFEE ROASTERY」で取材と撮影をさせていただきました。

「蔵前という街に集まる方も、お店を経営されている方も、本質を見抜く目を持っていると思っています。これからもトレンドやブームに流されることなく、自分がこれ!と思うものを、ブレずに提供し続けていきたい」と荒井さん。

店名のSOL’S COFFEE、ソル(SOL)は「セレンディピティ・オブ・ライフ」の頭文字。セレンディピティ(Serendipity)とは、思いがけない幸福や、素敵な偶然を見つけることだそうです。「おいしいコーヒーはもちろん、たとえば、お店で流している音楽をお客様に気に入っていただいたり、心が動くような情報を得られたり、新しい出会いがあるなど、プラスアルファの幸せを見つけてもらえたら、と思っています」


月に約1回開催されているイベント「リスニングルーム」では、お客様がそれぞれ持ち寄った好きな曲を店内で流します。

店舗情報
SOL'S COFFEE ROASTERY(ソルズコーヒー ロースタリー)
住所:東京都台東区浅草橋3-25-7
電話:03-5829-8824
営業時間:8:00~18:00(土日祝日 9:00~19:00)
定休日:水曜日
http://www.sols-coffee.com

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