蔵前めぐり「salvia(サルビア)」

毎月第一土曜日に開催されるイベント「月イチ蔵前」。
その立ち上げのきっかけがsalvia(サルビア)さん。

東京都台東区蔵前。革製品をはじめとする製造業が盛んな地で、昔ながらの職人さんたちと、意欲あふれる若手クリエイターたちがたくさん集まり、街を歩けばあちこちで伝統と革新が融合した素敵な商品やお店に出会えます。

近年、「東京のブルックリン」などとも呼ばれて注目度・人気度アップの蔵前ですが、特に訪れる人が多いと実感するのが毎月第一土曜日。私たちgenten工房のスタッフも(仕事はオフでも)ふらりと遊びに行く「月イチ蔵前」というイベントが開催されているのです。


蔵前エリアにあるお店の中でも若手クリエイターを中心とした23店が「ゆるやかにつながって」、各店でこの日だけの限定販売や体験会、プレゼント、または新作発表などの企画を行うというもの。なんと今年で8年目を迎えています。

もともとは、2010年に外苑前から蔵前に移転してきたものづくりブランドのsalvia(サルビア)さんが、2011年から月に一度、アトリエを一般開放する「月いちショップ」を始めたのがきっかけで、そんなsalvia(サルビア)さんの取り組みに、ご近所さん(同じ蔵前のクリエイター仲間)たちも、じゃあ、自分たちも一緒に何かやろう!と声を合わせたのだそうです。

※月イチ蔵前についての詳細は公式サイトへ。





隅田川のほとりのアトリエで生まれる
心もほっこりやすらぐような布製品など。


salvia(サルビア)さんのアトリエは、大きな窓から隅田川と対岸のスカイツリーも望める一室。「この眺めが気に入ったのも蔵前に来た理由のひとつ」だとか。お邪魔した「月イチ蔵前」開催日のこの日は、春の日差しの中、かわいいデザインの靴下や、着心地の良さそうなお洋服などが並んでいました。

 
人気商品のひとつの靴下は、一般的な靴下の3分の一の細さの糸を使い、3倍の時間をかけてゆっくり編み立て、一旦2倍の長さに編んだものを縮めるという手間ひまのかかったもの。足を締め付けず、ゆったりフィットするはき心地が特長だそう。

新潟県のくつした工房の職人さんが「お母さん、お父さんに、足がむくまない靴下をはかせたい」という想いで作った靴下に、salvia(サルビア)さんならではのキュートなデザインを合わせていて、70歳代のファンの方もいらっしゃるとか。プレゼントにも喜ばれそうだなと思いました。



写真は左が通常品、右が重ね染めしたもの。


手で触れただけで間違いなく心地良い!と思ったのがオーガニックコットン100%のワンピースです。やさしい色合いは京都で手染めしている草木染によるものだそう。

実はこのワンピースで何より驚いたのが、後々、無料で染め直し(重ね染め)ができるというアフターサービスです。草木染は繊細なだけに、長く着ると色が褪せてきがち。生地や縫製はまだまだしっかりしているのに、ちょっと色が……と気になってきたら、染め直し(重ね染め)をすれば、ますます風合いも愛着も深まる一枚になるはず。

普段は閉ざされたアトリエの扉が開く日。靴下や洋服のほか、ブローチなどのアクセサリーや、季刊誌、グリーティングカードなどまで、salvia(サルビア)さんの幅広いアイテムにまとめて出会える日。

毎月第一土曜日の「月イチ蔵前」の機会に、皆さんもぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。



スタッフ・篠田さんの今月のおすすめ
「インドの伝統技法・ブロックプリントを使ったスカーフが登場します。生地は柔らかい風合いが魅力のインド綿で、ふわっと軽やかで、ゆるやかに織られ、ガーゼのように通気性や吸湿性にも優れています。スカーフとしてはもちろん、風呂敷やテーブルクロスなどマルチクロスとしてもお楽しみいただけます」


salvia(サルビア)
住所:東京都台東区駒形2-1-8 楠ビル302
電話:03-6231-7795
営業日:第一土曜日12~18時のみ営業

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