軽くなめらかなカーフ製「アビラⅡ」シリーズ
トレンドに左右されないオーセンティックなデザイン。
カーフの軽さとしなやかな美しさを生かしました。
gentenのブランド創設初期からあるシリーズのひとつ「アビラ」。16年の歴史の間で改良を重ねてきて、今シーズン、新たに「アビラⅡ」と冠したリニューアルバージョンの登場となりました。今時ありそうでない“バッグらしいバッグ”という昔ながらの表情を残しながら、オールファスナーにするなど、よりアクティブな使いやすさを追求しています。
使用している革は、イタリアの名門タンナー・INCAS(インカス)社のカーフです。カーフとは、生後6カ月以内の仔牛の革のことで、牛革の中でも特に上質な革です。人間でも大人と赤ちゃんの肌が違うのと一緒で、カーフは薄く、キメが細かく、やわらか。アビラシリーズは「持ってみると見た目の印象より軽い!」と驚かれるお客様が多いのですが、その軽さはカーフならではのものです。
これもカーフならではの持ち味である光沢のある美しさを存分に味わえるように、極力装飾を排したシンプルなデザインで仕上げました。
gentenらしいクラフト感あるあしらいを添えて、
使いやすさもブラッシュアップした2色×4型。
アビラⅡシリーズは、色はスタンダードな「茶」と「濃茶」の2色で、リュックサック、A4サイズ対応のトートバッグ、ショルダーバッグ、ボストン型ミニ2WAYショルダーの4型展開です。
持ち手やショルダーなどには、強度の高いイタリア産のミネルバリスシオを採用し、清涼感のあるステッチをきかせました。カーフとのコンビネーションは年月を経るほど、深い味わいを醸し出すはずです。
リニューアルは細かいところでも行っていて、例えば、旧型との違いのひとつが、リュックやショルダーのサルカン(かぶせの留め具)部分(上写真)。旧型はベルト穴にピンを刺して留めるバックル形式だったのですが、今回からは革紐をループに通す仕様に変更しています。実はこれは以前、あるお客様が「毎回ベルト穴に通すのは面倒」と、バックル部分はそのままに、ベルトの先だけをベルト通しに通すという使い方をされていたのがヒントになっています。
かぶせの下の開口部をファスナー式にしたことで、サルカンがサッと開けられる形にしても防犯性は保たれるようになりました。
トートバッグやボストン型2WAYショルダーの持ち手の縫い留め方にも、もちろんこだわりがあります。カーフはやわらかいので、荷重が集中した部分だけ伸びてしまう可能性があります。その負担を軽減するために広めに縫い留めるデザインにしています。
端の始末は、手触りのよいヘリ返し合わせにしています。引き手も、旧型(手前)と比べるとこれだけしっかりしたものに。
生まれ変わった「アビラⅡ」シリーズ。gentenの新定番としてぜひお見知りおきください。