フレキシブルに、ストレスフリーに。 イージートートバッグ

「頑張っていない、ちょっとイイもの」。
スタイル、シーンを制限しないバッグ。

gentenの2018年春夏の新商品のひとつ「イージートートバッグ」。極力シンプルなデザインで、パッと口をあけてサッと中身を出し入れできる簡便さと、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでもパッと持てる気やすさ、フレキシブルに使い回せる使い勝手のよさを考えて作ったバッグです。

マグネットで簡単に開け閉め。マグネットの表面を革で覆って金属をそのまま見せないのがgenten流。つまみはアタマを少し飛び出させて、つまみやすく仕上げました。

使用しているのはカーフ(生後6カ月以内の仔牛の革)。やわらかくて、軽いのが特徴の革です。カーフはもともとの原皮が小さいので、数パーツを縫い合わせてバッグに仕立てるのが一般的ですが、今回は贅沢に一枚革使いをしました。大・小2サイズ展開ですが、特に大のサイズ感での一枚革は他ではあまり見かけないと思います。

きめ細かく、しなやかな手触り。余計な装飾のない一枚革で、革本来の魅力をダイレクトにお楽しみください。

色は濃茶とグレーの2色。シンプルなデザインと同様、主張しすぎないカラーを選びました。

装いやメインのバッグの邪魔をしない、言わば、黒子に徹することができるサブバッグ。それでいて、持つ人が自分への価値として満足できる品質の高さをしっかり持っている。数多くの革製品を手掛けてきたgentenだからこそ作れた、頑張ってはいないけれど、実はちょっとイイもの、というトートバッグです。



外側はフラットな仕上げでストレスフリー。
内側は磨きをかけない、通好みの裏面。

バッグを肩掛けしたとき、腕がバッグのポケットや金具に当たって気になったことはないでしょうか? おそらく皆さん、それは当たり前のことだと、無意識に我慢しているのではないかと思います。一度意識してみると、ぶつかる、引っかかるということが案外、ストレスになっていることに気づきます。

「イージートートバッグ」は、そんな不快さを感じないバッグにしたかったので、思い切って外側にポケット類を付けるのをやめました。もちろん機能性は重要なので内側にポケットを付けていますが、その縫い目もボコボコとした手触りにならないように仕上げています。

持ち手は、握った時に手に触れる側を輪(二つ折りの折り目)にして、やわらかな肌あたりに。

持ち手の付け根部分は、本体を重ね縫いすることで、見た目はフラットながらも強度はしっかり。

表と裏の革を単純に底で縫い合わせるのではなく、表側の革を少し裏側に折り返すことで、角もなめらかに。これぞ手作業だからできること。



「革の良さは裏側でわかる」と言います。通常、革の裏側(床面)は表面に磨きをかけるものですが、「イージートートバッグ」のカーフはその加工を行っていません。革好きの方にはたまらないナチュラルな仕上げで、思わずうっとり、ずっと触っていたくなるような繊細で美しい裏面は、まさに質の高い革であることの証です。


 また、ものによっては内側に数字の刻印があるものがあります。これは世界共通で原皮に押される、その革のサイズを表した数字で、すべての革に必ず一カ所存在するものです。ただ、普通はその刻印部分を切り落としてしまうので、一般の方が目にすることはほとんどないと思います。

今回の「イージートートバッグ」に関しては、一枚革で使えるサイズをキープするためもあって、無理に刻印を切り落とすことをやめました。それによって貴重なカーフから、もったいない端切れを多く出す無駄も省けています。

極力、ポケットの中などに隠れるように断ち方や縫製などで工夫をしているのですが、刻印の位置が一定ではないこともあって、どうしても見えてしまうことがあります。

でもそれはむしろ希少なこと。そんなバッグに出逢えたら幸運に感じてもらえるとうれしいです。革ごとに色やシワが異なる個性があるように、あって当然の刻印もそのまま残され、愛される。そんな存在に「イージートートバッグ」がなれたら、作り手としてとっても幸せです。

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