帆布の魅力を最大限に生かした
デイリーユースのバッグ「ミモザグレース」

豊かな大地が育むめぐみを糸に紡ぎ、布を織り、染め上げてかたちにしてゆく。
受け継がれつくり上げられるものに宿る確かな魅力。
帆布という“用の布”の原点に立ち返り、シンプルなスタイルでまとめた「ミモザグレース」。
デイリーユースにふさわしいバッグが仕上がりました。


自然な色あいをまとった
ありのままの綿の帆布

かつて船の帆として使われていたことからその名がついたといわれる帆布。鉄道貨物のシートや職人の道具袋など、“用の布”として暮らしに根付いてきました。高密度で織られた帆布は丈夫で長持ち、愛用を重ねるほどに風合いの変化が楽しめるのも魅力です。

ミモザグレースの帆布は、昔ながらのシャトル織機で織り上げたもの。工程において職人の手作業を多く必要とするシャトル織機は、決して効率の良いものとはいえません。ただ、糸に負担をかけずゆっくりと時間をかけて織る帆布は、高密度で耐久性が高く、味わいのある風合いに仕上がります。

確かなハリとコシがあるのは、帆布にパラフィン加工を施しているため。使い始めてからのフェード感も楽しめます。


左から、ミモザグレース 大(グレー)39,600円(税込)、小(キャメル)36,300円(税込)、大(キナリ)39,600円(税込)

カラーは、自然な綿糸ならではの不均一なゆらぎが残る3色。無染色のキナリ、日ざらしの岩石を思わせるグレー、赤土の焼きもののようなキャメル。どの色も単色のようでありながら、糸の太さの違いや、染まり具合の差による多層的な色合いがラスティックな深みを与えます。
また、綿素材のさらりとした質感で、暑い季節でも快適にお持ちいただけるのも嬉しいポイントです。



シンプルさのなかに
こだわりを詰め込んで

本体は、裏地のないすっきりとした一枚仕立てです。口元は少し落とし気味の天ファスナーを付けました。開けたままトートバッグ風に使うこともできます。
構築的なミシンを極力加えず、綿の素材がもつ風合いを最大限に引き立てました。
しっかりした帆布なので、角張りが出て身体にあたらないよう型紙や仕立てを工夫した結果、全体が丸みをおびたやさしいシルエットが完成しました。

要所にあしらわれた革細工は、機械での量産ができないところ。革の端の始末やロゴの素押しなど、gentenの革職人ならではの技がバッグを引き立てます。

内装には前胴と背胴の両面に吊りポケットを付けています。どちらもオープンポケットで、スマホなどさっと取り出したいものはこちらへ。

底面は角を折りたたんだバルーンシルエットで柔和な表情。角張りがないので、肩掛けしたときにも身体当たりがやわらかです。

固定の幅がないからこそ、マチが柔軟に変化して荷物にフィット。たとえばファイルやタブレットなど、薄いものを入れるとスッキリとした薄マチに。お弁当箱など幅のあるもの入れると自然にマチが広がりすんなり収まります。

ハンドルと本体をつなぐ根革は、付け根の補強を兼ねそなえた愛嬌のあるディテールに。
ハンドルの素材には、タンニン鞣しを施した牛革を選びました。革を知り尽くしたgentenの職人が、革を幾重にも重ねてから面取りとコバ塗りのひと手間をかけています。すっきりと細めでありながら手なじみが良く、肩にくい込みにくいのも特徴です。


ミモザグレース 大(キナリ)39,600円(税込)
※モデル身長174cm

いずれのカラーも〈大〉〈小〉の2サイズをご用意しています。〈大〉はA4サイズがすっきりと収まるサイズ感。タウン持ちはもちろん、お仕事用としても活躍します。


小(キャメル)36,300円(税込)

〈小〉は、大きすぎず小さすぎず、普段使いにちょうどよいサイズ感。お財布にスマホ、ドリンクボトルなど、お手回り品をコンパクトに持ち歩くときにぴったりです。


カジュアルな仕様のなかにも引き締まった雰囲気が漂うのは、
ものづくりの要所にgentenならではのひと手間があればこそ。
軽妙な帆布バッグながら端正さを備えた「ミモザグレース」をあなたの手へ。

■ミモザグレースのお手入れについて■

布×革のバッグですので、防水スプレーを使用すると雨の日も安心してお使いいただけます。

ハンドルなどの革は、ふだんのお手入れは柔らかな布で乾拭きをするだけで十分です。gentenのデリケートクリームやコンディショニングクリームが使用可。お使いいただくうち、乾燥が気になるときにはご活用ください。次第に表面にオイルが現れてきて、透明感のあるエイジングが楽しめます。

「ミモザグレース」は、店舗、オンラインショップ共に7月下旬頃から発売予定です。

2025年7月4日公開