豊かに、おおらかに。
一枚革を丸ごと味わう「ユーフラテス」

雄大な自然をまとうように。
いのちの喜びに触れるように。
両手を広げ、大地を、地球を、まるごとぜんぶ抱きしめる。

一枚革の不変の魅力を、できる限りそのままに、シンプルかつ贅沢に仕立てた「ユーフラテス」シリーズ。
gentenの定番、そしてアイコニックな存在でもあるミネルヴァボックスの革を使ったこのシリーズは、2009年の誕生以来仕様を変えながら、gentenを体現するシリーズのひとつとして作られ続けています。



一枚の革に宿るドラマ、
その景色と表情を楽しむ

ミネルヴァボックスは、牛の肩まわりの革から生まれます。イタリア・フィレンツェに構えるバダラッシ・カルロ社の名職人により、植物性のタンニンだけを使ってじっくりと時間をかけてなめした革は、独特のなめらかな風合いです。化学薬品を使えば、効率よく生産できるかもしれません。しかし、この時間と手間、そして技術があってこそ、ミネルヴァボックスと呼べる上質で芳醇な持ち味の革となります。
また、仕上げには天然の牛脚脂を使用。ここにも時間をかけ、ていねいに含ませることで内部までオイルがたっぷりと浸透します。このオイルが使うほどに表面に染み出し、透明感ある独特の艶が生まれるのです。

シボがもたらす、有機的な表情。同じ姿はひとつとない、その革だけが持つ傷やシミも、いのちの息吹であり、駆け抜けてきたドラマが宿る証です。


ユーフラテストート 小(ノウチャ)69,300円(税込)

このすばらしい革の魅力を、どこまでもシンプルに、余すことなく伝えたい。そんな思いで生まれた「ユーフラテス」は、一枚革で仕立てることに、とことんこだわって作られています。底面は、胴面から地続きの革を精緻にカッティング。丁寧に縫い合わせることで、美しいカーブを描きます。
あくまでも主役は革にあり、その良さを袋というかたちで携え、道具とする。それは、機能や効率から少し離れて、人間が歩んできた道を辿り、原点に立つようなものづくりです。



革と使い手が心通い合える工夫を、細部まで

素朴でおおらか、しかしどこまでも繊細な手仕事は細部にも宿ります。
たとえば印象的なステッチ仕上げ。ひと針ひと針、純正の麻糸を手縫いで施すステッチは、手仕事ならではのゆらぎや、素朴なやさしさを感じさせてくれます。
このやさしさは、デザイン面だけではありません。細かなミシンステッチに比べ、並縫いのステッチは革そのままのしなやかさを保ち、持つ人に沿うように手や体になじみます。

何枚ものパーツをはぎ合わせた、機能的なバッグの使いやすさは言わずもがなですが、ユーフラテスは真逆の発想から生まれました。使い勝手第一ではなく、革の持ち味を最大限に活かす。細かなパーツによる余計なハギを入れないことで生まれる、革本来の美しいライン、やわらかさ。そんな部分まで味わっていただきたいバッグです。



毎日持ちたい、どこへでも
連れていきたくなるかたち

手提げタイプの「ユーフラテス」は、持ち手から底部分までが自然なラインで繋がり、ぽってりとしたフォルムと安定感を持ちあわせています。荷物を入れて置いてもくったりとしすぎない質感で、オンオフ問わずにお使いいただけます。


ユーフラテストート 小(ノウチャ)69,300円(税込)

たっぷりとした底マチのおかげで、コンパクトな見た目ながら収納力抜群。長財布やスマートフォンといった必須アイテムに加え、文庫本やメイクポーチ、傘、マイボトル、ランチボックスなど、気軽に詰め込みたくなるフォルムです。

フルオープンで全体を見渡しやすいので、お好みのポーチや巾着袋などを使って、見渡す、隠すのバランスを調整しながら持ち物を揃えていくのも心躍るひととき。しなやかに体に沿ったり、凛とシャープに見えたり、入れるものによって変わる革のたわみ感を楽しめるのは、上質な一枚革によるお仕立てならでは。自分らしい使い方を探るうちにどんどんなじみ、愛着を増していきます。いつでもそばに置いてほしい、相棒のような存在です。


ユーフラテス ショルダー(チャ)97,900円(税込)

もうひとつは、マチなしのショルダーバッグ。
ショルダーベルトの部分から本体まで、すべてが一枚でつながった贅沢なつくりです。たっぷりとした大きさとマチなしシルエットで、なんでも受け止めてくれる頼もしさ。
バッグそのものの面積が広いぶん、ミネルヴァボックスの美しさや味わいを、たっぷり感じていただけます。

そしてショルダーバッグの醍醐味は、なんといっても一体感。特に太めにあしらったショルダーが、使う人の体のラインに添い、ぴったりとそばにいるような、包み込まれているような、そんな穏やかな気持ちに。最初のうちは、少しよそよそしさを感じるかもしれません。でも、自分の大切なものを運び、一緒に歩いた分だけ、ユーフラテスはやわらかく、しなやかに、そして体の一部のようになっていきます。互いに思いを通わせるように、自分だけのかたちに育っていく過程を存分に楽しんでいただきたい逸品です。

A4ファイルや13インチのタブレットが入る大きさと、全体のベストバランスを見極めた絶妙なショルダーの長さで、ユニセックスにお使いいただけます。

新しさや早さ、効率の良さといった現代社会の価値観から少し距離を置き、自然の息吹に思いをはせ、身を委ねる。手を繋ぐように、会話を重ねるように時間をかけて愛着を育んでいく。

そうしてユーフラテスは、ゆっくりと寄り添い、使えば使うほどにかけがえのない存在となる。そこに広がるのは、きっとあなただけのオリジナルな景色です。
いつしか、唯一無二の友になれるように。

■ユーフラテスのお手入れについて■
天然の脂をたっぷりと含んだミネルヴァボックスのお手入れは、やわらかい布で乾拭きするだけとシンプルです。使用する布は、繊維の凹凸が少なく目の細かい綿100%がおすすめ。着古したTシャツでも構いません。乾燥してきたと感じたらクリームで保湿をしてください。

ユーフラテスは店舗、オンラインショップともに販売中です。




エヴァ―チャーム ガーベラ14,300円(税込)

一輪の花の豊かさを、いつもかたわらに。
10月のエヴァーチャーム、ガーベラの魅力

四季折々がうつろい、風光明媚な土地に住むわたしたち。
この喜びを12ヶ月の草花になぞらえ表現したのが、「エヴァーチャーム」シリーズです。

10月にご紹介するのは、ガーベラ。
ガーベラの花言葉は、「神秘」。なかでもgentenがモチーフに選んだオレンジ色のガーベラには「崇高美」という意味が添えられます。気高く美しい。そんな凛とした、やさしさと強さを併せ持つようなガーベラのたたずまいを、職人が再現しました。

「エヴァーチャーム」は、通常のバッグづくりとは異なり、革の裁断から縫製など、すべての工程に図面がありません。職人が一輪一輪、技術と感性を駆使しながら、目の前の革と対話するように個性を活かして仕上げています。

花の定めであるはかなさを、エイジングという新たな価値で見つめ直す「エヴァーチャーム」。誕生日や記念日といった節目のお祝いはもちろん、ご自身への贈り物としても。

枯れることのない、ふくよかに育ちゆく花の彩りを、ぜひお楽しみください。

エヴァ―チャームガーベラは店舗、オンラインショップともに販売中です。

2024年10月4日公開