18年春夏コレクション アザリ
日本の伝統と文化を日常に寄り添うものに。
“第一和”は、gentenの新しい物語の始めの“一話”。
― 第一和:紬(つむぐ)「アザリ」
gentenは今、新しいコンセプトでのモノ作りに取り組んでいます。
そのコンセプトとは、「日本の伝統と文化を日常に寄り添うものに。自然の恵みを生かし、人の手によって長く受け継がれ、大切にされてきた素材や技術。これらを日常に寄り添うものに生かしたい。」
日本各地で息づく伝統の技や心をあらためて見つめ、コラボレーションしながらgentenだからこそ作れるモノを生み出していく。これは一過性の企画ではなく、10年、20年、50年という長い時間をかけて、47都道府県すべてとコラボレーションしていくことを目指したプロジェクトです。
その第一弾「第一和」となるのが今回、鹿児島県の大島紬に着目した2018春夏コレクション「紬」。大島紬の代表的な柄をデザインした革ものの「アキナバラ」シリーズと共に展開しているのが、大島紬に無くてはならない伝統の泥染めで染めた糸を織り込んだ生地ものの「アザリ」シリーズです。
アキナバラについての記事はこちら。
奄美大島で受け継がれる天然の染色方法、
大島紬の美しい黒色を生み出す「泥染め」。
シリーズ名の「アザリ」とは、奄美地方の方言で(糸がタテヨコに)交わり、交差した、という意味。個人的には、「アザリ」って口にした時の音も気に入っています。
そんな本場の泥染めを施した木綿糸を織り込んだのが、「アザリ」のヌメベージュの生地。植物藍で下染めをしており、青みがかった黒色が春夏にふさわしい、さわやかさを感じさせると思います。
もう一色のカーキの生地には、奄美大島や沖縄に自生し、家を守り、福をもたらすと親しまれる「福木(ふくぎ)」の樹皮と、通常は染色に使われない葉もチップにして煮出した染液で、やわらかな黄色に染め上げた木綿色を織り込みました。
しっとりと手になじむヌメ革を合わせました。
凝った底面は「落ち革」のエコなデザイン。
ヌメ革は国産とイタリア産の2種類を使用しています。持ち手や口前に採用しているのは、国産の厚口のヌメ革です。
使ったときにちらりと見える底面は凝ったパッチワークで、さりげなくおしゃれ感を演出しますが、これも自社工場だからできたデザインです。実は、底面の革は最高品質を誇るイタリア・フィレンツェ産の「Miinerva BOX(ミネルバボックス)」。「アキナバラ」シリーズ同様に、genten定番の「トスカ」シリーズなどを作る際にどうしても出てしまう半端な「落ち革」を有効活用しています。
悠久のロマンを感じさせる屋久島の屋久杉。
そのプレートを嵌め込んだ特製チャーム。
「アザリ」シリーズにはすべてチャームが付属しています。「アキナバラ」シリーズのモチーフになった秋名バラ柄と並ぶ大島紬の代表柄「龍郷(たつごう)柄」を希少な屋久杉で象り、ヌメ革に嵌め込みました。
アザリシリーズにはメンズラインも。
よりシンプルで、ワイルド感も意識しました。
gentenのメンズライン「dan genten」でも、「アザリ」シリーズを展開しています。レディースのヌノベージュの生地と同じ藍染め+泥染めの糸を用いたキャンバス生地で、こちらは生地端を出さずにすっきりと仕上げました。
アウトドアシーンでもアクティブにお使いいただけるバッグですが、実はリュックはマザーズバッグとして使用するのもおすすめなんです。ママとパパが兼用でき、ベビーが大きくなってからはもちろん普段使いのバッグにと活躍します。