“用の美”のスピリッツを宿す「マヌアーレ」
実用品の機能を追求することで美が生まれ、
手にして使うことで美しさが際立つ。
そんな“用の美”の精神を注ぎ込んだものづくり。
職人の技を詰め込んだ新作「マヌアーレ」のご紹介です。
目に美しく、手馴染みよく。
使う人に寄り添う“用の美”のディテール
日々使うものだからこそ、快適さを感じていたい。
竹や籐などで編み込まれた蔓状の取っ手。
精緻な編み込みは、握り心地に安定感があり、見た目の美しさと使い心地の良さが両立しており、急須や土瓶の取っ手にも使われます。
マヌアーレは、そんな民具のディテールに着想を得たもの。竹や籐などをしなやかな革に置き換えて編み立て、バッグの持ち手にしました。
持ち手は、山羊革をベースに、細い牛革の革紐を重ねて精緻に編み込んだつくり。
革紐を丹念に編み込むことで程よい凸凹が生まれ、手にすんなりと馴染みます。
革紐の素材には、栃木レザーの牛革を採用しています。ピット鞣しで長い時間をかけじっくりとタンニンを浸透させているため、細い紐状にしても確かなハリとコシがあり、耐久性に優れた確かな品質。コバの美しく整った断面からも素材のよさを感じることができます。
ベースとなる素材に選んだのは、インド原皮の上質な山羊革です。やわらかさ、軽さ、丈夫さ。3つを兼ね備えた革は、美しさも大きな魅力。小粒の繊細なシボが並び、肌目に品の良さが漂います。マヌアーレを手にすると、まず、その軽さに驚かれるかもしれません。山羊革ならではの軽量さとしなやかさは、本革製のバッグのイメージを良い意味で裏切ります。
本体の縁縫いやハンドルの補強にも革紐でかがりを施しました。革の端の始末はミシンですが、本体の前胴と側面マチなど、仕上げのまとめ縫製は革紐で行っています。レース針を用いてひと目ひと目、職人の手で調整しながら縫い閉じることで、バッグをかたちづくっています。
マチのつくりにもひと工夫。まろやかでふっくらとしたマチにも山羊革のやわらかさが宿ります。
左からマヌアーレ2wayトートバッグ(キャメル)、横長トートバッグ(ダークグレー)各69,300円(税込)
季節を問わず活躍する2型・2色。
必要なものがすっきり入る“ちょうど良さ”
でき上がったのは、2WAYタイプと横長タイプ、2型のトートバッグです。
マヌアーレ2wayトートバッグ(キャメル、ダークグレー)各69,300円(税込)
マヌアーレ2wayトートバッグ(キャメル)69,300円(税込)
2WAYタイプは、コンパクトに見えながら長財布も収まるサイズ感。デザインの特徴である持ち手に加えて、取り外しできるショルダーベルト付き。装いや気分に合わせて使い分けることができます。
マヌアーレ横長トートバッグ(キャメル、ダークグレー)各69,300円(税込)
横長タイプは、「普通」より、ほんの少しはずしの効いたフォルム感が今の気分にフィット。開口部が大きく開き、中身の取り出しやすさも魅力です。
2型ともに、カラーはダークグレーとキャメルの2色で、経年による色の変化はとてもゆるやか。ベーシックなカラーは、幅広い装いに寄り添い、季節を問わず活躍します。
マヌアーレ横長トートバッグ(ダークグレー)69,300円(税込)
口元は、ていねいなつくり込みの天ファスナー仕様です。安心感があり、使い勝手も申し分ありません。
ファスナーの端には、小さなフリンジをあしらって。細かなパーツにもさりげない遊び心を感じることができます。
モデル身長177㎝
マヌアーレ横長トートバッグ(ダークグレー)69,300円(税込) モデル身長177㎝
シンプルでプレーンなフォルムのなかに、やわらかさと人の手のぬくもりが感じられるマヌアーレ。
マヌアーレ(Manuale)は、伊語で「手仕事」のこと。
“使いやすさ”に配慮して生まれた手仕事によるディテール。
手にするたび、その魅力を体感できる存在です。
マヌアーレは、店舗、オンラインショップともに12月中旬発売予定です。
2024年12月13日公開