秋色に装う季節も、カットワークの
革カゴと共に
まるで革を編んだバスケットのよう。
秋の太陽を浴びて光り輝く「照紅葉(てりもみじ)」のように、
陽射しの中で、カットワークが美しい文様を描き出します。
清涼な空気の中で軽やかに。
さあ、新しい“革かご”を手に、心に残る季節をご一緒に。
革を軽快に持てるとご好評をいただいている「サスカットバスケット」。秋色の装いを品良く華やかにする新色「ノウチャ」が仲間入りしました。クロほどの冷たさがなく、彩度がチャよりも高くないので、この季節のシックな装いの程よいアクセントになるのが特徴です。
カゴを編んでいるかのような、底まで一体成型で仕上げているのが特徴です。
「編む」のではなく「縫う」ことで
特別なシルエットに
カットワークを施した革のパーツを一つひとつ縫い合わせたサスカットバスケット。
素材は、gentenの定番素材であるバダラッシ・カルロ社のミネルヴァボックス。1.8~2.0mmの厚みのものを選んでいて、見た目はフラットで硬質。それでいて、しっとりとしたぬくもりが同居した軽快な“革らしさ”を存分に楽しめる素材です。
パーツ一つひとつは、潔いほどの一枚仕立て。
一枚仕立ての革に触れて、裏面の毛羽立ちが気になったことはありませんか。一枚仕立ての革は、裏地がないからこそ裏面にも気を配る難しさがあり、丁寧な手しごとが必要となります。
サスカットバスケットは、裏面さえも美しく。匠の技を感じるなめらかな仕上がりです。
革を小さなパーツにカットして、一つひとつに模様の抜きを入れ、コバ(断面)を磨き、そして縫いはじめと縫いどめを繰り返すミシンワークで底面からの一体成型。技法を一つひとつ施す技によって、強度を保ちながら編み込んだバスケットのような仕上がりになります。
優先すべきは効率ではなく、手間ひまをかけて長くお使いいただけるものづくりを大切にする、それがgentenのこだわりです。
写真左から 手提げバッグ〈小〉(ノウチャ)55,000円(税込)、手提げバッグ〈大〉(チャ)82,500円(税込)
使い勝手にもこだわった
2型・2色のラインナップ
今回おつくりしているのは、手提げバッグ〈大〉〈小〉です。
カラーは、従来からご好評をいただいているチャと新色のノウチャ、2色をご用意しました。
手提げバッグ〈大〉(チャ)82,500円(税込)
モデル身長176cm ※ウエア:スタイリスト私物
手提げバッグ〈大〉は、A4サイズもすっぽり入るゆとりのあるサイズ感。華奢で軽やかな持ち手は、肩掛けもできる長さにしました。収納力がありながらも軽量で、手にすると「あ、軽い」と驚かれることと思います。
触れると本体の口元や持ち手がなめらかなことに気付きます。「ヘリ」は、手はもちろんのこと、肩掛けしたときに洋服が触れるところ。そこで「ヘリ」部分の革は薄く漉き二つ折りにした面が口元になるよう工夫しています。
手提げバッグ〈大〉(チャ)82,500円(税込)。巾着の紐は革の仕立て。紐先のつくりにもgentenらしさをのぞかせて
2型ともにシンプルなつくりの本体は、生地でつくった巾着をおともにしています。
〈大〉の巾着の外側には、前後でポケットが6つ。安心感のある深さのポケットは、出し入れするシーンの多いスマホはもちろん、折り畳み傘などを入れるのにもぴったりです。
手提げバッグ〈小〉は、コンパクトながら、必需品をきちんと収めることができるサイズです。普段使いにぴったりで、ちょっとそこまでのお出かけにも。
大きすぎず小さすぎず、何かと手にする機会が多い存在ですが、出番がない日に家に置いているシーンも素敵です。付属の巾着には、ポケットを前後で4つ備えています。
涼やかな風の気持ちよさに、お出かけが楽しくなる季節。
使う人の心を潤す幻想的に広がるカットワークの文様。
秋の光を受けて、サスカットバスケットと共に足取りも軽やかに。
■サスカットバスケットに使用している革とお手入れについて■
このシリーズのバッグは、パーツごとに色や表面の表情が一つひとつ異なります。大切に保管している革や、革を余すことなく使用することを目的とした小さなパーツで構成しているのが特徴です。
gentenでは、「豊かな表情を生み出す個体差の魅力」と考えています。ご承知おきいただきますよう、よろしくお願いいたします。
天然の脂をたっぷりと含んだミネルヴァボックスのお手入れは、やわらかい布で乾拭きするだけとシンプルです。使用する布は、繊維の凹凸が少なく目の細かい綿100%がおすすめ。着古したTシャツでも構いません。乾燥してきたと感じたらクリームで保湿をしてください。
サスカットバスケットは店舗、オンラインショップともに販売中です。
2024年11月15日公開