季節を味わう、大人のお弁当
秋は、お弁当を持ってどこかへ出かけたくなるような、気持ちのよいお天気がうれしい季節です。今回は“季節を味わう常備菜”の特別編。板橋さんに大人のためのお弁当を教えていただきました。プロならではの素敵に見せる詰め方のコツもあります。
素敵なお弁当のポイントは、
“手抜き”と“気合い”
実は今回のこの企画、「さあ、お弁当を作ろう!」と何日も前から準備をするのではなく、思いついたときにサッと詰めてサッと出かけられる、それでいて見た目も可愛い、気軽なお弁当があったらいいな……。というワガママな期待からスタートしました。でもさすがの板橋さんは、そんな難題にも快く応えてくださいました!「基本の考え方は“手抜き”と“気合い”のメリハリです。作り置きしているものや普段食べているものを詰めるだけの手抜き”部分。お弁当用に詰めるための食材、彩りのための食材を準備する気合い”の部分。それさえできれば、可愛さもおいしさも簡単ですよ」。
そして完成したのが、秋にうれしい大人のお弁当です。更に今回のメニューは、美味しいだけでなく、これからの季節に気になる乾燥や冷えなどに、食養生からアプローチする食材をたくさん取り入れていただきました!
秋にうれしい大人のお弁当
① カンタン洋風白和え(季節を味わう常備菜の第3回に登場)作り方はこちら
② かぼちゃのスパイシーサラダ
③ 卵焼き
④ 秋鮭の塩焼き
⑤ 鶏もも肉の生姜焼き
⑥ 紫キャベツのラペ
⑦ さつまいもごはん
⑧ 大葉・グリーンリーフレタス・青ゆず
今回のメニューを見てみると……。①と②は常備菜、③④⑤は普段のおかずを小さく切ったもの。お弁当用に準備するものは⑥の紫キャベツと⑧の青ゆずくらいでしょうか。確かにそんなにハードルは高くなさそう。
「柑橘系はさっぱりとしたものなら何でもOK。さんまの塩焼きに添えて残ったカボスで代用しても美味しいですよ」。
味と色を組み合わせて、
素敵においしく詰め込みます
こんなに何種類ものおかずが入ったお弁当ですが、小分けカップも仕切りも使っていないんです! 「カップや仕切りを使わない方が、断然おしゃれに見えます!笑 代わりに青じそやレタス、柑橘類のスライスを使っています。これらを重ねることで、味や香りも楽しめるので、大人にはおすすめですよ」。
桐箪笥職人が手がけた、
とびっきりのお弁当箱
今回使用しているお弁当箱は、紀州箪笥伝統工芸士の東福太郎さんとgentenのコラボレーションアイテムです。一枚の桐から年輪の向きを見ながら切り出し、丁寧に仕上げる。脈々と受け継がれてきた職人の手しごとを、お弁当箱という毎日の生活用品に取り入れてみてはどうだろうか。こうしたgentenアイデアを、福太郎さんが形にしてくれました。桐の軽さ、あたたかみ、あいらしい丸みのあるデザイン。どこをとってもとびきりのお弁当箱。ぜひgenten monococoroでお手にとってみてください。
▼季節を味わう常備菜のその他の記事はこちらから
第1回 万能ひき肉ベース
第2回 野菜のマリネ
第3回 カンタン洋風白和え
第4回 枝豆の冷製スープ
第5回 ナスとツナの炒め物
第6回 かぼちゃとクリームチーズのカレー和え
板橋里麻(いたばし・りま)
管理栄養士、IOTA認定オーガニックセラピスト
小中学校で栄養教諭として食育の現場を経験。その後、健康ビジネスを展開するベンチャー企業にてダイエットカウンセリング、ウェブコンテンツ、イベント企画・運営などに携わる。独立後、パーソナルカウンセリング、レシピ開発、セミナー講師など多方面に活躍中。管理栄養士がつくる「おいしいのにヘルシーなファストフード」をコンセプトにしたデリスタンドをオープン。野菜たっぷりのベジおにぎりやスムージーが人気。
delifas! DELI (デリファスデリ)
住所:東京都中央区日本橋本町3丁目3-3 Clipニホンバシビル1階
電話:03-6260-8463
営業時間:8:00~16:00(おにぎり、スープは11:30より)
定休日:土曜・日曜・祝日・年末年始