植物のある暮らし 第3回「カーネーション」
母の日に、感謝を込めて。
母の日に、感謝を込めて贈る花として、古くから親しまれているカーネーション。
ゴージャスさと可憐さをあわせもつ、フリルのような花びらが重なり合うさまと、
すっとした端正な草姿が魅力です。
こんなシックな色合いのものを選んでボックスフラワーを作れば、
お母さんへの贈り物にも喜ばれそうです。
「ボックスフラワーは、花を束ねてボックスに入れるだけのとてもシンプルなもの。誰にでも簡単にできるので、ちょっとした贈り物にいいですよ」と橋本さん。
葉が水に浸かってしまうと、そこから傷んでしまうためです。
花持ちを良くするためにも、ここは丹念に。
ラフィアを結ぶ位置は節の下のところに。
カーネーションはそこから手折ることもできるほど節が折れやすいので、そこに当たらないようにリボンを結びます。
「カーネーションは乾燥に強いので、数時間の持ち歩きなら水に浸かっていなくても大丈夫。母の日にちょっと訪ねる時にも心配がいりません」。
プレゼントとして渡したら、紙コップに水を入れたものをボックスに入れれば十分だそうです。
部屋で育てているアイビーを1本切って、花束に差し込んで、
ぐるりと回してからボックスへ。
ちなみに、アイビーの花言葉は、永遠、子孫繁栄などだそう。
「たとえば、ボックスの中に入れる花束を2つに分けておいて、ひとつはお母さんに、もうひとつはおばあちゃんに、なんていうプレゼントの仕方も素敵だと思います」。
ひとつのボックスフラワーに、ふたりへの感謝を込めるのも素敵ですね。
枝の短いカーネーションやアイビーは、
食卓に飾る小さなアレンジメントに使うのもいいでしょう。
これが花留めになって生け込みやすくなるのだそう。
日頃頑張っている自分への、ささやかなねぎらいにもなりそうです。
橋本美穂(はしもと・みほ)
第一園芸ホテルオークラ店に勤務。 その後、ヒビヤフラワーアカデミーでのインストラクターを経て2003年独立。リリー オブ ザ バレイ サロン ド フルール代表。
店舗情報
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03-6808-2555
営業時間 平日:12:00~19:00、土日祝:11:00~17:00