長く使い込んだヴィンテージのような味わい。バリエーションも豊富な「ゴートヌメ」。

手に、体に、スッと馴染むやわらかさ、
軽くて丈夫な山羊革(ゴート)。

皮革製品でもっともポピュラーなのはカーフやキップなどの牛革で、次いでラムやシープ(羊革)、ピッグスキン(豚革)と続きます。ゴート(山羊革)は一般的にはなじみが薄い革ですが、gentenでは10年以上前に「ゴートヌメ」シリーズを立ち上げ、今や愛好者の多い主力シリーズのひとつになっています。

ゴートの魅力はなんといってもその軽さです。革が薄い。薄いのですが、繊維質が緻密で詰まっているので弾力性があり、しなやかでやわらか。特にリュックやボディーバッグを持つとよくわかると思うのですが、革が自然に体のラインに添ってくれて、背中や腰骨に不自然に当たる違和感がなく、まさに「体になじむ」という言葉がぴったりきます。

また、山羊革は摩擦に比較的強い特性があるので、例えば満員電車で擦れあったり、多少の汚れをタオルなどでババッと拭いても傷になりにくいという扱いやすさがあります。なかなかお手入れの時間が取れないという忙しい方にもうってつけです。

少し、ラギッド(無骨)な佇まいは男性からの人気も高く、gentenのメンズライン「dan genten」でも好評のシリーズです。


革が薄くやわらかいので、なめらかなカーブを作ることができ、また、端の始末はへり返し(表側の革を内側に折り返して仕上げることで、切れ目や縫い目が表に出ない)で見た目に美しく、肌あたりもやさしい仕上げ。

「ヴィンテージってステキ」を最初から。
バッグを仕立てたあとに手作業で加工。

私たちgentenの想いは、「革は自然のもので一つひとつが違う。持って生まれたシワや色ムラ、使い続けることでできるシミや傷も個性、プラスの要素として捉えて、愛してほしい」。私たち自身、革が好きだし、gentenのお客様も革が好きで、天然素材の革を通して自然や地球も大切に慈しみたいと考えてくださっている方々です。

でも、日本ではまだなかなか、すべての方に「革は傷も魅力」とは理解していただけていません。その一方で、使い込まれたヴィンテージを価値として評価する土壌も育っています。

だったら、革の経年変化を躊躇される方々に、最初からヴィンテージの味を表現したバッグはどうだろう、と生まれたのが、「ゴートヌメ」シリーズです。

出会ったその時から、まるで長年一緒に過ごし、人生に寄り添ってきてくれたかのようなバッグ。革バッグにありがちな、背筋を伸ばして肩に力を入れて、という気負いが不要な、やわらかい自然体の心のままで持っていただける鞄です。

こんなものがほしいというお客様の声や、あんなものがあったらいいなという自分たちのイメージを形にしてきて、気が付いたら、レディースとメンズの両展開で、カラーは常時4~5色(ちなみに今年の夏は新色でグレーが登場します。)という、gentenブランドの中でも種類の多彩なシリーズになっていました

 金属が表に出ないように、ショルダーの手元かんなど、細かい部分も革で包んで仕上げています。


バッグらしい質実なデザインと、自然界にある色を基本にしたカラーで、主張しすぎない点も「ゴートヌメ」シリーズの使いやすさだと考えています。流行に左右されず、タウンからアウトドアまでシーンも選びません。

レディースとメンズで展開していますが、gentenはユニセックスが基本なので、枠にとらわれず、お好きなものを選んでください。ご夫婦で共用、あるいはお揃いで楽しむこともできますよ。


この機会に、天然皮革のひとつとしてゴートを覚えてもらえると、うれしいです。

店舗一覧はこちら

ONLINE SHOPはこちら