工房併設の「tenotsutae -手の伝え-」へ進化

genten市谷本店は「tenotsutae -手の伝え-」という店舗名を掲げ、工房併設のコンセプトショップ「genten tenotsutae 市谷店」に生まれ変わりました。10月11日(木)のオープンに先駆けて開催した、レセプションパーティの様子をご紹介します。


Letterboyさんの
ライブペインティング


10月10日(水)19時。genten tenotsutae 市谷店は、100人超のゲストたちで賑わいを見せました。

市谷店に足を運ばれたことがある方はご存知かと思いますが、お店に入って左手には大きなガラスの壁面あります。そこですでに始まっていたのが、Letterboyさんによるライブペインティングパフォーマンスです。

LetterboyさんことPeter Liedbergさん。スウェーデン出身で東京在住のグラフィックデザイナー、カリグラフィー・ハンドレタリングアーティスト。タイポグラフィーやカリグラフィーなど、文字にまつわる様々な手法で活動されています。gentenとは、銀座SIXにある「genten monococoro」で展開する風呂敷やエプロンなどのコラボレーションアイテムを製作してからのお付き合いです。
※Letterboyさんとのコラボに関する記事「手仕事を大切に思う心が共鳴し合った異色のコラボ」はこちら

コラボレーションアイテムの一つ、風呂敷のグラフィック。

今回は、パーティが開催されている間にペインティングを仕上げます。できあがりは、また後ほどご紹介するとして、店内の展示の一部をご紹介します。

2フロアのつくりになった店内。その2階へと上がる階段の壁面には、スタッフみんなが実際に使っているエイジングを重ねたバッグのほか、職人の手仕事が伝わるパネルや道具類を展示しました。以前よりも、工房の雰囲気を味わえる空間になったと思います。



経年変化ならではの美しいつや、味わいのある表情を、ぜひ間近にご覧ください。(非売品)

「あれ?違う?」とお気づきの方はいらっしゃいますでしょうか。gentenのロゴデザインが今とは異なる、貴重な初期のバッグの展示もあります。(非売品)


オリジナルのノートがつくれる
ワークショップを開催


この日、2階ではノートづくりのワークショップスペースを用意しました。表紙と裏表紙になる好みの革を選んだら、革がカットされている小口に筆で液状のノリを塗り、布で磨いてなめらかにしていきます。参加された皆さんは、なかなか真剣な表情。手でものをつくる楽しさを満喫していただけたようでした。




磨く工程を終えたら、gentenの職人が仕上げ。表紙に刻印したのち中の紙を挟んでリング製本すれば、オリジナルノートのできあがりです。

表紙に捺す刻印も数種類あるデザインの中からお好みのもの・捺す場所を選べます。

ワークショップを体験された方のできあがりの一例。「革をどれにしようか迷って困りました(笑)」「性格が出ますよね。僕は角が丸くなるほど磨いたんですよ」など、楽しいお言葉をたくさんいただきました。

実は、ライブペインティングが終わった後、Letterboyさんもノート作りを体験。電気ペンでのサイン、お見事!

今後も、gentenの職人や、ブランドと親和性の高い作家さんなどを迎えたワークショップを開催予定ですのでご期待ください。



より長く使っていただくための
「誂える」「育てる」「託す」

さてパーティも終盤、Letterboyさんのペインティングが完成! 店内側から描いたので鏡文字になっていますが、仕上がったのは「Hand to Hand」の文字です。「Hand to Hand」、すなわち「手から手へ」。

「愛着のあるものを長く使っていただきたい」。製品に込めたこの想いは、gentenの手からお客さまの手へ渡り、そして、お客さまからgentenに渡る。こうした想いの循環をブランドの新たなコンセプトである「tenotsutae -手の伝え-」という言葉に込めました。

今回のリコンセプトとともに、gentenのアイテムをより長く大切に使っていただくため、「誂える(あつらえる)」←→「育てる」←→「託す」をキーワードにして、製品のライフサイクルに応じたサービスを展開していきます。


まずは「誂える(あつらえる)」。
職人と対面で打ち合わせをしながら誂える「ビスポークオーダー」は、いわば一枚の革から始めるストーリー。希少な革も選択肢の一つとなっていて、自分だけのアイテムをつくることができます。


「カスタムオーダー」では、豊富なパーツと仕上げのレパートリーをご用意。3,000通り以上のなかからオリジナルのバッグがオーダーできます。


次のワードは、「育てる」。
愛着のある革製品を長く大切に使うために必要なことは、お手入れやリペアです。お手入れクリームによるメンテナンスのほか、破損や劣化部分の修理などを承ります。

そして、「託す」。
経年変化の味わいは、革製品を使う醍醐味でもあります。時を経て独特の魅力を放つ製品に職人が技術を施し、生まれ変わった製品を展示します。将来的には、販売も視野に入れていますので、楽しみにお待ちください。



工房併設のコンセプトショップに生まれ変わったgenten tenotsutae 市谷店。ブランドの原点を体感できる工房発信企画を積極的に行っていきますので、ぜひ足を運んでみてください。皆さんのお越しをお待ちしています。

genten tenotsutae 市谷店の営業時間・アクセスはこちら(店舗一覧)

genten tenotsutae -手の伝え-