蔵前めぐり「結わえる 本店」

地元はもちろん、全国にファンがいる
蔵前の名物“一膳飯屋”さん

gentenが工房を構える“ものづくりの街・蔵前”。ほかの街とはちょっと違う個性的なお店、魅力的なお店がたくさんあります。そんななかから私たちgentenスタッフがお気に入りのお店をご紹介している「蔵前めぐり」。

今回の「結(ゆ)わえる」さんは、これまでの「salvia(サルビア)」さん、「SyuRo(シュロ)」さん、「MAITO/真糸」さんのようなクラフト系のショップではなく、食べ物屋さんです。gentenの工房からは蔵前駅を挟む位置にあるのですが、「からだにやさしいものが食べたい」「丁寧に手をかけたごはんが食べたい」と思う日は絶対ココ!の定食屋さん。ランチ営業を「一膳飯屋」、ディナー営業を「酒場」と名乗っているのが、粋。

「蔵前 ランチ」などで検索すれば必ずヒット、雑誌の蔵前紹介などでも毎回取り上げられる超有名店。蔵前で働いたり暮らす私たちだけでなく、蔵前に興味を持って遊びに来る人たちや、さらには全国の「寝かせ玄米」愛好者・ファンもわざわざ食べに来るそうです。でもガチャガチャと忙しく混んではいなくて居心地がいいのもポイント。


もちもちでクセになる「寝かせ玄米」
頑張らなくていい“健康的な食生活”

「結わえる」さんが生みの親の「寝かせ玄米」。某有名女優さんやモデルさんが食べているということでも話題になりました。

玄米を圧力鍋で炊いてから3~4日間保温熟成させたごはんで、小豆や黒米などがブレンドされていることもあって、初めて食べたときは「これってお赤飯(もち米)?」と思ったくらい、もっちもち。塩を少し加えて炊いていて、ほのかな塩気が玄米の甘みを引き立て、まさに、噛めば噛むほどおいしい!

よく噛んで食べると満腹感を感じやすいといわれますが、確かに「寝かせ玄米」を食べると、おなかいっぱい!という満足感があり、また、腹持ちがいいので、いつもならつい食べてしまうお菓子もいらなくなります。


「結わえる」さんのランチは、ごはんと、日替わりで数種類用意される汁物、主菜、副菜から自分の好きなものを選んで定食にする形式。

品数が異なる「ハレ箱膳定食」1,100円と「箱膳定食」850円の2タイプがあって、上の写真は「ハレ箱膳定食」。「箱膳定食」の場合は主菜がなく、その代わりに汁物が丼サイズになって、たっぷりの具がおかずになります。


ちなみに、この日、肉と魚それぞれ2種類あった主菜の中から私が選んだのは豚の角煮。下の写真は同僚が選んだ鰤の塩焼き。和食の修業を積んだ料理長さんが手掛ける料理は、家庭的で素朴でありながらも、プロの技を感じさせる本格派です。

 
「寝かせ玄米」はもちろんですが、汁物にもおばんざいにも野菜がたくさん使われているし、ふつうにおいしく食べているだけで、からだを労わっているなと思えるのが「結わえる」さんのごはん。これを食べていれば、ダイエットするぞ!とか、食生活を見直すぞ!なんて、難しく考えることも、気合を入れることもいらないのでは、とさえ思います。



 近年の蔵前ブームの立役者のひとり
「一緒にできることに、一緒に考える」

「結わえる」さんがオープンしたのは2009年。当時は蔵前でも今とは違う場所にあって、隅田川にほど近い現在の場所に移転したのは2012年。イベントの「月イチ蔵前」が定着したりと、近年の蔵前ブームの始まりと時を同じにしています。

実は、「結わえる」さんも蔵前を盛り上げている仲間たちの一軒。「月イチ蔵前」に参加しているお店をはじめ、横のつながりが強い蔵前で、「結わえる」さんはいわば楔(くさび)のような存在。蔵前の仲間たちが「結わえる」さんに集まって飲み会をしたり、結婚式の打合せをしたりと、公私にわたってお付き合いがあるそう。

街を盛り上げるために「蔵前のみんなで、一緒にできることを、一緒に考えて、やっていく。そうやって和ができて、広がる」と「結わえる」マネージャーの酒井さん。

「結」の名前にもふさわしい、新しい蔵前の人情にもあふれた食べ物屋さんです。

店内には、日本全国の“いいもの”を集めた物販コーナーを併設。


 物販の一番人気はレンジアップで「寝かせ玄米」が食べられる、手軽な「玄米ごはんパック」。

「寝かせ玄米」に合うように開発したという、化学調味料等無添加のオリジナルのレトルトカレーシリーズもハマるおいしさ。


 

結わえる 蔵前本店
住所:東京都台東区蔵前2-14-14
電話:03-5829-9929
営業時間:一膳飯屋(Lunch)11:30~14:30(L.O.14:00)  
酒場(Dinner)平日17:30~23:00(L.O.22:30)
土曜・祝日17:00〜22:00(L.O.21:30)
よろずや(物販)11:30~20:00
定休日:日曜、お盆、年末年始