“ぱふっ”とやわらかな手触りと表情 gentenのダイヤモンドパイソン

「暮らしのゲンテン」お財布特集(お財布のかたち、いろいろ第1回第2回)では牛革と山羊革のお財布をクローズアップしましたが、もちろんgentenにも金運を上げるといわれるパイソンレザーのお財布があります。ブランド初期から続くこの人気シリーズについて、今回はご紹介させていただきます。


ほかではほとんど見かけない
ナチュラルでスキニーな質感

洋の東西を問わず、「神の化身」「神の使い」などとも呼ばれて尊ばれるヘビ。脱皮を繰り返して成長していくことから、再生、強い生命力、子孫繁栄、豊穣、無限の繁栄などの象徴と考えられています。余談ですが、医療のシンボルとして救急車にも描かれていることをご存知でしょうか。

ヘビは十二支では「巳」。ヘビの抜け殻をお財布に入れておくとお金が入ってくるといわれますが、これは「実入り」と「巳入り」をかけたものだとか。

昔から、広く、金運を呼ぶ縁起物と知られてきたパイソンレザーのお財布。買い揃えるパイソンマニアのお客様はもちろん、実はgentenでは「パイソンって苦手だったけれど、これは好き」とおっしゃってくださるお客様も少なくありません。

写真を見ていただければと思うのですが、gentenのパイソンレザーは、艶やかでゴージャス感のある一般的なパイソンレザーとは、印象が大きく異なると思います。マットで、ナチュラルで、スキニー。これは表面処理の違いで、gentenでは本来の皮の薄さ、しなやかさ、ウロコの風合いを大切に、素上げでしっとりとやわらかな佇まいに仕上げています。手にしたときの“ぱふっ”“ふかっ”とした軽やかな持ち心地は、ほかにはないと自負しています。


斑(ふ)を生かした今年の新色「白」
どんな色と模様に出会えるかは運命

ダイヤモンドパイソンは、その名の通り、ウロコが美しいダイヤモンドの形をしているのが特徴です。一般的なパイソンレザーがエナメルのような表面に仕上げられているのは、そのウロコがめくれるのを怖がっているということもあります。素上げのgentenのパイソンレザーなら、ウロコ本来の表情をお楽しみいただけます。

パイソンやクロコダイルなどの爬虫類の皮はクロム鞣(なめ)しが基本ですが、gentenではパイソンでも一切、クロム鞣(なめ)しは行っていません。お財布の内側には牛革を使用していますが、これも日本でタンニン鞣(なめ)しを行った革にこだわっています。

2018年のパイソンレザーシリーズは「白」「茶」「濃茶」の3色、長財布、ラウンドファスナー長財布、二つ折り財布の3型展開です。いずれもパイソンレザーのウロコの美しさを存分に堪能いただけるよう、ステッチが見えないように仕立てています。 



斑(ふ)を抜いた定番カラーの「茶」「濃茶」と、斑(ふ)を生かして仕立てた新色の「白」。少しグレーがかったようなニュアンスのある白にチャコールの斑(ふ)模様は、染料で出したものではなく、軽く脱色をかけただけのもの。もともとのパイソンの持ち味です。

原皮のサイズの都合上、長財布は中央でハギを入れているのですが、どのパイソンレザーを、どの斑(ふ)の部分で組み合わせるかは、長年の経験と感性に裏打ちれた職人のなせる業。デザイナーの自分でさえ、よくここまでと唸る美しさに仕上げてくれています。

同じものは二つとありません。その時、店舗で出会う色・模様がすべて。だから、じっくり手に取って、お気に入りを見つけていただきたいと思います。天然皮革の製品はどれもその場、その時の出会いですが、斑(ふ)を生かしたパイソンレザーは特にその傾向が強い。運命的といえる出会いをぜひ体験してください。

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